「七つの海」株式会社七海インターナショナルが日本を紹介します!

参加中♪
↓ポチッと応援をお願いします。

にほんブログ村

 

デジタルのチカラを通して古くて新しい日本文化を案内する東京都新宿区にある株式会社七海インターナショナルです。
日本文化講師・風呂敷講師・外国人社員研修インストラクター・講座プロデュースと日本の工芸品プロデュースを行っている土肥原くに子です。
本日も七つの海にアクセスしていただきましてありがとうございます。

 

今回の話題は、日本情報 日本の観光 沖縄県宮古市大神島 神の島3についてです。

 

 

(1)神の島 その3

 

大神島は大きな神様の島、その名前のとおり、神の島です。と言いたいところですが、実はそうではないんです。

 

宮古の方言では大神島のことをukamと言います。大神島の人たちも自分たちの島をそう言います。ウカまではふつうの発音でいいんですけど、最後のmは唇を閉じるだけの音です。英語のcomeカムのムと同じですね。で、その意味は「拝む」です。つまり、大神島は大きな神様の島ではなく、「拝む」島だったのです。

 

この島の方言は世界的にも変わっていて、基本的に濁音がありません。それでgがkになり、オガムがウカムになるわけです。オがウに変化するのは琉球の方言ではふつうのことです。

 

 

ネットなどでも紹介されているように、大神島は神の島、立ち入り禁止の場所がたくさんある島、島の人でさえ入れない場所のある島、これは確かにその通りです。

島の神事を司るのは決められた女性=ツカサのみです。数ある神事の中には幾夜も泊まり込んで行われるものもあります。こうした神事には基本的に男性は入れません。(ぎゃくに男性たちだけで歌われる歌などもあったりします。)

重要な神事は完全に閉ざされた中で行なわれ、神事に関わることは一切口外できません。しかし、そうした神事を司るツカサたちは年々高齢化し、一人減り二人減り・・・かつては十人以上いたツカサも、去年ついに最後の一人が亡くなってしまいました。後継者は、もういません。

 

島の神事については絶対に口外してはいけない、このことが厳粛に守られ続けた結果、大神島の神事の核心については、ほとんど記録されたり伝承されたりすることなく、島の厳粛な伝統とともに消えさろうとしています。大神島の神事は、まさに神秘のベールに包まれて謎のまま、いつか人びとの記憶からも消えていくのでしょう。

 

執筆:金田章宏(国立大学法人千葉大学 国際学術研究院 名誉教授)

 

この記事に関連する記事(にほんあいBLOG内)
2024年04月15日 - 日本情報 日本の観光 沖縄県宮古市大神島 神の島1

2024年04月22日 - 日本情報 日本の観光 沖縄県宮古市大神島 神の島2

 

 

 

<事務局からのお知らせ>

株式会社七海インターナショナルでは、消滅危機言語に関する講座(オンライン講座を含む)を国内及び海外向けに開催しています。

 

・日本の消滅危機に瀕した言語 八丈語講座

・日本の消滅危機に瀕した言語 宮古語大神方言講座

・日本の消滅危機に瀕した言語 八重山語西表方言講座

 

対象地域の自然・産業・文化・祭りなどにも触れる講座内容となっており、「隠されたニッチな日本の発見!」という意味でも外国の方々から大変人気のある講座です。

 

🌺🌺🌺

にほんあい事業部 にほんあいBLOG2024年4月上旬振り返り配信【2024年4月1日~4月15日】

日本を学ぶ日本案内サイトにほんあい/Nihon-iを通して日本への理解が深まりますことを願っています。

 

🌺🌺🌺

誤解のないように「ブログの役割とブログを更新する意味」について書きました。

2020年8月5日Ameblo「七つの海(当ブログ内)」

 

自動公開機能を使用し日本紹介ブログ「七つの海」を公開しています。

 

株式会社七海インターナショナル
英文:NANAMI International Corporation.

※このブログには、守秘義務に係る事柄については記載いたしません。

 

New▶にほんあい/Nihon-i  日本情報発信サイト 

New▶株式会社七海インターナショナル公式HP
七海ジャパンネル 公式YouTubeチャンネル

七海オンライン事業部専用サイト

七海ふろしき講座事業部専用サイト
七海インターナショナル公式FaceBook

七海インターナショナル公式Twitter
七海インターナショナル公式Instagram nanami_Japaneseculture/

New▶にほんあい/Nihon-i公式Facebook

New▶にほんあい/Nihon-i公式Twitter

 


↓弊社には、どなたかを知る術はありませんが毎日クリック応援を頂いているようです。
いつも応援いただきまして誠にありがとうございます(^^)

にほんブログ村