12月30日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は | 人生の水先案内人

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12月30日(ブルームバーグ):

きょうの日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。


資源関連株:

国際石油開発帝石 (1605)が前週末比2.7%高の1348円、

JXホールディングス (5020)は3.2%高の541円、

三井物産 (8031)が2.4%高の1465円など。

東証1部33業種の上昇率上位に石油・石炭製品、鉱業、卸売が並んだ。

米国エネルギー情報局の統計で原油在庫が9月以来の水準に減少、需給の締まりを材料に27日のニューヨーク原油先物は3日続伸し、2カ月ぶりに1バレル=100ドルを超えた。

在庫評価益の上昇などが見込まれた。


ミクシィ (2121):ストップ高となる1000円(15%)高の7700円。

スマートフォン向けアプリで、ロールプレイングゲーム「モンスターストライク」の利用者が100万人を超えた、ときょう午前に発表。

10月にiOS版、12月にAndroid版の提供が開始され、利用者増による今後の業績貢献が見込まれた。


マルハニチロホールディングス (1334):2.7%安の183円。

連結子会社のアクリフーズ群馬工場が生産した冷凍食品を食べた客から臭気があるとの指摘を受け、検査した結果、商品の一部から本来含まれない農薬「マラチオン」が検出された、と29日に発表。

原因は現在調査中。

同一工場で生産している全商品を賞味期限にかかわらず、自主回収するとしており、今後の業績への影響が懸念された。


日本製紙 (3863):5.9%安の1954円。

4-12月期の連結営業利益は170億円程度と、旧日本製紙グループ本社の同期比較で3%減になったもようと28日付の日本経済新聞朝刊が報道。

円安定着で、ドル建てで輸入する木材チップ、石炭など原燃料の調達コスト増で採算が悪化したという。

業界全体の収益環境が懸念され、パルプ・紙 は東証33業種の下落率1位。


不動産・建設株:

住友不動産 (8830)が1.4%高の52300円、

大豊建設 (1822)が13%高の466円など。

野村証券は投資家向けのセクターリポートで、政府が決定した2014年度予算案では公共事業費が2年連続で増加する、と指摘。

東京五輪関連工事も予算化してくるなどとしており、来年の市場活性化や業績寄与を見込む買いが優勢だった。


日本電工 (5563):6.4%高の317円。

中央電気工業 (5566)を来年7月1日に株式交換で完全子会社化する、と27日に発表。

中央電1株に対し、日電工1.15株を割り当てる。

合金鉄製品をめぐる原料高、製品安の状況が続くなど経営環境が厳しい折、電力コストも上昇しており、統合を通じて経営資源の融合と効率化が必要と判断した。

中央電株も9.8%高の359円。


ソニー (6758):2.3%高の1826円。

産業革新機構から求められてきた日産自動車、NECの共同電池事業への参加について、統合交渉から離脱し、電池事業の売却を見送ると29日付の日本経済新聞朝刊が報じた。

円高修正や新規受注増で事業環境が改善、スマートフォンなど成長性の高い機器の開発に役立ち、中核事業に育成した方が得策と判断したという。


日本板硝子 (5202):4.6%高の137円。

大和証券が新規に投資判断を「2(アウトパフォーム)」とし、目標株価を160円に据えた。

リストラ効果に加え、北米、欧州など外部環境の好転を享受できるステージに入ったとし、15年3月期の営業利益予想を282億円、再来期を333億円と予想した。会社側の今期計画はゼロ。


マツモトキヨシホールディングス (3088):6.8%高の3675円。

SMBC日興証券は、投資判断を「2(中立)」から「1(アウトパフォーム)」に、目標株価を3000円から4200円に上げた。

収益性改善の定着に加え、同業他社と比較し見劣りしていたトップラインの伸びが出店増加で解消されると分析。

都市部中心の消費回復、外国人観光客増加の恩恵を受けるとの見方も示した。


アダストリアホールディングス (2685):2.2%安の3805円。

3-11月期の連結営業利益は前年同期比26%減の53億6900万円だった、と27日に発表。

トリニティアーツの連結子会社化などで売上高は2割以上伸びたが、のれん償却、広告宣伝の積極化による販管費比率の上昇が響いた。

前期比3.9%増の101億円とする14年2月通期計画に対する進捗(しんちょく)率は53%。

JPモルガン証券は、投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に引き下げた。


江守商事 (9963):9.1%高の2240円。

独立系調査会社のTIWは、判断を「2プラス(アウトパフォーム)」から「1(ポジティブ)」に上げた。

今期業績に一段の上振れの可能性があり、来期以降も中国、アジアを中心に高成長が見込まれると指摘。

現在の株価に割安感が強いとした。


サムコ (6387):8.7%高の975円。

来年1月9日付で、東証1部に上場市場が変更されると27日に発表。

投資家層の拡大、TOPIX連動型ファンドからの資金流入などが見込まれた。


セーラー万年筆 (7992):12%安の46円。

1株につき1個の新株予約権を発行、株主に無償で割り当てると27日に発表。潜在的な株式価値の希薄化、売り圧力の増大が懸念された。

調達資金は最大で約21億円、設備投資資金やM&A(企業の合併・買収)費用などに充当方針。


アスコット (3264):10%高の195円と続伸。

04年以降、行っていなかった戸建開発事業を再開すると27日午後に発表

再開後の1号案件として、東京都台東区に戸建開発用地を取得したとし、収益規模の拡大を見込む買いが続いた。


トライステージ (2178):17%高の1350円。

3-11月期の連結営業利益は前年同期比2倍の6億6700万円だった、と27日に発表。

収益柱のダイレクトマーケティング支援事業で、取引の採算性向上に努めた。


UMNファーマ (4585):ストップ安となる700円(19%)安の3050円。

13年12月期の連結営業損益を19億円赤字から46億円赤字に下方修正する、と27日に発表。

組み換えインフルエンザHAワクチンに関し、アジア地域でのライセンス供与に係る提携契約などが終了せず、売上高が大きく減ることが響く。


パイプドビッツ (3831):1.6%安の1651円。

14年2月期の連結営業利益計画を7億円から前期比68%増の5億5000万円に下方修正する、と27日に発表。

情報資産プラットフォームで新規分の商品力強化に想定以上の時間を要し、売り上げ貢献が遅れる見通しになった。

期末配当も、1株17円から13円に減らす計画。


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更新日時: 2013/12/30 15:36 JST