異世界拷問姫(1)/綾里けいし

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【「我が名は『拷問姫』エリザベート・レ・ファニュ。誇り高き狼にして卑しき牝豚である」

死後、異世界転生した瀬名櫂人の前に現れたのは絶世の美少女・エリザベート。

彼女は『拷問姫』を名乗り、従者として自分に仕えるよう櫂人に命じるが――「断る」即答する櫂人にエリザベートは『拷問』か『執事』かの二択を突き付ける。

あえなく陥落した櫂人はエリザベートの身の回りの世話をすることになり、咎人たる『拷問姫』の使命――14階級の悪魔とその契約者の討伐に付き合わされることになるが……!?

「あぁ、そうだ。余は狼のように孤独に、牝豚のように哀れに死ぬ。たった一人でだ」

綾里けいし×鵜飼沙樹! 最強タッグが放つ異世界ダークファンタジーの最高峰!】

(アマゾンから引用)

 

■感想とかいろいろ

 

P88の呪詛とかけっこー好きだったのでぜひそのままのセナでいてほしい。

なので、ノイエの言葉に縛られているセナは嫌い(笑)

誰であろうと自分の人生しか生きられないし、他人の言葉を理由にしないでほしい。

きみが幸せになりたいなら幸せになればいい。

 

「親子、兄弟、主従、恋人のうち、最も裏切らないと思う関係を選べ」がかなり好き!

結果的には崇拝者とその対象者になってるけど(笑)、ヒナかわいい。うざかわいい。あの子が出てくると明るくなる。うざかわいい。突っ込み役になるセナ。

エリザも勿論好き!

 

どうせなら「神と信者」があると楽しいなあと思った。

でもそれだけ浮いちゃうので難しい。神と信者って上の4つの中であえて言うなら主従か。

「自分がその関係性においてどの立場にいるか」でも回答は変わってきて、親に殺された先で脅されて主を持ったセナとしては親子と主従を弾いて、だから「子」と「従」の立場から見てる。

「親」と「主」の立場から見てはないと思うから、「勘弁してくれよ」でその関係性を弾いたのか、あるいは、「今後裏切る」からそれを弾いたのか、どっちだろーなー。

このあと、死んだ父親が復活してセナの前に現れて、裏切るっていうか見捨てるっていうかなんていうか。(ヒナが殺す。殺すっていうか、まあ、殺すので、…ヒナは人形でセナの道具なのでセナが殺したになるのか)

読み終えてからここのシーンを読むと暗示なのかね。セナに対するヒナは崇拝か無償の愛か迷うところ。

ヒナとセナ、セナとエリザで、「ふたり」にはなるのだけど「さんにん」にはならなさそう。

エリザさんは、ひとりで死ぬって言ってたから、ぜひひとりで死んでください。

 

拷問・殺害シーンも醜悪で気分が悪くなってくるところも込みでよかった。蜘蛛ね…蜘蛛うける。圧殺うける…。

BADの白雪さん大嫌いだったのでヒナちゃん登場に「うげ」と思ってたけどそこまで拒否反応もなく。

 

イラストレーターは鵜飼沙樹さん!

好きー。相変わらずかわええ!

 

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千年紀のレガリア/夏森涼

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【帝国の秘宝を守るのは――元・最強の暗殺者

武の名門クルツシルト侯爵家の若き当主ユリエル。
没落した家を復興させようとする彼女に下された使命は、帝国国立美術館の館長レインと共に、
敗戦によって散逸してしまった「三種の帝宝【トライ・レガリア】」を奪還すること!
しかし肝心のレインは下手な絵を描くだけで、まったく働く気がない。ユリエルはレインを叱り飛ばし、どうにか捜査を始めるのだが――
その任務は、レインと帝国の秘密に迫るものだった!
千年の謎を解き明かすクロニクル・ファンタジー登場!】

(アマゾンから引用)

 

■感想とかいろいろ

 

さくさく進むぞ!

ていうか最早めんどくさそーなこの2人を動かす必要性。

ていうか最早館長の素性を知っていただろうにのこの人選。

めんどくささ倍率ドンじゃないですかね、あのおっさん手駒すくねーな!(名前忘れた)

閣下多すぎ。(いうほど多くはない)

 

最終結論、個人と個人の感情と関係性に落ち着いた が。

「騎士」が「国王」を守るものなら、国王が守るに足る人物であるかの点とは別に、騎士としてのプライドの話だと思ってた。

あの子が皇女だから騎士になったわけでも、騎士でいるわけでもないのに。

ユリエルの個人的な感情と仕事は確かに別カウントだがな、あんだけ騎士騎士言ってたのに、そういう話じゃねえんだよ、と言われても、いやだから騎士って言ってるのそっちだけども!? てなる。

名誉挽回・汚名返上を「家」として、なら、やはり「ユリエル」でなく「当主/騎士」としてではなかろーか。

皇女がでばるので忘れがちですけどこれだけ終戦派と徹底抗戦派で古代文明の魔法だ簒奪者だとわちゃわちゃしておきながら、最後までおそらく一言もセリフなかった皇帝出せよ皇帝!

