『20世紀少年 -第二章-最後の希望』 試写会鑑賞 | 映画な日々。読書な日々。

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映画な日々。読書な日々。-20世紀少年第二章

西暦2015年。2000年に起こった「血の大晦日」は、ケンヂたちが行ったものとされ、それを阻止した“ともだち”は世界の救世主として崇められていた。ケンヂの姪、カンナは高校生に成長し、学校で習う「血の大晦日」に憤りを感じていた。そんなカンナは学校で問題児扱いされ、「ともだちランド」に送られることに。それは、社会のルールからはみ出した人間を洗脳する施設だった。[上映時間:139分]


会社の友人に試写状をいただいて観て来ました。ちなみに未だ原作は読んでいません!


2000年の大晦日の巨大ロボットによる人類滅亡計画は、『血の大みそか』と呼ばれ、悪魔のテロリスト・ケンヂ達行ったもので、それを阻止した”ともだち”は世界の救世主としてた崇められていた。2015年はまさに”ともだち”が支配する世界。そして”ともだち”は、『まもなく人類は終わりを迎えます。私を信じ、私とある者だけが救われます。』と予言を広める。


ユキジに面倒をみてもらっていたケンヂの姪・カンナは高校生に成長していた。「血の大みそか」の真相を知るカンナは、学校で習う歴史に息踊りを感じ、さらに”ともだち”中心の国家にも反抗していた為、学校では問題児扱い。そしてクラスメイトの響子と共にルールからはみ出した人間を洗脳する「ともだちランド」に行くことになる。


もちろん前作 の続きからです。でも続きとはいっても第一章の直後、ではなくて、それから15年後。そして今回は”しんよげんのしょ”に書かれた「2015ねん、しんじゅくのきょうかいで、きゅうせいしゅは、せいぎのためにたちあがるが、あんさつされてしまうだろう」

という部分を描いています。


???で終わってしまった第一章。第二章も正直???のまま終わっちゃいました。結局”ともだち”は誰なの?という大事な部分がまだ明らかになっていません。


それでも映画自体はなかなか面白かったですよ。今回はともかくトヨエツがカッコイイ!!教会のシーンなんて最高です。


だけど、肝心のカンナ役の平愛梨ちゃんがイマイチでした。顔はすごくかわいいんですが、声が高すぎだし演技下手すぎ。やっぱり新人さんにはこんな大作の主役は荷が重すぎたんじゃないの?それと比べると、友達の響子役の木南晴夏ちゃんはイマドキの女子高生という感じでよかったですよ。


カンナと響子が行くことになった「ともだちランド」のボーナスステージはケンジたちの子供時代。ケンヂの子供時代の友達関係が少しずつ明らかになっていきます。小学校の理科室、そして屋上のシーンはちょっとハラハラドキドキ。でもサダキヨのあの顔はなんだったんだ??漫画もあんなんだったのかなぁ。あまりのありえなさに笑ってしまいました。あれ、怖いというよりギャグだよね?


ともだちランドはともかく異様。小池栄子はかなりの怪演であの役は彼女にぴったり。ただイマイチともだちランドのことはよくわからなかったんですよね。


今回はケンヂは登場せず。なので、ケンヂ以外の仲間が仲間の為に闘います。そしてみんながカンナを守ろうとするその姿がやっぱりいい。オッチョは最高にカッコイイし、ヨシツネもマルオもサダキヨも・・・。刑事・蝶野役の藤木直人は、かなりヘタレな感じがぴったりはまってましたね。フジッキーってかっこいいのにこういう役がよく似合っちゃうのが不思議。


残念だったのはちょっと画がチープに感じたこと。セット丸出しな感じだったんですよね。あとは徳光さんの出演もかなり微妙で、世界観を壊された感じがしました。第二章のマイナス要素はカンナの演技とこの二つかな。


今回は第一章と第三章の繋ぎ的な要素が強かったように思います。ケンヂは出てこないし、特に派手な演出もない。だけどその代わり着実に次の第三章へと繋いだ感じはあります。そして結構上映時間が長いわりに、退屈することなくテンポよく展開していくので、結構あっという間。ウイルスをのこととか、ケンヂたちの子供時代のこととか、少しずつ明らかにはなっているものの、観終わった後はやっぱり疑問だらけで、第一章を観た時の疑問もほとんど解決されていないまま謎が増えていった感じなのですが、確実に第三章を観なくちゃ、という気持ちにさせられます。


第三章は8月か。まだ長いな~。

第一章を観ていない人は、第三章の公開前にDVDで第一章、第二章をまとめて観てから第三章の映画を観たほうが良いように思いますよ。


試写会(@よみうりホール)にて鑑賞


★★★