クロスバイクになにを求めるか?それによって最適なポジションは変わってくる。
カメレオンテ2はその名の通り都会に溶け込むこじゃれたシティバイクと言うのがコンセプトらしい。ハンドルは高いし、足つき性を考えるならシートもあまり上げるべきでない。
小生の住む東京の県境の下町から都心の渋谷まで電車で1時間弱、距離にして20kmあまりである。これくらいの距離を1時間以内でとなると、足つき性よりペダリングの効率を優先した方が楽である。適性な高さまでサドルを上げないと帰り道に膝などに痛みが出る可能性もある。
小生は休日にはふらふら50km以上漕ぐこともざらなので、サドル位置の出し方はロードバイクと同じである。
サドル高は股下に係数をかけて出すのが一般的だが、旧日本人体型の小生は一般的な数字では、腰が動く、膝の裏が突っ張るなど、サドルが高すぎる症状が見られた。
微調整の末、身長174cm、股下78cmで、サドル高68cmがベストだった。…あと5センチくらいサドル上げると見た目も良いのだが。。。
上半身が大きく肩幅、リーチ共に身長に対して長いので、サドル位置はかなり後方に下げないと体重がハンドルに乗ってしまう。背中を丸めた体制で、こぎながら手が離せるくらい後方へずらして行く。当初は腕に体重が乗ってグリップを握る手が痛くなったが、シートを後方にする事で解消され、前傾の姿勢を続けても手の痛みは無くなった。
サドル位置。これが自転車の最重要ポイントである。骨盤さえ正しい位置に固定されれば、脚力をしっかり推進力に変えられるのだ。
追記…トークリップ装着後、ペダリングスキルが上がると同時に徐々にサドル高が上がり、現在は70.5cmである。サドルは高くする程高トルクをかけやすくなるが、高ケイデンス型の人はやや下げ気味の方が回転数を上げやすいそうだ。
あとは風の抵抗である。30km/h以上で巡行するようになったり向かい風になると体を起こしたポジションでは速度が上がらなくなってくる。
とりあえずハンドルもロードバイクと同じように合わせようかとなるのだが、ロードバイクの手の位置はブラケットの上が標準となる。この位置にストレートハンドルを持ってくる為には、ロードバイクの基準より3~5cm前後長いステムが必要になる。
更に、バーハンドルと言うのはどうしても肘が外に開きやすい。これも意外と大きな空気抵抗の原因で、脇を締めて体に当たる風を腕で切り裂くようにすることで大幅に空気抵抗を抑える事ができる。故に、バーハンドルは短くする程空力的に有利となるが、あまり短くし過ぎると安定性が無くなるので注意が必要である。向かい風の時などはシフターの辺りをつかみ、脇を締めて前傾姿勢になると受ける風が少なくなるのを実感できるはずだ。
ロードバイクではハンドルの高さはサドル高の5センチほど下が良いとされているが、小生の場合サドルが低いので、スペーサーやステムを反転させてもハンドルをそれより下にするのはむつかしい。スペーサーを入れ替え、ステムを上下反転し、それでも足りない場合はヘッドパーツの交換が必要だが、ヘッドパーツ、特に下玉受けの交換は結構大変らしいのでとりあえずそのまま。現在はサドルとハンドルが同じ高さくらいで落ち着いている。下げれば下げただけ高速巡行や下りのスピードのノリが良くなるので、おいおい下げていきたいポイントではあるが、現状でもルックス的にこれはこれで悪くないのでは?…なんて思っている。
ポジションが決まって来ると、フォークのコラムやシートポストなどの長さが余って来る。これをホームセンターの金属用ノコギリで切り落とすと。合計100g以上の軽量化になった。
しかし、暫く乗っているとサドルの不具合を感じるようになった。骨盤は寝かさないようにしているのに、尿道に痛みを覚えたのだ。サドルの角度は水平が基本だが、ノーマルのクッションたっぷりのシートは後方が体重でめり込んでしまい、尿道が圧迫されるようなのだ。もう一台の通勤用ママチャリもどきのクロスバイクのサドルは肛門の両脇でしっかり体重を支えてくれ、全く違和感を感じないし、もちろん長時間乗っても尿道に痛みを覚えるような事はなかった。
尿道の圧迫を避けるため、サドルをやや前下がりにすると尿道の圧迫はおさえられたが、支店が後方寄りになって落ち着かないため、サドル交換に踏み切ったが、それについては別項にて。
クロスバイクのポジションは楽でも良いと思う。逆に高速巡行を視野に入れた前傾ポジションに照準を合わせれば35km/h以上で巡行するロードバイクに着いて行く事もできる。ただし、ハンドルの持ち替えが出来ないストレートハンドルは少しのズレが痛みや疲労に繋がり易い。
ハンドルに体重をかけずにグイグイ踏んでいけるサドルの位置決めがクロスバイクのポジショニングのキモである。
2012/10/12 追記
もう少し深い前傾姿勢が取れるようアップハンドルを買ってきて逆さにつけて見た。
意外に見た目は悪くないが、何だかマニアックな雰囲気…。ハンドルの高さはサドル-40mmまで下がったが、これは一般的なロードバイクのハンドル高とほぼ同じ高さである。
30~40km/hでの巡行では快適だが20以下でタラタラ移動するのはちょっと辛い。
フォークをロード用に交換すればまだ数センチ下げられるが、それだとVブレーキが着かなくなる。クロスバイクがVブレーキでなくなったら、クロスバイクと言うよりフラットバーロードもどきである。クロスバイクとしてはこの辺が限界かも知れない。
→クロスバイクのポジション 中級編
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