古代史漫談 聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー①
押し照るや 難波の崎よ 出で立ちて 我が国見れば 淡島(あわしま) 自凝島(おのごろしま) 檳榔(あぢまさ)の 島も見ゆ 放つ島見ゆ
-仁徳天皇 万葉集より-
聖なる黄金の海
古代大阪湾ミステリーツアーへようこそ!
案内人を務めます 縁MADOKAです!
大阪湾に皆さんどういうイメージをお持ちですか?
汚れた海の代名詞?
実は古代大阪湾 難波津は
聖なる黄金の海 生命の源に繋がる甦りの海
そういうイメージをもっていました
さきほど上月さんから古代大阪湾
難波津の成り立ちについてお話がありましたが
それを頭においてお聞きください
http://homepage1.nifty.com/bambooclub/naniwa/oocean1.htm
(注*上町台地を除く大阪ほぼ全域がもと海であり、
のち内湾は干潟の湖になり海水と真水の汽水域となった)
万葉集では大和についで
歌を多く歌われているのが大阪です
津は港ですが
難波津は御津とよばれました
特別な意味を持つ港だったのです
押し照るやは
古代大阪 難波の枕言葉
このように
一面に照り渡る海面が鏡のように
夕日をギラギラと照りかえして
目も開けられぬほどキラメイて見える様子をいいます
この会場のWTCの展望台から
現代も変わらず見える夕景です
古代大阪湾
難波津は上町台地の向うにも湖がありましたから
その湖面も照り輝き
今以上に夕日で黄金に輝いたことでしょう
摂津国河内国ランドサット図(5世紀)
図面製作 uga-net 黒川史明2004
ちなみに太陽は永遠の循環する命を表します
毎日 日の出で生まれ 日の入りで死を迎え
地底の産道を通って また新たに生まれ変わる
夕暮れは
生と死のはざかいの時間
あの世とこの世が繋がる時間
夕日は大地の生命の根源に帰るまえに
燦然と輝くのです
そのときに もっとも美しく黄金に輝く港が難波津です
ミステリーカード1です
実はこの照りかえす夕日の効果を意識して
難波津に建造された世界遺産があります
伝*仁徳稜
こちらが現在の皆さんの良く御存じな姿ですが
こちらは建造当時に復元された伝*仁徳稜
葺き石で覆われた 巨大な石の建造物
建造時は難波津の押し照る西日が照りかえし
ギラギラと輝く偉容をほこったことでしょう
古墳は建造時このように石で覆われたタイプと
土まんじゅうタイプの2タイプです
それではこの石の建造物が
現在のような森のような姿になったのか?
わかりますか?
答えは
鳥!
鳥が運んできた種で自然にこうなんです!
あらゆる古墳に木は植えません
例外は二つだけ
私有地になってほかのことに転用された場合と
明治に宮内庁が御陵を整備したとき、一部植林
古墳は基本ほったらかし!!
今コンクリートビルディングを緑のビルへが
ブームですが? この 伝*仁徳稜こそ!
世界に先駆けた
世界最大最古の緑のビルディング!
ほったらかしで 都心に原生林
究極のエコロジーだーーーヾ(@°▽°@)ノ
↑瀬戸内海フォーラム第3セッションでの講演録より
http://ameblo.jp/2626150/entry-10319759739.html
次回へつづく
全編記事にする予定とフォーラム資料に案内しましたが
容量がオーバー (´_`。)
毎日連載記事にいたします
『聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー②』 2009-09-06
http://ameblo.jp/2626150/entry-10332307017.html#main
『聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー③』 2009-09-07
http://ameblo.jp/2626150/entry-10332311718.html
『聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー④』 2009-09-08
http://ameblo.jp/2626150/entry-10332319594.html#main
『聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー⑤』 2009-09-09
http://ameblo.jp/2626150/entry-10335854527.html
『聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー⑥』 2009-09-10
http://ameblo.jp/2626150/entry-10335854245.html#main
『聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー⑦
八十島祭の謎を解く 壱 』2009-09-11
http://ameblo.jp/2626150/entry-10335872781.html
『聖なる黄金の海 古代大阪湾ミステリー⑧
八十島祭の謎を解く 弐』 2009-09-12
http://ameblo.jp/2626150/entry-10336571854.html
縁MADOKA