円環少女 (3) 煉獄の虚神(下) (角川スニーカー文庫)/長谷 敏司
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【刻印魔導師としての誇りにかけて、相似大系高位魔導師グレン・アザレイとの対決を決意したメイゼルは、戦いを止めようとする専任係官・仁に別れを告げ、独り戦場へと向かう。
協会が仕掛けた必殺の罠を圧倒的な実力で突破してみせた“神に近き者”グレンは、地球を魔導師の世界とするために、人類六十億の殲滅をメイゼルたち刻印魔導師に宣言した!
消せぬ罪を背負い、運命に抗い続ける少女魔導師の、灼熱のウィザーズバトル第3弾。 】


メイゼルの誇り高さは素晴らしいと思うんだ!

引き続き、vs相似大系グレン・アザレイ。
2巻の(上)はメイゼルと武原仁との初対面もありましたが、今回はこれ一本でした。
いやあもう、この子凄い素敵、カッコよすぎるよ、やっぱり!
子供や女である前に魔導師なんですよね、そうであることの自負だとか誇りだとかを、どんなことがあっても捨てていない。
前半で武原おじちゃんにとってのメイゼルは妹代わりなのかと思ったし、10年経っても家族としか見れないなんて言ってるけど、後半だとやっぱりそれとは違う解釈が出来ることも言っているので。
苦労性のおじちゃんはどっちかはっきりした方がいいと思うんだ!
腹括れよ。なんですかね女として見られていないのに大切に想われているって地獄じゃないか幸せだけど。幸せだから地獄なのかな。メイゼルー。
メイゼルくらい素敵な子だったら選り取り見取りだと思うんだけど、あれかな武原おじちゃんは天性のM体質でもあるのかな?

それでまあグレン兄さんとの戦いなんですが――――運がよかったね、としか言いようが無いような…。
弟さんの叫びが結構好きだったな~。あの人は、5億円で家族を殺す大義名分を手に入れたのではなく、自分の感情に5億円の値段を付けたと思うんだ~。
お兄さんもデーモンに殺されたくないという死に際はカッコよかったですね。
前半の物質的量で殺しちゃおうというのは無意味と解っていましたが。
後半だと水着シーンがあったり。狙いすぎてて気持ち悪いですなー。挿絵も入ってるし。おじちゃんすっげーラフな格好だし。エロ親父め。


鬼火カッコいいよ凄いカッコいいよ!
この人こそ漢だろ! めちゃくちゃカッコいい! 粋だよ武人っ。
変なお兄さんを斬る所なんかカッコよすぎてあそこだけでも惚れるよ!
凄いなあ、ネリンさんの能力と性格と生い立ちが結構好きだったって言うのもあるが、この人好きになったらどう転んでも女冥利に尽きると思う。すげー。鬼火すげー。
あんな短い登場シーン&やり取りだけなのにこの威力!


それで、きずなは酷すぎると思うんだ。
なんであそこで助けるのー!? 私だったら絶対助けないし許さない。
友達の両腕切り落とされたんだったら同じことする。当たり前だろ?
戦闘のときの「頑張って!」とかお前口出しだけかよ先に行かせたのに。なんだこの女。
しかもすることといえばフラグ立たせて予知夢だけだし役立たずにも程がある。
メイゼルは子供であることと魔導師であることを両立させてもらえないのに、女子高校生であることと再演大系の使い手であることが両立しているんですよね、きずなは。
東郷先生だったりメイゼルだったり、ある意味では相似の兄弟も不完全な魅力があったのに、きずなだけ酷い扱い。まあ経歴だけでも嫌いですけどねー。
エア・ダイバーでしたっけ、スピッツ・モード? の兄さんは凄い好きでした。すぐ死んじゃうけど(笑)
あの自由奔放さと馬鹿さ加減が物凄ーく好き。

そして読み終わって気づいた、京香さんが出てきてない!
名前だけなら出てきましたが。いい具合に弱くて結構好きなんだけどなあ、このお姉さん。
どこかが誰にも似ていない人間なんていないでしょーよ。所詮動物。
あれ、このまま管理はミズキの元なのかな。


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→(2巻の感想