朝の5時過ぎでした。
一気に心拍数、酸素量、血圧などが測定不能になり、測定器は警告音が鳴りっぱなしになりました。
慌てて飛んできてくれた看護士さん。
「聴覚は最後まであるので声をかけてあげてください。」
あぁ、この言葉をついに聞くことになってしまったのかと思いました。
母と夫と3人で 「お父さん! お父さん!」 と何度も声をかけました。
「○○(私の姉)と○○(姪っ子)が明日来るんだよ。
それまで逝かないでー。 頑張ってー。」
と母は泣きながら訴えてました。
私は父の左手を握りながら見守るしか出来ず。。。
見る見る計測器が一本の線になっていって、段々呼吸が弱くなり呼吸が停止しました。
私はしばらく握り締めた父の手を離せませんでした。
ついに逝ってしまったのだと思いました。
それは何ともあっ気ない最後にも思えました。
この日は日曜日で担当医はいなく、見知らぬ医師が来て臨終を告げました。
私は夫の胸で号泣しました。