管見 プロメテウスの罠 38-2 | 夢破窓在のブログ

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管見 プロメテウスの罠 38-2

P79 この国で医療者として生きる以上災害は他人事ではありえない。

<SCRAP>
P81
医師の不安を聞いた。
「これで自分の命を縮めたら息子達に申し訳ない」
「なんで俺達だけが・・・」

コメント:
医師なら放射線の基本くらいは勉強しておくべきです。
僅かばかりのセシウム放射線で命が縮まると考える思考過程が理解できません。
人が命を縮めるメカニズムも知らないなんて、あんたそれでも医者なのですか?
「なんで俺達だけが・・・」
国が「大変」の時にこんな感想を持つ医師からは医師免許を剥奪して貰いたいですね。

<SCRAP>
P86
(ヨウ素剤)服用の指示がない。

コメント:
だから、何度言ったら判るのか・・・沃素なんて・・・。

<SCRAP>
P87
「4号機が今にも大爆発するかも知れない」
「200キロ圏が避難地域になる可能性がある。」(15日午後8時)

コメント:
どんなメカニズムで大爆発が起きるのでしょうか?
何が爆発するのでしょうか?
使用済みのU235とプルトニウムを1%ずつしか含まない燃料が核爆発を起こすとでも思っていたのでしょうか?
全く馬鹿げた、というか核分裂や放射線に関する知識が全く欠如した人間が蠢いています。
「今にも大爆発する」と言いながら、何が?どのようなメカニズムで爆発し、200kmもの距離を移動できるか?についは何の説明もありません。

<SCRAP>
P90
ヨウ素剤不要論を展開した。
(1)安定ヨウ素剤で甲状腺癌が防げると言う誤解が広がっているが、「ヨウ素剤信仰」にすぎない。日本人が放射性ヨウ素を取り込む率は15~20%。4~5割を取り込むベラルーシとは訳が違う。
(2)20キロ圏、30キロ圏以西の被曝量は恐らく1mSv以下、チェルノブイリと比べて被曝量が微量なので日本政府も安定ヨウ素剤服用の指示ださない。
(3)服用マニュアルは数々の欠点がある。使わない事を祈る。

コメント:
(1)は「ヨウ素剤信仰」の意味が判りません。
本当に日本人は15~20%もの沃素を取り込むのでしょうか?
多くの日本人は12mgの沃素を満タンで備蓄しているのではないでしょうか?
(2)沃素なんて放出されるわけがないと何度言ったら・・・。
(3)ヨウ化カリウムの服用の説明なんて、欠点が生じるものでしょうか?
6時間後までなら大丈夫とか、2日間で排泄されるから早く飲みすぎると効果ないとかの話ですかね。

<SCRAP>
P92
山下(緊急被爆医療研究センター長)を驚かせたのは11年3月23日国が公開したスピーディの計算図だった。
計算図では100mSvを超える地域が原発30キロ圏外に大きく広がっていた。

コメント:

この図では1番外側の範囲の線量は1mSvになっています。100mSvを超える地域は30kmラインの遥か内側です。
SPEEDIの計算値は3月12~4月24日、43間の積算外部被曝量です。
43日間屋外に出っ放しが前提です。
100mSvが累積されたとして、時間当りの被曝線量は、平均値で被曝したとして、
 100÷(43x24)=0.0969mSv/hr
96.9マイクSv/hrとなります。

こちらもSPEEDIの図です。甲状腺の内部被曝で、こちらは12日間です。
上の図は全核種を対象としていますが、下の図は甲状腺と言うからには沃素による被曝のみと考えられます。
殆ど同じ図に見えますが放射線濃度が100倍違います。
全核種と沃素、内部被曝と外部被曝の違いはありますが、100mSvの積算被曝範囲にこんな大きな差が出るものでしょうか?
この二つの図、両方ともSPEEDIなるソフトの出力だというのですね。
「計算図では100mSvを超える地域が原発30キロ圏外に大きく広がっていた。」
下の図なら30km圏外にはみ出している部分がありますが、圏外に大きく拡がっていたとは表現出来ないでしょう。山下さんはどんな図を見たのでしょうか?
ちなみに申し上げておきますが、沃素131なんて大気中に放出されていません。

<SCRAP>
P93
「日本の原発にはヨウ素とかを取り除くフィルターとかがきちんと付いているものだと思っていた。まさかこんな広範囲に汚染されているとは思わなかった」

