古代史漫談 聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー⑧八十島祭の謎を解く 弐 | チャリで巡る お風呂屋さん!風呂敷日記

古代史漫談 聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー⑧八十島祭の謎を解く 弐

ただここで一つ疑問が

この渦潮の赤ちゃんができるのは

上町台地の東に湖があってこそ!

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ところが文献にでてくる

八十島祭がおこなわれたのは 

この湖が消滅しはじめた頃だという謎? 

で!ひょっとしたら?

この生命の根源である渦が消え始めて

貴族は泡くったんじゃないか?


なにか同時に

大阪湾に異変がおきたのかも?

と再度しらべると


この頃 

地震 津波 洪水と天変地異が続いている

つまり湖が消滅し始め


難波津が閉鎖性海域の 閉じられた海になってきて

国土のエネルギーの根源であり、

蘇生の海であった難波津から

国御霊エネルギーの根源の渦が消えていく


その渦の消えるにトモナイ、

各地で天変地異地震津波 洪水


これは国土の国御霊がケガレた!

(ケガレ=気枯れ生命力が落ちたということ)
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これはいかんと

イザナギ*イザナミの国生み神話にもとずき、

国土再生を祈念し、

八十島祭が執り行われた

のではないか?

上町台地を天の浮橋 

アメノヌ鉾をでかき回したのが鳴門の渦潮 

次々生まれて出る 渦の赤ちゃん 

そして最初の国土 淡路島という見立てかと


それを裏づけるのは

八十島祭は天皇一代一回ですが

この時期は上皇・法皇

熱狂的熊野詣でが始まっているからです

熊野詣での行程は一ヶ月 

それを多い上皇は年六回!!

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実は熊野信仰は山の中の海祭り

大地の胎内(子宮)巡りが熊野詣での本質

ケガレが蘇生する(小栗判官)伝説が

熱狂的参拝を生んでいます

生きながら生まれ変わる 蘇り信仰でもあり

難波津信仰と共通項が多い、

なにより熊野詣での出発地は難波津ですからね!

天皇が社長なら 上皇・法皇は会長

院政時代なので 実力は会長にある


熊野詣でにもっとも熱心だったのは

八十島祭 経験者の上皇・法皇であり

時期的に重なりがあるのです

『熊野御幸』

http://www.city.shingu.wakayama.jp/kumanogaku/kumanogaku/index.html

のんきに熊野詣でではなく

国家のためだったんだとおもう

なんでや?って?

この時代は宗教国家

天皇=国家元首=日本国大宮司

公家=官僚=神官

政治として民衆が望むのは国土に異変があるのは

神の怒り それを鎮めるのは神祭りだからなんや!
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蟻の熊野詣で(1000人以上連なった行列での参拝)も

八十島祭も

野外のパレードなんで

庶民にもわかりやすいパホーマンス効果があるしね


政治的理由(これが決定的)

八十島祭の時代は

武家の台頭と重なる

各地で武家によるクーデター戦乱勃発!

瀬戸内海でも海賊がおお暴れ

(将門の乱 純友の乱 源平合戦)
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熊野詣でも 

熊野の九鬼水軍との縁が欲しかったのでは?


盆地である京の都の繁栄は

日本最大ターミナル港難波津があればこそ(帝の海)


難波津の領有権を手放せば

天皇貴族の王権は失墜


なんとしても武家から

貴族は難波津を死守したかった


どれほど王権にかかわる津であったかは

後の時代が証明している

信長も秀吉も徳川も

上町台地の北端に城を築こうとした
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つまり

難波津を押さえなければ

海洋国家日本の天下はとれん!

だからだと思う!

即位式につらなる八十島祭が難波津で行われたのは!

やらねばならんことだったのだ!


海洋王権(天皇・貴族)から

陸の王権(武家)への一大転換期の

海洋王権存亡を賭けた 最後の栄華の祭り
チャリで巡る お風呂屋さん! 風呂敷日記-黒川史明ランドサット図
摂津国河内国ランドサット図(5世紀)

図面製作 uga-net 黒川史明2004


八十島祭は

閉鎖性海域になっていった環境問題が引き金で

天変地異 クーデター戦乱 

あらたな政権の出現で政権交代前の

難波津領有権のパホーマンス


甦りの難波津は帝の海!

いままでこの国を守ってきたのは

保守派である天皇貴族やで!

改革派の武家やないねん!つうことやね

なーーんか最近選挙で似たようなんみましたね


八十島祭をこのように説いた人はいません

王手だと思います 快挙です!


難波津は甦りの海の運命でしょうか?

もうあかん!死にかけというときに

なんかことが立ち上がって成功する

歴史的にそうなんです

不景気つうのは難波津にとっては神風

詳しく述べたかったが時間がない


私は伝説の難波津には興味がありましたが

大阪湾にはまったく興味はありませんでした

まさか大阪湾がほんとに甦りの海

秘めたるパワーをもってたなんて!

この海は必ずや甦る

甦らせねばならない

生命の源の海なのだから

大阪湾が甦るとき、世界の海が変わるのだ

日はまた昇る

私はそう確信しました

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その鍵を握るのは皆さんです

御清聴ありがとうございました
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徳島大学 上月康則氏

NPO人と自然とまちづくりと 中西敬氏

瀬戸内海研究フォーラム

いこまかんなびの杜http://www.geocities.jp/iko_kan2/  原田修氏

なにわの古代史研究会ウガネット

関係各位の

ご協力に感謝いたします

↑瀬戸内海フォーラム第3セッションでの講演録より

http://ameblo.jp/2626150/entry-10319759739.html

『聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー① 』2009-09-05

http://ameblo.jp/2626150/entry-10332297495.html#main
『聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー②』 2009-09-06

http://ameblo.jp/2626150/entry-10332307017.html#main
『聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー③』 2009-09-07
http://ameblo.jp/2626150/entry-10332311718.html

『聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー④』 2009-09-08

http://ameblo.jp/2626150/entry-10332319594.html#main
『聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー⑤』 2009-09-09

http://ameblo.jp/2626150/entry-10335854527.html
『聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー⑥』 2009-09-10

http://ameblo.jp/2626150/entry-10335854245.html#main
『聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー⑦

八十島祭の謎を解く 壱 』2009-09-11
http://ameblo.jp/2626150/entry-10335872781.html

『聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー⑧

八十島祭の謎を解く 弐』 2009-09-12
http://ameblo.jp/2626150/entry-10336571854.html


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