ドトールに入る梯子 | 【梯子】 ◆RTFTcRbdaAを待ちながら【いざ元旦】まとめサイト

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飲み会の帰りにコンビニに立ち寄った◆RTFTcRbdaA。激しく降ってきた雨に雨宿りをしていると、岡田真澄似の紳士に話しかけられた。

そこから始まる摩訶不思議なお話。釣りなのか?ガチなのか?

果たして、西暦2009年1月2日13時43分に何が起こるのか?

497 名前: ◆RTFTcRbdaA [sage] 投稿日:2008/11/16(日) 20:35:47 ID:fOp4ofbY0
ここからのことはかなり緻密かつ詳細に書きます。
が、もちろん個人的な情報が含まれているところは割愛させていただきます。

人通りの多い道沿いのドトールに僕らは入りました。
彼女はスタスタと席のほうに歩いていきます。
最初に席をとるのかなと思っていたんですが座って落ち着きました。
奢れってことなのか!?と思っていると不安げな顔をしてこっちへ戻ってきました。
何故座らないんですか?と言われて注文しないんですかと言うとえ?という顔をしているので
僕は(やっぱりこういう宗教の人達って常識ないんだ)とため息をついて、
僕が買っていきますから座ってていいです。と言いました。
ブレンドコーヒーを二つ持って席に行くと彼女は有難うと言いました。
何回も言いますが本当に美人で洗練された感じの人で、
すっかり宗教勧誘のハニートラップだと決め付けていた僕は勿体無いなあなんて思っていました。


501 : ◆RTFTcRbdaA :2008/11/16(日) 20:48:13 ID:fOp4ofbY0
女性はコーヒーに口をつけると、写真見せてもらえますか?と言いました。
僕は写真を持ち歩いていましたが見せるのは嫌だったんです。
何故ならもういない両親のことはおいておいて、妹の顔も載っているんですから。
そのことは口に出さずに、先に事情を教えてくださいと言いました。
出るところに出てもいいんですよとまで言いました。
何からお話しましょうか、と女性は言って、僕についてを話し始めました。
今日会社を早退して銀行へ行ったことを時間も交えてことこまかに。
興信所や探偵の類ですか?というと違うと彼女は答えました。
可能性の問題なんです。と一言付け加えて。
そしてジュラルミンもどきのバッグの中からA4くらいの紙の束を取り出しました
一枚を僕の前に出して、これが何だかわかりますか?と聞かれました。
紙にはなんかの設計図みたいなものが描かれていて正直なんだかわからなかったので
あなた方が信仰しているものとか僕はどうでもいいんですけどと憮然と答えると
彼女は、真剣な顔をして、
宗教ではありません。
が、今まであなたに接触してきた人物は思想・狂信的な観点から言えばそれに似たような人達です。
といいました。そして自分はその仲間ではないと。

503 : ◆RTFTcRbdaA :2008/11/16(日) 20:59:48 ID:fOp4ofbY0
彼女は言いました。
僕に接触してきた人間をはっきりと特定することは出来ないが、彼らから言われたように行動してはいけない。
入手した写真にはありえない光景が写っていたでしょう?と言われたので頷きました。
そしてそれは合成ではないけれども彼らの手口なんですと言われました。
また、ネットで相談していることも示唆されました。
自分にはアクセスすることは出来ないが僕のことを考えれば十分考えられることだとも。
岡田のおじさんの呼び名も彼女は教えてきました。
純粋に言えば名前ではありませんでしたけれども。
この時点で僕の脳みそはパンク寸前でした。
写真が合成でないのならば一体これはどういうことなんですか?と聞きました。
僕は全く彼女を信用していませんでしたし、自分からメモのことなどは話しませんでした。
ですが彼女は言ったんです。
日時までは特定できないが、とある人物とどこかで会うように指定されませんでしたか?と。
また物質的なものも渡されたはずですと言われました。
僕は、仮にそうだとして、だからなんだっていうんですと言いました。
道で話したように、僕の周りで何が起きているのかを具体的に話して下さいと。