コメント:
原発の中では沃素131は沃化セシウムという形で存在しています。
燃料棒の外に出てきたとしたら水に溶けています。
気体や粉になって飛び出してくることは考えられません。
フィルターで沃化セシウムを防ぐと言う発想が怪しげです。
この話をしているのはこれでも大学の教授なのだそうです。

今回の事故では放出された気体は圧力抑制プールの150℃のお湯をくぐらせています。気体の沃化セシウムが含まれていたとしても、お湯をかいくぐって格納容器の中に気体として存在した可能性はありません。
(水素や高温の水蒸気は格納容器内に排出されます)

<SCRAP>
P95
緊急被爆医療研究センター長
「今思えば飲ませればよかった」

コメント:
こんな程度の知識しかない人が緊急被爆医療研究センター長をやっていたのですね。「実弾を撃ったことがない兵士」というより武器に関しても、戦闘に関しても全く知識がない兵士という感じですね。

<SCRAP>
P97
(甲状腺モニター)測定器があったのに。

コメント:
甲状腺癌になった人が甲状腺の全摘出手術を行なった後、残存の甲状腺器官(癌細胞を含む)がないかどうかを調べるのに放射性沃素を使います。摂取の後で測定器で放射線の有無を確認するのです。
医者なら学校で習って誰でも知っている話だと思います。
放射性の沃素を扱う事ですから医学生ならだれでも印象深く覚えていると思います。
甲状腺の手術をする大きな病院ならどこにでも測定器はあると思います。
この測定器で調べる事を思いつかなかったお医者さんはいないでしょう。
測っても意味が無いと考えたのだと思います。

<SCRAP>
P98
甲状腺の測定すらまともに出来なかったこの国に原発のような巨大システムを動かす能力があるのだろうか?

コメント:
甲状腺の測定器を使うということは、国が何もしないでも、反原発団体の医者やマスコミが測定器を使って測定し、ほれこの通り、xxSvも被曝している、何故あの時に沃素剤を飲ませなかったのだ!という騒ぎになる筈の話です?

医者なら誰でも知ってる測定器がなぜ使われなかったのか?
・長崎大学の助教などの現場にいた医者が測定器の存在を知らなかった?
・測定したけれど針は動かなかった。
がん治療の時に測定するには決まった濃度の「沃化カリウム」を用います。空中に飛散したと言われる沃素が化合物ではなく単体の沃素なら身体に吸収される形ではありません。針が動くものとは思えません。

「甲状腺の測定すらまともに出来なかった」のは記者のお仲間の助教や医師です。
なぜこれを使って被曝実態を明らかにしなかったのか?

甲状腺の測定などする必要は全くありませんでした。
沃素など放出されるわけがないのに、アホな助教がヨウ素材がどうのこうのと騒いで、被曝した人がいるのなら測定器のある病院で測れば良いのにそれに気付かず、挙句は巨大システムを動かす能力がどうのこうの・・。

「甲状腺測定器」と「原発のような巨大システム」にどのような関連性があるのでしょうか?
40年間もの間、大きな事故を起こさず巨大システムを動かしてきた実績のある国に対して、この測定器の話で「動かす能力があるのだろうか?」と疑問を持つ感覚は異様というか異常です。

<SCRAP>
P99
「チェルノブイリ事故の影響で乳癌が増えている可能性がある」

コメント:
読者は激減中ですが「大新聞」の特集記事です。
どこかで風聞で聞いた話を「可能性がある」などと書き込んではいけません。
放射線と乳癌の因果関係を明確にし、実際に増加したというデータを確認して初めて記事にできる内容です。
こんな書き方が許されるのなら、「チェルノブイリの事故では乳癌は減っている可能性がある、これがいわゆるホルミシス効果なのか?」と書くのも許されることになります。

「放射能」の話では統計は全くアテになりません。
乳癌になるというのなら、こういうメカニズムでガンになる。こういう理由で胃や大腸ではなく乳房に出る。という理論的裏付けの一部でも披瀝してから語るべきです。


管見 プロメテウスの罠 39-1

第三十九章  マツバヤ復活

P108 本当に顧客を思う店なのか、今こそ試されている。

P132 商圏を失った小売店が再開するのは至難の業。

コメント: 省略


管見 プロメテウスの罠 40-1

第四十章 残ったホーム

P154 原発事故後ホームに家族が迎えに来たのは一人だけだった。

P171 職員が避難先から通って高齢者を支えている現実。

コメント: 省略