お前だよ! 必要なのは! 除け者じゃねーか! 娘に出番とられてんじゃねーよ!!!

 

元暗殺者といっても戦闘シーンそんなかっこよくない。

因縁の対決(笑)もさくさくっとですよ、ヒロイン視点のみだしレインと隊長の過去を掘り下げるわけでもなければ「もう終わり!?」でさくさくっと殺すのですよ。びっくりですよ。

1度死んでる人間をもう1度殺すのに心臓でいいの? 的な感じはあるにせよ。

ラスボス(?)もしょぼいってか明らかにページ数! ページ数!

節操ないなあの剣!! 血統ならだれでも解除できるとかざるすぎる。皇帝のあずかり知らぬところで存亡の危機が波のように起こっては消えていく。

 

レインは、「美」を、管理・統治・啓蒙するのが大国というのが気に食わんだけじゃねーのと思わなくもない。民衆が決めたものならいいのか。そういう話でもないか。

美の基準がないなら風景画も歴史画も等しく0だし、時代によって流行り廃りはあるか。

きみが風景画を描くのが否定されないのなら、ユリエルが歴史画や宗教画に重きを置くのも別にどっちもどっちだろ。

 

オルソンやキリエももちょっとほしかったし、雑魚キャラマジ使い捨て雑魚キャラ、

最後の

 

イラストレーターさんはマニャ子さん!

ユリエルのあの青い瞳大好き……!! あの青にきっと弱い。

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棺の皇国 獣なる魔道士たちの宴/天海りく

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棺の皇国 獣なる魔道士たちの宴 (ビーズログ文庫)/KADOKAWA/エンターブレイン
¥605Amazon.co.jp

【白と黒の魔道士が争うグリザド皇国。
身寄りがないリリーは挑んでくる相手を全て跳ね返してきた―第二皇子バルドと出会うまでは。
初めての負けを経験してから七年。無口で無愛想、『雷獣』と呼ばれるバルドは将軍に、リリーは補佐官となって戦場を駆け抜ける!
孤児と皇子。
いつかは離れるとしても、戦うことが全ての二人は身を寄せ合うが、第一皇子ラインハルトの命で関係は一変して…!?】
アマゾンから引用


■感想とかネタバレとか

劣勢の主人公側が最後覆して終わる、というのは読んだことあるけど、こんなに「主人公側が劣勢のまま終わる」というのは珍しいなあ、と思いながら
しかも劣勢の理由もフォローのしようがなく、どうも浮上しない空気が最初からあったし、それをどうにかしようとする主人公勢でもない。
ので、「このまま行方知れずかなー」と思ったら着地がそんなでもないので、「なにこれどこでどう収集つけるの」と探したら、続きがまさかの「小説を読もう」でたいへん驚きました。
お、お世話になってます。
2巻、出版はされてないっぽいので、ネットで読むかーなー……。


杖といい剣といい、要素としてはファンタジーで…なんだろう…
盤上の駒というか、2人ともそんなに窮屈にしてはいないけど全体的にはだいぶ暗い空気だし(なんせ劣勢だから)、離反も死亡も増えているっぽいし(なんせ劣勢だから!)、それらの情報に触れる立場でありなら権力を持たないってのがまー にっちもさっちもいかないよね!
フラストレーション溜まりそうだな。
でも2人にとっては咬みつけあえないことのほうがストレスたまってそうなのが。

バルドにとってお兄さんとあの子でどっち選ぶんだろ、と思っていたら、ねじくれているので「あ? ああ……うん? うん」な感じ。
おにーさん喰えないのは知ってたけど。眼鏡坊やも喰えないのは知ってたけど…。
時々「わたしがあなたの理由に成り得なかったように、あなたがわたしの理由には足りなかったのは、悲しむべきことか?」を考えるけど、リリーにとってこの国を「選んだ理由」ではないが「最後の砦」が「バルドの居心地のよさ」が理由であって、「バルド」ではねーしな。
なので途中ふわふわしてる。
最後になるとまた変わるけどーなんだーい! て感じ。

戦うことがすべて、というのはまあ(少女レーベルにしては)というのがつく。
続編か作者本人をお気に入りには登録したはず。


イラストレーターはLaruhaさん!
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