2月8日(月)晴
奇跡か詐欺か
主人をデイサービスに出す月・水・金曜日は、生ゴミを出す日でもある。車椅子に主人と鞄を積むと、ゴミ袋が持てないので、ゴミだけ先に出すことにしている。
先週の金曜日は、急に授業のピンチヒッターに行くことになって、ゴミを出す時間がなかったので、今日はゴミの量がいつもの3倍もある。両手にゴミ袋を持ってマンションのゴミ置き場に行って戻ってくると、信じられないことが起きていた。
本日のトホホ
玄関に入ると主人が、
「今、電話があって、8時55分に迎えにくるそうだよ」
え、ええーっ。主人が電話に出られたということ、内容をちゃんと聞いて私に伝えることが出来るなんて、奇跡。1月18日のブログ「過保護からの脱却法」のウフフを思い出した。その日も私が留守なのを知らずに友人が電話をかけてきて、主人が電話をとり、
「Sさんから二度電話があったよ」
と言って、私を驚かしたのだった。
主人が座っている椅子から、電話機があるところまで 主人の足では相当かかるはずだし、電話機の周りにはテープカッターやパソコンのキーボード、穴開けパンチ、書類等、ごちゃごちゃしているのに、よく受話器がとれたもんだ。しかも、聞いた時刻をちゃんと覚えていて言えるなんて、猫ではできない。まさか作り話ではないでしょうね。
ところが、時計を見ると、8時10分だから、まだ40分以上あるのに、主人は今すぐ迎えの車が来ると思い込んで、玄関に向おうとしている。せっかく8時55分に迎えにくると伝えることができたのに、これでは「猫よりまし」と褒めていいか・・・
本日のウフフ
月曜日のデイサービスは3時半に帰ってくるので、そろそろ車椅子で駐車場まで迎えに行こうとしていたら、ピンポーン。宅急便かと思ったら、デイの職員が主人を連れて立っている。え、えーっ。
「お電話しようと思ったのですが、ご主人が歩いていくとおっしゃるので」
そ、そんな。え、えーっ。どんなに説得しても、歩くリハビリをやりたがらず、ちょっとの間も車椅子を使おうとしている人のやることか。明日も雪が降るのかしら。
やはり、友人やヘルパーさんが言うように、本当は出来るのに、何も出来ないふりをして甘えていたのだ。
結婚当時、その前とあまりに違うので、結婚詐欺だと腹をたてたものだが、介護の生活に入ってから、主人は介護詐欺に切り替えたのかしら。目には目を、詐欺には詐欺を。さしあたって、車椅子が壊れたことにして歩かせ、指を怪我したことにして着替えの介助をやめてみよう。そのあとは、徐々にレベルをあげ、
「好きな人が出来たから、別れてください。あとはひとりでどうぞ」
というところまで持っていきたい。