今年初の遠征撮り鉄・・・そにょ⑦ | ヘタレ車掌の戯言

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前回記事の続きです。

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久寿川駅からの高速神戸行き普通5001形のトップナンバー5001でした。この電車で次の撮り鉄できそうな駅を探していたら、この駅(西宮駅)の次の駅である香櫨園駅が良さそうなので降りてみます。香櫨園駅は、夙川を跨ぐように設置された駅で、現在は高架化されていますが、高架化前の駅舎とホームは川面に面した形の風格が漂う造りでした。現在の駅は、ホームから見ただけではわかりにくいですが、外から見てみるとなんとなくかつての駅舎のイメージを持たせたものだとわかります。ちなみに高架化完成前の駅名は“香枦園駅”でした(読みは当時も現在も同じ“こうろえん”)。

それでは撮影順に・・・

車両についての概要はこちらもご覧いただければ幸いです。
2014年7月7日の記事
2014年7月8日の記事
2015年1月22日の記事


阪神8000系8234の須磨浦公園行き特急


阪神1000系1253の阪神神戸三宮行き快速急行


山陽5000系クハ5604の山陽姫路行き直通特急
山陽電車の主力車種である5000系も今年で30年選手です。


阪神5131形5134の高速神戸行き普通


阪神8000系8230の山陽姫路行き直通特急
2枚上の山陽5000系直通特急と種別表示の色が異なりますが、これは停車駅の差異を示しているもので、阪神元町駅~山陽須磨駅間においても通過運転(西元町駅、大開駅、西代駅、東須磨駅、須磨寺駅を通過)をする列車が地に白文字(阪神電車の字幕表示車と山陽電車の前面は黒地に文字)、阪神神戸三宮駅~山陽須磨駅間各駅に停まる列車が黄色地に文字となります。但し、この停車駅は2009年3月の阪神なんば線開業時以降のもので、1998年2月の直通特急運転開始当初は山陽電車特急(1991年4月改正から西元町駅と大開駅を通過)の流れを汲んで西元町駅と大開駅を通過(阪神電車線内は阪神電車特急と同じ停車駅、阪神元町駅以西の神戸高速鉄道線内と山陽電車線内は山陽電車特急と同じ停車駅)の地のみの設定で、この時点では日中ダイヤパターンにおいて阪神電車特急は3列車中の1列車、山陽電車特急(直通特急運転開始により西元町駅と大開駅の通過取止め)は半数が直通特急となりました。その後2001年3月のダイヤ改正からは直通特急が増発されることとなり、ダイヤのピッチが異なる阪神電車山陽電車の帳尻合わせも兼ねてか増発分は西元町駅と大開駅を停車させることによって阪神三宮駅(現・阪神神戸三宮駅)~高速長田駅間各駅停車とし、従来からの直通特急と区別するために黄色地に文字の表示が出現しました。現行ダイヤでは、山陽電車の短編成(3・4両編成)の普通神戸高速鉄道線内に入れたくないからなのか姫路方面への普通を山陽須磨駅発着として、直通特急に山陽電車の普通の肩代わりをさせているようです。直通特急についても2009年3月のダイヤ改正から月見山駅停車となっています。


阪神5500系5504の高速神戸行き普通


近鉄5800系モ5803の阪神神戸三宮行き快速急行
近鉄5800系は1997年から1998年に奈良・京都線、大阪線と名古屋線にも導入された車両で、1998年に鉄道友の会ローレル賞を受賞しています。
パッと見、同時期導入されていた他の近鉄電車と変わり映えしない電車ののこの電車がローレル賞を受賞するというのにはれっきとした理由がある訳で、その正解は車内にあります。わが国の私鉄最大の規模を誇る近鉄電車では、他の私鉄にはないような長距離運用となる列車もあって、旧くは特急車の格下げ、1970年代からは一般的な片側4扉車体ながらも固定クロスシート(ボックスシート)・トイレ装備の2600系2680系2610系が、1980年代後半からは転換クロスシートを装備した片側3扉車体の5200系52095211系などが導入されてきました。窮屈と言われた2600系以降のクロスシート車は5200系導入以降、順次更新修繕によってロングシート化されて行きました(2600系はクロスシートのまま更新)が、居住性が向上した5200系も片側3扉としてしまったことで若干使い勝手が悪い面もあって、居住性と汎用性を高めるべく近鉄電車と近畿車輛で共同開発したのがこの5800系“L/Cカーです。
車体や電装品、走行機器は当時導入されていたVVVF制御の一般車とほぼ同型ですが、車内の座席は通勤時間帯などでは背もたれを窓側に寄せた形で固定したロングシート状態と、閑散時や長距離運用時には進行方向にあわせて前後回転可能な(もちろん向かい合わせにも)クロスシート状態とすることができる仕様となっています。近鉄電車ではこの機構を採用した車両をL/Cカーと命名し、5800系導入の前年から2610系更新修繕に際して大阪線と名古屋線に試行導入、量産車としてこの5800系が導入されました。1999年以降、一般車は新設計の“シリーズ21”に移行し、L/Cカー5820系に移行しています。
クロスシート車の要望が高い長距離志向の大阪線・名古屋線の他、JR西日本関西線(大和路線)の大和路快速への対抗策として奈良・京都線にも導入、現在は6両編成5編成の30両が奈良・京都線に、6両編成2編成の12両が大阪線、4両編成1編成の4両が名古屋線に配置されています。この内、奈良・京都線配置編成はトイレなしで全編成阪神線直通対応、大阪線配置編成と名古屋線配置編成はトイレ付き(阪神線直通不可)となっています。阪神線内での座席の状態はロングシート状態であったりクロスシート状態であったりするので、統一的な対応はなさそうです。


阪神8000系8212の須磨浦公園行き特急


阪神5001形5024の高速神戸行き普通


5700系5702の高速神戸行き普通
1000系8000系更新車と比較して、前面の行先・種別表示が横方向に拡大されていますね。わかりにくいですが、前照灯はLEDです。

この場所には日中のダイヤパターンで急行がこないので、この後移動します。(次回以降に続きます。)