ネスタ選手、ＡＣミラン退団

ミラン退団を表明したネスタ「素晴らしい１０年間だった」

　ミランの元イタリア代表ＤＦアレッサンドロ・ネスタは１０日、記者会見の席で今季限りで同クラブを退団する考えを明かした。

「わたしにとってミランでのプレーはこれが最後のシーズンとなる。クラブは一日も早く新チーム作りに着手する必要があり、これ以上発表を長引かせることはできなかった。従って、今シーズン限りでわたしはミランを去ることになる。ここでは、たくさんの素晴らしい人たちに出会い、多くのタイトルを勝ち取る幸運に恵まれた。本当に素晴らしい１０年間だった」

　２００２年にラツィオからミランに移籍したネスタは、同クラブで２度のスクデット（０３－０４、１０－１１）、２度のチャンピオンズリーグ（０２－０３、０６－０７）、１度のＦＩＦＡクラブワールドカップ（０７年）など合計１０タイトルを獲得したほか、イタリア代表としても０６年のワールドカップ・ドイツ大会で優勝を経験している。

　ミランでの１０年間を振り返ったネスタは、最も影響を受けた指揮官に入団から２００９年まで指導を受けたカルロ・アンチェロッティ監督の名前を挙げた。

「わたしは、これまで常に真剣な姿勢でサッカーに取り組んできた。そして、わたしのキャリアに最も大きな影響を与えてくれたのはアンチェロッティ監督だろう。わたしにとって初のチャンピオンズリーグを彼のもとで勝ち取っただけでなく、わたしに勝者のメンタリティーを植え付けてくれた」

　一方でネスタは、自身の将来については具体的なコメントを控えた。