鎌倉時代の仏教の僧侶で、時宗を興した 一遍上人は、
別名を 遊行上人 ( ゆぎょう しょうにん ) とも呼ばれ、
人生は 「 修業 」 ではなく、 「 遊行 」 だと説きました。
(* 遊行は 「ゆぎょう」 と読みます)
一遍上人はたいへんユニークな 「 踊念仏 」 という方法で、
自分のメッセージを 全国に広めました。
現代風に言えば、
「クラブ念仏」とか「ディスコ念仏」とでも
呼べるでしょうか。
要するに、
楽しく踊りながら、念仏を唱えればいいんだ
というのです
人生は、
つらく苦しい「修業」の旅だという大前提に立って
生きていくと、
はたして、
まったくその通り、望み通りのつらく苦しい体験を
することになります。
私たちは、苦しむために生まれてきたのでしょうか?
いいえ、断じて違います
私たちは、泣いて苦しみ、のたうちまわるために、
この世界にやってきたのではありません。
この生命を輝かせるために、この世に生を受けたのです
そして、
私たちは、この星に遊びに来ています。
人間の一生は、宇宙の歴史から見ればほんの一瞬。
宇宙という魂のふるさとから 太陽系第3惑星(テラ)に、
2泊3日の観光旅行に来ているのだと思えばいい。
人生は、 「 修業 」 ではなく、 「 遊行 」
だからこそ、どんな出逢いも、どんな出来事も、
「ほう、なるほど、そうきたか。けっこう意外だね。」
こんなふうに、にんまり楽しみながら、まるで人ごとのように、
映画の中の自分を観ているかのように、
あらゆることを
味わい尽くして生きていきましょう
「修業」と思うから、眉間にシワを寄せてしまうのです。
「遊行 (ゆぎょう) 」だと思えば、どんな状況だって、楽しむことができます。
「転職したら変な上司がいた」 というのも遊行。
「引っ越ししたら、おかしなお隣さんがいた」 というのも遊行。
そんなおかしな人に出逢うのも、
人生を楽しむオプショナル・ツアーなのです。
「遊びをせんとや生まれけむ 戯れんとや生まれけん」
『梁塵秘抄』という書物にある、有名な歌です。
まさにそれこそが、人生の極意なのです。
たくさんのいろいろなものを見て、感じて、味わって。
この星に遊びに来ている間に、
人生という名の観光旅行を
大いに楽しみましょう!
第9条 【人生は遊行】 まとめ
人生は修業ではなく、遊行(ゆぎょう)。
わたしたちは、この星(テラ)に観光にきている。
※太陽系第3惑星のことをテラとよびます(別名:地球)
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