505 : ◆RTFTcRbdaA :2008/11/16(日) 21:07:10 ID:fOp4ofbY0
急がないで下さい。と彼女は言いました。
物事には道筋があって、それを飛ばしてしまうととんでもない誤解を生むこともあるからと。
端的に言ってしまえばあなたは未来人のような概念を持っていますか?ときかれました。
僕は、ほらねやっぱりそうきたかと思いました。
神秘的で突拍子もないことをいう手はよくありますよね。
映画やSFの世界では常套手段です。
僕は笑って、じゃあターミネーターの主人公が僕なわけですねと茶化しました。
女性はいいえと答えました。
厳密に言えば、未来も過去もそして現在という概念すら間違った認識ですと彼女は言いました。
ほらほら宗教じみてきたぞと僕は心の中でほくそえんでました。
しかしその後に彼女が話したこと、僕に見せたものは驚くべきものだったんです。

512 : ◆RTFTcRbdaA :2008/11/16(日) 21:23:46 ID:fOp4ofbY0
未来・現在・過去というのは、自分という意識を座標として置いたときのベクトルの向きに
利便性を以って名前を付けただけで実際は存在しないのだと彼女は言いました。
本当に存在しているのは数え切れないほどの同時多発的な可能性だけだと。
今この瞬間にも、例えば15歳の僕は存在しているし、もっと先の僕も存在しているのだそうです。
そしてそれはパラレルワールドとか異次元とか異世界とかではないと。
可能性が一つの方向にうねって集まり、大きな流れを生み出していること、
それが人間が歴史と呼んでいるものであったり時間の流れというものであるのだそうです。
だから厳密に言えば過去を変えることは出来ないし未来を変えることも出来ないと。
自分と僕がこうやって話をすることも、驚いたり悲しんだり苦しんだりすることも全てだそうです。
そこまで聞いて、僕は問い返しました。
あなたの言うことを肯定したとして、じゃあ流れに組み込まれなかった可能性はどうなるんですか?と素朴な疑問です。
彼女は言いました。可能性とは停点ですと。
映画やアニメーションにおけるフィルムやセル画のようなものなんだと言いました。
一枚一枚の静止画を組み合わせることによって人物が動きますよね。
ですがそれ一枚では動かない。
そして可能性というものは選択されずとも停点としてあり続けると言うんです。
理解して欲しいのはそれは只のたとえですとも彼女は言いました。
気が遠くなるような複雑なことを省いて簡単に説明したらそうなると。

524 : ◆RTFTcRbdaA :2008/11/16(日) 21:46:07 ID:fOp4ofbY0
だから、写真は合成ではないんです、
停点として存在している可能性から引っ張ってくればいいんですからと彼女は言いました。
しかし停点が物質として存在するためには、これもまた気が遠くなるような過程が必要になると。
写真のほかに渡されたものがありますよね、と言われて僕は頷きました。
写真もそれもちゃんと物質として存在する・・・これがどういうことかわかりますかと。
停点のままでは物質として存在できないならばそれが停点ではなくなったということですか?
と言うと彼女は、飲み込みが早くて嬉しいですと笑いました。
実際は僕はこの説明を何度も何度も言われるまで彼女が言うことを理解できませんでした。
じゃああなたはその可能性の、今の僕を座標として見たときに先のベクトルから来たんですか?
と聞くと曖昧に笑っていました。

ここで僕は疑問を持ちました。
セル画やフィルムのようなものならば未来は変えられないというのはおかしいのではと。
編集する可能性・・・停点を変えればいいだけなんですからと。
すると彼女は言いました。
自分達の科学でもまだ解明できてないことはあるけれど
この宇宙と呼ばれる作品が出来たときに編集は既に全て完了しているというのがほぼ決定だと。
それを聞いてなお僕の頭はこんがらかってきました。
(じゃあピアスは?写真は?メモは?会えといわれた女性は?)
それを見透かすように彼女は言いました。
停点が停点で無くなる。
この時に生まれるのは莫大なエネルギーです、と。
そして例えを使うと簡単に聞こえますが、江戸時代の人にテレビや携帯の話をしてもわからないように
あなたも理解することはたぶん無理でしょうと言われました。

539 : ◆RTFTcRbdaA :2008/11/16(日) 22:07:39 ID:fOp4ofbY0
途中まで書いていたんですが、会社からデータが来たんですみませんがちょっと明日のために仕事をします。
どんなに煽られてもネタ扱い釣り扱いされても僕は放置はしません。
今度はワードで書いてまとめて書き込みます。
無駄に長くなってしまい申し訳ありませんでした。

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この話の続きは、無人の空間