「もやし」が起こす機会損失 | 元八百屋の司法書士 小林彰のブログ

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地元大田区で個人の相続手続きを中心に日々奮闘し、大田区活性化のための専門家集団『おおた助っ人』のメンバーも務める。そんな司法書士の雑文ブログです。

「なんで 『もやし』 売り切れてんだっ!」


八百屋時代、よく店長に怒られました。



『もやし』って、一袋30円前後の商品なんですが、ご存じのとおりとにかく足が速い。

そのためほぼ毎日発注するんですが、テレビで「もやし」が放送されたり、発注数を間違えたりして時々品切れになることがありまして(^_^;)


元々八百屋出身の店長には、
「八百屋にもやしがないなんて、そんなん八百屋じゃない!
ほかの店で買ってこいっ!」

とよく言われました。


経済用語に「機会損失」という言葉があります。

簡単に言えば、「稼ぎ損ない」や「儲け損ない」のことで、在庫切れや仕入れ不足、需要の読み間違えによる生産計画の失敗などが挙げらます。


「もやし」で全てが、ってわけではないですが、

スーパーの顔、入って一番最初にある「八百屋コーナー」で買おうと思っていたものが売っていない→  「それじゃ他のお店に行こうかしら」というお客さん

「もやしがないならもつ鍋やめようかしら」→ お肉コーナーで「もつ鍋スープやモツ
買わない  
といったことも十分あり得ます


と考えると、一袋30円の「もやし」といっても侮れません。
きっと店長はそのことを伝えたかったんだと思います。
深く考えすぎかもしれませんが...


専門家という仕事を考えたとき、
相談者は、そもそもこの相談事をの専門家に相談するのかが分からずに、専門家の事務所のドアをたたくことがほとんど。
一度相談すると、その専門家を信じ、セカンドオピニオンを求めるようなことはほどんどないと思います。

ということは、きちんと対応しないと、専門家は相手の機会を奪うことになりかねません。

 早い段階で、別の専門家にも相談していたら、もっといい結果につながったんじゃないかと思うことってあるんです。


「もやし」の発注は何度か失敗しましたが、依頼者のことを一番に考えて、総合的に見て
同業者・異業種問わず、別の専門家にお願いした方が良ければ、躊躇なくその旨を伝えられる、相談者の機会を奪わない専門家でありたいと思います。

もやしの品切れでもつ鍋を諦めた皆様、その節は申し訳ございませんでした。
ちなみに我が家のもつ鍋は「もやし」は入れませんがおいしいですよ(^_^)


元八百屋 大田区池上の司法書士 小林 彰
司法書士事務所 ワン・プラス・ワン
http://www.44s4-kobayashi.com/