噴水・祭・松 | 織姫のSound Post

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ヴァイオリニスト小池彩織が綴る 心の風景

レスピーギのローマ三部作の定期演奏会が終わってしまいました。寂しいなぁしょぼん

特にイタリアの作曲家の音楽に触れる時、体内に流れる血の質?種類?(そういうのを人種というのでしょうか・・・)がどうしてこんなにも違うのだろうかと、いつも考えてしまいます。気候も生活スタイルも国民性も違うだろうし、「どうして」というよりかは、こんなにも違うんだという事実を再認識させられるような感覚です。

決して湿っぽくないカラッとした明るさや陽気さがあちこちに散りばめられているレスピーギは、力強さを感じるヴェルディ、劇的なハーモニー展開や泣ける美しい旋律の多いプッチーニとはまた違った良さがあり、レスピーギ独特のカラフルなオーケストレーションが魅力的で、演奏していてとても楽しかったです音譜。リムスキーコルサコフやドビュッシーなどの影響も受けていたことがわかるような響きもあって、それぞれの楽器の際立たせ方が上手い作曲家だなと思いました。

余談ですが、パガニーニやボッテジーニの場合は弾くだけでも大変な曲なので、純粋に楽しめるようになるまでに時間がかかるガーン・・・このロスタイム、あぁもったいないシラー(笑)

指揮者のバッティストーニさんは(若いんですビックリマーク)パワフルでやりたいことがはっきりしていて気持ちが良く、前回のナブッコに引き続き本当に素晴らしかったですニコニコ。ローマの祭りの最後は(予想通り)めちゃくちゃ速くてエキサイトしちゃいましたにひひ

サントリーの本番では、アンコールに松のフィナーレを。鳴り止まぬ拍手の中、コンマスと何かを話してらした様子のマエストロ目

後で聞いた話では、コンマスがカーテンコールをもう一回と話したつもりが、彼(指揮者)はアンコールと勘違いしたのだとか・・・にひひ
P席の上にいたバンダの方達の方では、すでに片付けられ始めていた譜面を慌てて出したりなさっていたそうで・・・(笑)

こうして思いがけず、バッティストーニ氏との時間をもう一度過ごすことができて嬉しかったですラブラブ

なんだか体調がすぐれないのですが、明日は高山へ行ってきます。
ついこの間4月末に訪れたばかり。でも高山は好きな旅先のうちの一つなのです。っていっても毎回ほぼ駅とホールの往復しかしてないけどねにひひ

まだまだピカピカのランドセル並みのケースとともに、頑張って行ってきます。