30日の日本株市場 個別銘柄 アダストリや中国電が上昇 | 人生の水先案内人

人生の水先案内人

全国の倒産情報をいち早くお伝えします。

30日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の午前終値は以下の通り。

  

アダストリア(2685):前日比7.2%高の3280円。

JPモルガン証券は29日付で投資判断を「中立」から「オーバーウエート」に、目標株価を3500円から4000円に引き上げた。

2017年2月期下期は販売堅調と円高効果で業績安心感があると指摘、今期営業利益予想を160億円から172億円に上方修正した。

足元の円安ドル高進行は原価上昇要因だが、来期上期までの悪影響は限定的と予想した。

  

中国電力(9504):5.1%高の1327円。

発行済み株式総数の5.03%、280億円を上限に自己株を取得すると29日発表、

同時に中電工の公開買い付けに応募することも決議した。

みずほ証券では、自己株取得などの公表は想定外でポジティブサプライズと評価。

  

タカタ(7312):6.9%安の584円。

株式投資の世界で著名デイトレーダーと知られる個人投資家CIS氏が自身のツイッターで「3週間前に買ったタカタ株を全部一気売りとつぶやいた。

街中の株価ボードを見る投資家

街中の株価ボードを見る投資家

 

Photographer: Yuriko Nakao/Bloomberg

  UACJ(5741):7.1%安の325円。

アルミ缶材などの能力増強のためタイ子会社に約370億円、米子会社に約180億円の設備投資を行うと29日に発表した。

ゴールドマン・サックス証券では、総額550億円の設備投資額は同社の過去3年間の営業キャッシュフローの約2.6倍、今後3年間でみても同1.5倍の水準と分析。

短期的には財務体質の悪化が意識され株価は下落する可能性が高いと予想した。

 

 鉄鋼:

新日鉄住金(5401)が2.4%安の2458円、

JFEホールディングス(5411)が3%安の1693円など。

29日の鉄鉱石スポット価格(中国青島向け)は前日比4.4%安と急落。

鋼材需要の鈍化などが警戒された。鉄鋼は業種別下落率1位。

  

アコーディア・ゴルフ(2131):16%高の1199円。

日本や韓国などで活動する投資ファンドのMBKパートナーズが1株1210円で30日から株式公開買い付け(TOB)を実施すると29日に発表。

TOB価格へのさや寄せを期待した買いが入った。

大株主はTOBに応募する意向。 

  

富士通(6702):3.1%高の676円。

大和証券は29日付で目標株価を710円から1020円に引き上げた。

投資判断は「買い」で継続。

会社目標の18年3月期営業利益率約5%はリストラ・生産性向上で射程内だと指摘。

18年3月期会社計画発表に向け、持たざるリスクが意識されるとした。

  

カジノ関連:

パチンコ大手やアミューズメント大手が大株主に名を連ねる

インターライフホールディングス(1418)が12%安の374円、

パチスロ用メダル貸機を手がけるオーイズミ(6428)が0.4%安の737円など。

国会は29日の衆院本会議で会期を12月14日まで延長することを決議。

みずほ証券では、審議入りしても成立せず、来年の通常国会に継続審議となる可能性が高いと指摘した。

  

エルテス(3967):東証マザーズ市場への新規上場2日目の30日午前、公開価格の1790円に対し、3.6倍の6510円で初値を形成した。

同社はリスク検知に特化したビッグデータ解析によるソリューションの提供などを手がけている。午前終値は初値比でストップ高に相当する7510円。

  

WASHハウス(6537):14%高の4560円。

29日に提出された大量保有報告書で、投信運用会社のレオス・キャピタルワークスが同社株を8.6%保有していることが判明した。

SBI証券の鈴木英之投資調査部長は、上場後すぐに腰の据わった資金が入るのは珍しく、投資に値する銘柄ではないかと思惑を誘っているとの見方を示した。

  

日本エスコン(8892):19%高の398円。

原則として「減配なし、配当維持もしくは増配のみ」とする累進的配当政策を導入すると29日に発表。16年12月期年間配当計画を12円から14円に引き上げた。

内藤証券投資調査部の浅井陽造部長は、株主にとっては減配がないというのは投資魅力が増す話で、見直し買いが入ったと電話取材で述べた。

  

ユナイテッドアローズ(7606):2.3%安の2864円。

JPモルガン証券は29日付で投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に引き下げた。

新しい目標株価3200円とのかい離縮小が投資判断引き下げの理由で、来春発表予定の新中期戦略まではカタリスト不足とみている。

  

ミズノ(8022):2.3%安の564円。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は29日付で目標株価を510円から495円に引き下げた。

投資判断は「アンダーウエート」で継続。

米国での販売不振、過剰在庫の状況から17年3月期の営業利益予想を46億円から33億円に、来期を55億円から47億円に下方修正した。

  

ドウシシャ(7483):2.1%安の2062円。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は29日付で目標株価を2300円から2140円に引き下げた。インバウンド向け時計販売の反動減が出ているとし、17年3月期営業利益予想を94億円から84億円に(会社計画は前期比1.6%減の86億円)、来期を98億円から88億円に下方修正した。

  

フジクラ(5803):1.9%安の622円。

SMBC日興証券は29日付リポートで、同社のフレキシブル基板(FPC)事業について、18年3月期以降も不透明要因が多いと指摘。

FPCの最大顧客である大手通信機器メーカーの需要は停滞傾向となっている一方で、技術難易度は上昇、非鉄業界やTOPIXを上回る株価パフォーマンスは期待しづらいとした。

投資判断は「中立」で継続。

  

ラクーン(3031):4.5%安の484円。

5-10月期純利益は前年同期比11%減の1億400万円だったと29日に発表。

主力の電子商取引(EC)事業のソフトウエアの減損処理で特別損失を計上したことが響いた。

  

日東精工(5957):5.7%高の430円。

発行済み株式総数の0.78%、金額で1億5000万円を上限に自社株買いを行うと29日に発表。期間は12月1日から22日まで。