The Place of beginning ー田んぼオーナーになった話ー | 僕の30日間迷走記(日本一周の旅)

僕の30日間迷走記(日本一周の旅)

日本一周の記録とその後の生活です。

長野県北安曇郡小谷村

 

この地名を知っている人は、どれ位いるのかな?

小谷村を「おたりむら」と読める人もどれほどのものか。

 

我が家の恒例行事に、この村に年に一度は訪れると言う物があります。

果物や米を買ったり、新蕎麦を食べにとありきたりの理由ではありますが

この地を訪れてます。

 

僕が小谷村を知るきっかけになったのは、日本一周バイク旅での事。

旅中は天気に恵まれてたのですが、初めて寝る時に雨が降ったのが

小谷でした。

何処にテントを張ろうか悩んでた所、トラックの運ちゃんから良い場所を

教えてもらい、快適に眠れました。

翌日も降水確率90%の予報で、雨の移動を決め込んでいたのですが

何がどう狂ったのか、見事な快晴になり、何か神がかり的な物を感じました。

僕の「晴れ男伝説」が始まった場所です。

 

そんな事もあり妙な縁を感じて、年に一度訪れていたのですが

数年前に小谷で買った「天日干しの米」があまりにも美味しく

夫婦で虜になってしまった。

埼玉にいながらお米を買えないかとネット検索しましたが、何もヒットせず。

このお米をどうにか手に出来ないかと、現地に行って話をするも

そもそも専業農家(米を作る)が、いないらしい。

自分の食べる分や、お土産用のお米を作る程度らしいのだ。

 

もう、あの美味しいお米を食べる事が出来ないのかと、落胆していたのですが

僕の「食」に対する執念は凄まじい物があり、とうとう入手する方法を

見つけ出したのです。

 

小谷村が窓口になり、休耕中の田んぼや、高齢になった農家の田んぼの

オーナー制度を募集しているのを見つけた。

 

これだ!

 

売ってなければ作ればいい。もう、あのお米を手に入れるにはこれしかない!

そう思った僕はカミさんに相談。

1口2万8千円で、大体50kg前後の収穫が期待出来るらしい。

やってみない?

と。

この時のカミさんの反応はイマイチ覚えてないが、どうせやりたいんでしょ?

的な反応だったと思う。

もれなくオーナーになる事が決まった。

 

そんなこんなで、先週田植えをしてきました。

 

 

まぁ見ての通り、山の中です。棚田です。

今、棚田米はブランド化されているので、あの値段は破格なのではないかな?

信じられない事に、棚田のすぐ脇から溢れんばかりの湧水があり

その水が田んぼに入っていく。こんな状況で不味い米が出来る訳がない。

その証拠に

 

この白い泡状の物、何だか分かりますか?

モリアオガエルの卵です。

僕の感覚では、池の上に張り出している枝に卵を生み付けてる

イメージでしたが、この辺では地べたに生み、自力で水場まで

泳いでいくらしい。

 

モリアオガエルがいると言う事は、田舎で水が綺麗な所って事です。

田植えは初体験でしたが、参加者の中で僕が一番遅かったです(笑)

とは言っても、皆さん2列か3列植えていくのですが、僕は5列植えてたんです。

あと、体重が重いのか、田んぼ内を歩くのが下手で、中々進めませんでした。

でも、無事終えて達成感。

 

 

ここには名前が書いてあるので消してますが、オーナーになった実感がありました。

 

その後は、懇親会で飲めや食べるや宴会状態。

 

 

お土産も沢山頂きました。

 

 

日本酒やお米。ご当地サイダーにフキ味噌や写真集。

懇親会とお土産だけで、何かもう元はとった様な気がします(笑)

 

ペットボトルに入っている液体は何だと思います?

懇親会の時、隣に座った村の方と話が弾み、色々話してるうち

今、こんな物にも挑戦していると頂いたものが

「メープルシロップの原液」

です。

これを煮詰めれば、メープルシロップになるのです。

原液で頂いたのは、これで紅茶を入れるとほのかに甘く美味しいからとの事でした。

この原液は、参加者で頂けたのは僕たち夫婦だけで

もう何年も参加している人は貰った事がないと言っていたので

その方に2本お渡ししました。

 

僕が見つけ提案したこの制度でしたが、カミさんも気に入ってくれたみたいで

夫婦で収穫の日が待ち遠しいです。

 

最後に僕の感想としては、本当に参加して良かったと思います。

既に友達に推薦して、1人は来年やりたいと言ってます。

本当は田植えも行きたいと言ってたんですが、都合がつかなく今回は

来れなかったんですけどね。

こういう形なら、ふるさと納税に抵抗ある人も参加しやすいだろうし

今年はもう締め切ってますので、来年、皆さんもオーナーになってみませんか?

因みに我が家は来年2口予定です(笑)