2012.11 勝沼ぶどう郷とほったらかし温泉 その1 | あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey

あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey

カメラの蒼生≪あおい≫と一緒にまわった、ひとりとひとつの旅のきろく。

秋が深まると、やっぱり山に行きたくなります。

涼しくて新鮮な空気を求めに、あるいは木々が冬支度を終える前の

最後の色鮮やかな輝きを目に焼き付けるために。

秋の山はいつも優しく映ります。


ということで、全国でも有数のぶどう・ワインの名産地

山梨県甲州勝沼のぶどう郷を訪れました。

おまけに名前が秀逸な「ほったらかし温泉」つき。


まずは、JR中央線にずっと揺られながら

勝沼ぶどう郷駅」で下車。


駅からの眺めもとても素晴らしい。

盆地で起伏のあるこの町は、秋になると一面のぶどう畑が

金色に輝きます。


線路に沿って桜の木が植わっていて、

春には花を、秋には赤い葉を届けてくれます。


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赤の小道。









運んできてくれた電車がゴトゴトと去ると、

時折下の道を走る車以外には音が聞こえなくなり、静けさが訪れる。

頭上まで赤のカーテンに覆われて、とても心地いい。


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残したもの。









落葉もひとつひとつが綺麗に懸命に色づいていて

どれも見逃せません。


駅から少し坂道を下ると、住宅街の中に出ます。

家々の隙間を埋めるように広がるぶどう畑。

下から覗けば、きらきら星が降るような世界。


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昼の宇宙。









葉と葉の隙間からこぼれ落ちる太陽の光が星に見えて

まるでひとつの宇宙空間のようです。

ぶどうの実は少し前に収穫されていたようで。


そんなぶどう畑の合間を抜けて、目指すは「ぶどうの丘」。

その名の通り、少し高台に作られた、ワインショップや温泉、レストランなどが揃う

勝沼の心臓です。


駅からいったん下って、また上って。

徒歩20分ほどでぶどうの丘に到着。

木々の紅葉がとても綺麗な場所です。


まず訪れたのは、山梨のあちこちのワイナリーで愛情を注ぎ込まれて造られた

甲州名物のワインを試飲できる、ワイン・カーヴです。


薄暗い地下への階段を降りていくと、ありましたよ

ワインの洞窟が!


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Wine Cave.
















ワインは直射日光を避けて、室温もそれほど高くならない場所で

保存する必要があるため、このように地下に貯蔵庫が造られることが

多いです。

壁にずらりと並んだ甲州の銘柄。

赤・白・ロゼでコーナーが分かれています。


タートヴァンと呼ばれる専用の試飲容器を購入すれば

ここに保管されているすべてのワインの試飲が自由にできます!

かなり迷ったのですが、これから温泉にも入るし

へべれけになるわけにはいかない…と思い自主規制しました(笑)

写真だけ撮らせてもらいに地下へ。


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ワインの王室。














ワイン樽の上に載せられたボトルが

試飲可能なワインです。

壁には種類ごとにたくさんのボトルが規則正しく並び、

ラベルの模様、ボトルの形、栓のマークなどそれぞれに個性があって

それだけでもお気に入りを見つける楽しさがあります。

温かみのある照明の効果もあってか、居並ぶワインは堂々としていて、

とても高貴な王家の一族みたいに見えました。


さらにワインカーヴの中には、ワインの種類や作り方の解説、歴史年表もあって

お酒を飲めない人でも楽しめる、ワインの博物館のような感じです。


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宝珠の果実。















光に反射する透明感のあるボトル。

そしてその中に納められた、輝く淡いカラーの液体。

隙間なく積まれたボトルの底は、ぶどうの実がなっているみたいにも見えて。


誘惑に負けてあとでロゼワインを買いました(笑)

口どけがとてもまろやかで飲みやすくて美味しかった!


いったん建物の外へ出て、丘に吹く風を浴びながら

遊歩道を歩いて「星降り岬」へ向かいます。


ここには「希望の鐘」と呼ばれる小さな鐘があって

鳴らすとカランカランと明るい音がします。

そのそばにはこんな像も。


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お酒の神様。















ギリシャ神話に出てくるお酒の神様、バッカスです。

何か聞いたことある名前だなと思ったら、

某RPGに「バッカスの酒」という名のアイテムがあったことを思い出し

「これか!」と納得しました(笑)

背景も相まって、なかなかいい表情です。


ここは岬というだけあって、見晴らしも良くとても気持ちがいい場所です。

山に囲まれたこの土地の風土が感じ取れる。


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こがねいろの町。









埋め尽くされたぶどう畑は一面の黄金色で、

駅の周りに一直線に咲く赤いラインは桜の木です。

穏やかな秋の午後、穏やかな風景。

ここでのびのび育ったぶどうがあの美味しくてまろやかな

ワインを作り出すのも納得です。

秋の山の景色はやっぱり素晴らしいです、特に色合いが。



次はぶどうの丘に咲く花たちと、

いよいよほったらかし温泉へ。

*その2~ほったらかし~はこちら