封殺鬼 クダンノ如シ 中 (ルルル文庫)/霜島 ケイ
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【帝華女学院に潜む闇。その鍵を握ると思われる穂積妙子が、ついに桐子たちの前に姿を現した。しかし普通の少女にしか見えない彼女は、自分がなぜ魔性と呼ばれるのかを知らないという。
桐子と清香が学院内で調査を続ける一方で、学院の外では弓生と聖が動いていた。それぞれが得た情報を重ねあわせた時、隠れていた真実が見えてくる。
桐子と清香、そして妙子の恋心にも要注目な第二弾。 】
(アマゾンから引用)

■ 感想とか色々


ずっと、どこかで、戦争は悲惨でなければならない、と思っていた
楽しかったり、遊んでいたり、そういう話は〝経験者〟の口から出て来ない、と思っている
今ではそういうのを意識的に避けているので実態と離れている(かもしれない)固定のイメージなんだけど。皺くちゃのじいさんばあさん出てきて「そういう時代だったからねえ」と哀愁漂わせる雰囲気

作中では爆弾三勇士が取り上げられていたけど、この作品自体が戦時中の各メディアと陸軍のやりとりに主軸置いてないしなんだかなあ、穂積さんが陸軍で陸軍絡ませなきゃいけないからか
犬養毅の事件も出て来た、5・15事件の実行者のひとりが「妙高」乗員だったり、主体が海軍青年将校&陸軍士官学校本科生だったりしていて ほへー となった
つよしはまだ読めるんだけど、なんでこれで「いぬかい」って読むんだ! と思った当時
こういう日付=事件名ってちょいちょいあるけどなんで名称付けなかったんだろう、衝撃的すぎて日付がそれそのものを指すようになったのか

話としては魔性を探りつつ穂積兄と妹に振り回されつつダークホースは新しくできたお友達、だったり
朔さんの名前の意味、分家が後を継ぐ、お見合い写真の美麗な男性
鬼2人があんまり出て来ない(笑)、御影が東北関連でちらっと出て来そうになって「来るか裏御三家!」と思ったらこの巻は出なかった。そういえば残りふたつの家の当主の名前すら知らんな。
京都の付き人来たりそれが苦手な人だったり。
そんな…とーこさん以外でのややこしい恋愛とか…いらないんだけど…
〝女だからこそ気に食わない〟 あたりはうえーとなった、あんまり、そういうことに性別を使いたくない、と思っているので

イラストレーターは也さん!


封殺鬼 クダンノ如シ 上 (ルルル文庫)/霜島 ケイ
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