30日のシカゴ穀物市場で小麦が7日続落し、期近物の終値として約10年ぶりの安値を連日で更新した。
中心限月の12月物終値は前日比4.75セント安の1ブッシェル=3.9225ドルだった。
世界で潤沢な供給が続くなか、ドル高に伴う米産の輸出低迷の観測が強まった。
ただ、市場の一部では「この日の米産の硬質赤色冬小麦価格がロシア産など海外価格を下回った」(米穀物アナリスト)と、価格裁定からの相場反発を見込む声も聞かれた。
トウモロコシも続落し、期近物の終値として約7年ぶりの安値を更新した。
中心限月の12月物終値は同5セント安の3.1575ドル。
豊作見通しが根強いなか、ドル高や原油安が売りを誘った。
大豆も続落。
11月物終値は同13.5セント安の9.5075ドルだった。
米農務省が前日公表した週間の作柄報告が改善し、豊作見通しが一段と強まった。
31日午前の東京商品取引所で金が続伸した。
朝方は米国の早期利上げ観測を背景に売りが先行したが、次第に持ち直して上昇に転じた。
ニューヨーク金先物が前日までの下落の反動による買い戻しで時間外取引で底堅い展開となっていることを受けて、東京金への売り圧力も弱まった。
外国為替市場での円安・ドル高の進行も円建てで取引される東京金にとっては相場の支えになった。
ゴムは軟調に推移している。
原油相場の下落がゴムの売りを誘っている。
あすはゴムの消費国である中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表を控えており、ゴム需要を見極める指標として注目する参加者も多いという。
以下は主な商品(期先)の午前の価格。
・金 4325円 3円高
・白金 3496円 36円安
・ガソリン 4万1100円 250円安
・原油 2万9820円 340円安
・ゴム 153.0円 1.0円安
・トウモロコシ 1万9230円 10円安
・一般大豆 4万2670円 30円安
※単位は
金と白金が1グラム、
ガソリンと原油が1キロリットル、
ゴムが1キログラム、
トウモロコシと一般大豆が1トン。