2/12 藤田晋 「渋谷ではたらく社長の告白」 | 俺様の「好きにやらせろ!」 Ⅱ

2/12 藤田晋 「渋谷ではたらく社長の告白」


藤田 晋
渋谷ではたらく社長の告白  
 
読み終えた率直な感想は、
 
藤田さんって、
飛び抜けたカリスマ性を
持ち合わせているわけでもなく、
 
逆に、誰にでもありそうな、
人間的な弱い部分も持ち合わせつつ、
 
他に例を見ないほど強靭な
努力する心と、目標達成意欲を持ち、
  
その成果に裏づけされた
幸運(人脈)に恵まれ、
 
それを確実に、
ものにしていった人なんだなぁ、
と、思いました。
 
GMOインターネット社長 熊谷さん の 
「人間は書物を通じて、人の一生を数時間で疑似体験できる。」
という読書観に同調させて頂いておりますが、
 
あとがきで、藤田さん自身が
 
「ビジネスマンでない方にも是非読んで欲しいと考えて、
できる限りビジネス用語を避け、
経営哲学的なことも書きませんでした。」
 
と書かれていたとおり、
文字通り時系列に正確に書かれた日記のようで、
すいすい読み進める事ができ、
 
「なるほどね、それってそういうことか。」
「うん、こういう事ってあるある。」
「藤田さんはそう思ったわけか。」
「会社って、こうやって進んでいくんだ。」
と思える事は多かった反面、
 
ともすると、
「お、これって頂き!」
「明日から即実行」的な、
参考部分が少なかったのが、
少し物足りなかった気がしています。
 
以前、渋谷マークシティを訪れた際に、
エレベータの乗降で入れ違った藤田さんの、
 
オーラのない、というと悪い印象ですが、
物静かな、おっとりとした感じは、
 
ここに書かれていた、
ネットバブルという大きなうねりの中で
大きな危機を乗り越えたからこそ醸し出せる、
強い精神力に基づいていたのだなぁ、
と、思いました。
 
実は、
ライブドアショックのタイミングで、
 
同業と目されて、矢面に立たされそうな
IT業界のベンチャー社長って??
という感覚で、チョイスした、
 
逆に、
昨年3月に発売されている
「今更」本ではありましたが、
 
先に記した
「人の一生を疑似体験できる」については、
なかなか「あり」の本ではあり、
 
元気くんの「幸福論」 もそうであったように、
ビジネステクニックやハウトゥーものよりも、
 
こういったノンフィクション・ドキュメンタリーものが
俺様の性に合っているような気がする事も
実感させられる結果となりました。
 
こんな事にまで気付けて、
もともと、子供の頃、
読書好きだった事もあっただけに、
 
この歳になって、
改めて「本」ってますます面白いです。
 
 
(以下、気になる箇所を本書からの引用にて)
 
▼大学生時代に、藤田さんがバイト先広告会社専務に言われた言葉
 
「おれは営業時代『渡辺くんは口下手だから信頼できる』と言われて受注をもらったんだ。うまく話そうと思うな。自分の言葉でしっかりと考えていることを伝えろ。自然体でいろ。それが自分と商品に対する自信の裏返しなんだ。」
 
■対 年間12冊宣言!  2/12

★308頁/累計524頁

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