今日の国内市況(1月30日):株式、債券、為替市場 | 人生の水先案内人

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(ブルームバーグ):きょうの国内市場の株式、債券、為替相場は以下の通り。


●日経平均終値で1万1000円回復、10年4月来-内需中心、好決算反応

東京株式相場は続伸し、日経平均株価は終値で2年9カ月ぶりに1万1000円台を回復した。


政策による経済押し上げへの期待が強い中、不動産や倉庫、建設といった内需関連株が上昇。為替の円安に連動し、自動車など輸出関連株も高い。


好業績を確認したヤフーやJR東海の急伸も、株価指数を押し上げた。


TOPIXの終値は前日比13.91ポイント(1.5%)高の934.67、日経平均株価は同247円23銭(2.3%)高の1万1113円95銭。


きょうの高値で引けた日経平均は、終値で2010年4月30日以来の1万1000円に乗せ、同27日(1万1212円66銭)以来の高値水準に達した。


パインブリッジ・インベストメンツの前野達志執行役員は、

為替市場での円安などを受け「中期的に収益が改善するという

期待感が背景にある」と指摘。

大きな調整もなく上昇を続けているため、

「投資家としては売るに売れない相場になっている」と話していた。


債券続落、円安・国内株高や米債安警戒-長期や超長期債に売り圧力

債券相場は続落。前日の米国債券相場が下落したことに加えて、外国為替市場での円安基調や国内株高への警戒感から長期債・超長期債を中心に売りが優勢となった。


東京先物市場で中心限月の3月物は3営業日続落。前日比3銭安の144円

04銭で始まり、直後に144円13銭まで上昇した。


その後は再び売りが優勢となり、一時は9銭安の143円98銭と、日中取引で

15日以来の安値を付けた。


終了にかけてやや持ち直し、結局は2銭安の144円05銭で引けた。


現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の327回債利回りは前日比横ばいの0.765%で始まった後、徐々に水準を切り上げ、午後の取引開始後には1ベーシスポイント(bp)高い0.775%と、15日以来の高水準を付けた。


その後は0.77%で推移した。


20年物の141回債利回りは1.5bp高い1.79%と11日以来の水準まで上昇した後、1.785%で取引された。


30年物の37回債利回りは一時1bp高い2.005%と15日以来の高水準を付けた。


●円下落、対ドルで一時91円台-アジア株高でリスク選好の円売り圧力

東京外国為替市場では円が下落し、対ドルでは一時1ドル=91円台に水準を切り下げた。


欧州債務危機をめぐる懸念の緩和や米景気の回復期待を背景にリスク選好の動きが意識される中、アジア株の上昇が円売りを後押しする格好となった。


ドル・円相場は正午すぎに一時91円03銭を付け、

午後3時45分現在は90円90銭付近で推移。


ユーロ・円相場は一時1ユーロ=122円83銭と、2営業日ぶりの水準まで円安が進み、同時刻現在は122円59銭付近で取引されている。


アジアの株式相場は、日経平均株価が終値で2010年4月以来の1万1000円台を回復するなどほぼ全面高となった。


外為どっとコム総合研究所のジェルベズ久美子研究員は、

欧州を中心に全体的に「リスクオフ(回避)になるような材料がない」という状況下で、内外の株価上昇を背景に、リスクオン(選好)ムードが広がっていると説明。


この日の東京市場では、日経平均の上昇に後押しされて、ドル高・円安圧力がかかったとしている。


更新日時: 2013/01/30 15:59 JST