銃姫〈3〉Two and is One (MF文庫J)/高殿 円
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【自国の民を救おうと、大国の王のもとへ嫁ぐ決心をしたアンブローシア。
謎多き自らの過去と向かい合い、運命を切り開こうとするセドリック。
穏やかな物腰の陰で、なにかを思い詰めた様子のエルウィング――。
それぞれの想いを胸に秘め、謎の「銃姫」の行方を追う三人。
道中、突如として彼らの行く手を阻んだのは、魔銃士の少年とその召し使い。
ティモシーと名乗る少年は、セドリックの等級タグを狙って決闘を挑んできた。
やがて吹き荒れる嵐から逃れ、一行がたどり着いた先に待っていたものとは。 】


蜜蜂の館でのひと時

■ 感想とか色々


バロットのおっさんが言っていた「おれたち魔銃士がいつか世話になる」場所
あのおっさんがセドリックのことを「誰と出会うか、誰を愛するか」によって力の使い方が変わってくる、と言っていたなあ
1巻では「誰かの役に立ちたい」「誰かに必要とされたい」
2巻では「魔力を失ったことで役に立てなくなった」だったから、3巻は「誰かの役に立つ魔力の使い方」で、ああなるほど、と
セドリックは嫌いじゃないんだがうまいこと信用していない、多分博愛主義者っぽいからだろうなあ。
変わるものはあまり信用できないってのもある、会う人会う人に親切にする人っていうのは信用しにくい
そういやペチカって感情を銀に詰めたんですよね、3巻まで読んだ時点ではあの子以外に「銀に感情を詰めて発動させた子」はいなかったが、あれはそもそも魔力の根幹を崩すことじゃないかと思っているわけですが…
あ、2巻でアンブローシアがやってたな。 長時間だからさぞ煮詰まっていたことだろう、あれ好き。


話はセドリック中心、エルウィングもアンブローシアもちょっとしか出て来ない(笑)
決闘ふっかけてきたティモシー、付き添いのケチャップ執事
漂泊の魔女(寒波?)に襲われそうになったので決闘は一時中断、蜜蜂の館へ
濃い血を作るためだけの場所で、闇が濃くて体の弱いキトリと寝ることに
律儀に鼻血と胸って毎回出ている気が…(笑)
フォローになってるか解らんが、好きな女の子の胸が1番よ…? とだけ言っておく

セドリックは「役に立つ魔力の使い方」を探しているんだろうけど、人は殺さない、らしい
アンブローシアがセドリックの力を諦めるか、それとも王女ではない方の自分を優先するか、あの子が国民をそのままにして後者選んだ時点で切る自信ある
アンブローシアは未だテロリスト、人を殺さずに一国手に入るものなのかな
どの程度かにもよる、それこそ竜王んとこ嫁いで総督扱いでガリアンルード治めるのも「人を殺さずに一国手に入る」にカウントできないことはないし(国の定義にもよるけど)
アンブローシアをどんな待遇でスラファトの妃として迎えるのかは聞いてみたいもんだけど。
だってこれからも支配の手を広げて行って、征服した国に王女がいた場合娶ることもないとは言えん
それ言っちゃえば なんで今? でもあるけど。
お目こぼしで生かして反乱の火種になるよりかは、さっさと結婚しちゃえばよかったのに。弱らせてから食べるのが好きなのか。だったらもうちょっと精神的に追い詰めても良い気がするけど、竜王側の事情だったらさっぱり分からんな!

2巻でセドリックが等級を奪ったギースの兄弟が出てきます、三兄弟らしい。
目指せ発明王! の人。
この人、最後のアンブローシアを王女殿下と呼んだことも込みで結構好きかも(笑) 楽しい人だといいな!
体の弱い子のため、セドリックと一緒に頑張ります
「門の魔法陣」によってボスローの戦闘区域へ飛ばされたセドリックとティモシー
アンブローシアは竜王の元へ行くけどキサラとエルウィングは行くのかな
竜王も楽しい人だといいな、アンブローシアの国を配下に収めた奴が詰まんなかったらがっかりするし
セドリックの靴下づくりを読みながら、ちょっとだけバロットのおっさん戻ってきてと思ってしまった(笑)
いやだって、セドリックあっち見たりこっち見たりでさあ… 君ちゃんとアンブローシアに言ってないやん…
おっさん好きー そのうち出て来るだろうけど敵対は嫌だぜ

キトリとキサラは背中で繋がって生まれてきた
魔力の濃いキトリは蜜蜂として白い服を着てベッドへ上がる
魔力のないキサラは働き蜂として片方のために動き回る
エルウィングもセドリックと「ふたつでひとつ」だそうです、セドリックはなんだかんだいってエルウィングがいるからなあ…
アンブローシアは頼られる側であっても誰かを頼りはしなさそう、そして彼女が頼りそうな奴はそもそもわたしが信用していない
オリヴァント父親かよー…顏似てるらしい、あれあの人闇だっけ? セドリックは闇と土だから土でもありか

イラストレーターはエナミカツミさん!


銃姫〈2〉The Lead In My Heart (MF文庫J)/高殿 円
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