週に一日だけ、誰も来ない、誰にも会わない日を作っています。

お泊まりデイでは、日中は大勢の人に囲まれています。
ここのデイは、普通のデイと、認知症対応のデイに分かれていて、認知症の方は利用者さんの人数は少ないのですが、それでもいつも6~7人はいます。
それから職員さん達。
夜は夜勤の職員さんと、一緒に泊まる利用者さんが5~6人ほど。

家にいるときも、入浴介助のヘルパーさん、マッサージの技術やさん、訪問看護婦さんと、入れ替わり立ち替わりに来てくれています。

夫は昔、よその人にとても気を使う人でした。
今ではそんなこともないでしょうけど、やはり、連日よその人がいる環境はストレスがたまるのではないかと思い、完全に誰も来ない日を作っています。

今日がその日です。
朝ベッドから起こすのはいつものことですが、この段階で汗びっしょりになります。
雨が降っているのに、ベッドはひさしぶりに洪水でした..。
気を取り直して、そばにあるロッキングチェアまで移動させ、そこでフェルガード入り紅茶を飲ませました。

再び立ち上がらせて、洗面所に移動。
濡れているパジャマを脱がせ、おむつを外し、洗い場に移動させました。

立たせたまま、シャワーをかけ、石けんで全身を洗いました。
少し前までは、立位が安定しないので、片手で支えながら、シャワーヘッドを持ち、更に体を洗うのは至難の業でした。
石けんで洗うことができなくて、下半身にシャワーをかけるだけで済ませていました。

今ではかなり安定して立っていてくれるので、ずいぶん楽になりました。
でも、すっかり洗い上げた頃には、私は汗だくになり、シャワーのハネと相まってびしょ濡れになっていました。

体を拭いて、乾燥止めのザーネを全身に塗り、赤くかぶれているところに薬を塗り、服を着せました。
夫は皮膚が弱く、湿疹ができたり、すぐかぶれたりします。
紙パンツの方が楽なのですが、どうしてもかぶれるので、日中は布パンツを履かせ、尿取りパッドを当てています。

手すりを持たせ、片足ずつ上げさせてパンツズボンを履かせました。
これは毎日やっているせいか比較的スムーズです。

その後2階に連れて行きましたが、これが大変...。
今日はなかなか登ってくれませんでした
後ろにそっくり返る心配は少なくなっているので、それが救いでした。
根気よく促して、やっと登ってくれました。

食事の支度をしている間、台所から食堂を行ったり来たりしていました。
足の運動にもなるし、そのままにしておきました。

ガタッと音がしたので、振り向いてみると、夫は食堂テーブルの脇に尻餅をついていました。
なぜか回転して床に落ちたようで、片方の手がお尻の下に入っていました。
おそらく、椅子に座ろうとして、何もないところに腰を下ろしたのだと思います。

頭は打っていませんでした。
慌てて駆け寄り上半身を私の膝に載せました。
できるのはそこまででした。
重くとても持ち上げることができませんでした。


やっぱり無理なのかな..私一人で夫を看るのは..。
夫を両腕に抱えたまま、私はどんどん気弱になっていきました。
自分の非力さが恨めしい..。
もう少し私に力があったら、こんなことはなんでもないのに..。
すぐ起こしてあげられるのに..。

仕方ない..。前やったように、階段の降り口まで引っ張ろう。
家の床は完全に平らで、段差は全くありません。
食堂から階段の降り口まで障害物はありません。

両脇に腕を入れ、引っ張ろうとしました。
ところが全く動きません。
前はこれで引っ張れたはずなのに..。
やむを得ず、片腕を両方の手で持って、引きずりました。

やっと階段まで連れてこれました。
足を階段に下ろさせ、後ろ側に回り、ベッドでいつもやるように、背中を力ずくで起こしました。
階段に腰掛けた態勢になったところで、両手をとって立ち上がらせることができました。


汗がしたたり落ち、目に入りました。
目が痛い..目からも汗がでました。




ランキングに登録してみました。
クリックして頂けると嬉しいです。
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村