後悔の念 | forget-me-not

forget-me-not

大腸癌末期の父→腹部大動脈周辺・肺転移→脳転移 残された時間は・・・
日々の症状や家族の思い、病院の対応等々綴りたいと思います。

にほんブログ村 病気ブログ 末期がんへ
にほんブログ村


葬儀も終え、力なく帰宅した夜はただただぐったりで横になるもなかなか寝付けませんでした。


そして翌日から、私はこれで本当に良かったのかと疑問を抱くようになりました。


痰の吸引が引き金となって命を落としたのではないか。


その後何の処置もなかったことが死へ繋がったのではないか。


一昨日はあんなに元気だったのに。


死因は一体何なのか。


臓器不全、確か死亡診断書にそう書かれていたが本当にそうなのか。


痰の吸引直後になった頻呼吸による呼吸困難?心不全?ではないのか。


また入院時の計画書に 「症候性てんかんの疑い」 とも書かれていたが、


脳の症状が命取りとなったのか。


放射線治療をした意味はあったのか。


強いては入院させなければもっと生き延びられたのではないか。


父は入院を望んでいなかった。


点滴をしたことが浮腫みの原因となったのではないか。


酸素が取り込めなくなって来た時に酸素量をマックス10にされたことも原因ではないのか。


あの日、帰りたいと言ったあの日、なぜ帰してあげなかったのか。


愛犬にあんなに会いたがっていたのになぜ帰してあげなかったのか。


最後はとても苦しんでしまったのではないか。


様々な疑問や後悔が次から次へと出てきて、どうしようもない気持ちでいっぱいになりました。


泣きながら夫にあれこれ投げかけるも、


「どちらにしてもそんなに違いはなかったと思うよ。 せいぜい数日とか1週間くらいでは。


お父さんも○○もよく頑張ったよ。 痛みからも苦しみからも解放されて・・・


これで良かったんだよ」 


そう言った夫に無性に腹が立ち、当たりまくりました。


「余命のない人間の数日や1週間がどれだけ大切な1週間かあなたにはわからないの!


父はもっと生きられたかもしれないじゃない!


火葬場でも 「急死だったんですね」 と言われたじゃない!」


どうしようもない怒りと悲しみが込み上げて来て自分でも制御できずにいました。


痰の吸引を止めなかった自分を責め、


家に帰さなかった自分を責め、


入院させてしまった自分を責め・・・


ただただ後悔だけが残りました。