JXエネルギーが大口需要家と交渉していた4~6月の発電用C重油の
価格交渉は30日、前期(1~3月)比1割強の引き上げで決着した。
原油価格の上昇を受け、4四半期ぶりの値上げとなった。
電気料金の上昇要因となりそうだ。
発電用の低硫黄C重油(硫黄分0.3%)の新価格は1キロリットル3万9020円。
前期と比べ3710円(11%)高い。
今回の交渉の指標となったのは3~5月の原油価格と為替相場。
東南アジア産の原油が1バレルあたり10ドル強値上がりした。
この間、円高も進んだが、原油価格の上昇による影響の方が大きかった。
C重油の需要は低迷している。
石油連盟によると、4~6月の国内販売量(若干量のB重油含む)は
298万キロリットルと前年同期比24%減った。
電力会社はC重油から石炭や液化天然ガス(LNG)への転換を進めている。