清澗寺家シリーズの番外編です!

今回はあの第1弾で出てきた
長男国貴の学友でもありライバルでもあり、、
浅野の話です!

憲兵の浅野は特命を受けて
上海へ行くのだが・・・・


もう、本当にこの話に出てくるキャラ皆屈折していて
まともなキャラがいないんじゃないか・・・と
思っちゃうくらいですが、
時代とその背景を考えると仕方ないのかな。
まあ、三男の道貴はそんな中でもまっすぐ育った方ですけど。


この時代が好きではないと
なかなか難しいところではあるよね。
抗日運動とか色々と絡んできます。
そーいや、私これよりはもう数年あとの時代になると思うけど、
むかーし森川久美の「蘇州夜曲」「南京路に花吹雪」が
めちゃめちゃ好きだったんだよなぁ、、、と感慨深く。。
これも腐向けな話(腐ではない)でかなり萌えたっけ。


これまでのシリーズレビューはこちら。
  やじるし
この罪深き夜に
夜ごと蜜は滴りて
せつなさは夜の媚薬
罪の褥も濡れる夜


和泉 桂著「紅楼の夜に罪を咬む」
紅楼の夜に罪を咬む (リンクスロマンス)/和泉 桂
¥898
Amazon.co.jp

憲兵の浅野要は、抗日運動の地下組織を探るという密命を帯び、上海に赴任する。情報収集を始めた矢先、浅野は妓楼『紅閨楼』の主・梁天佑という美貌の麗人に出会う。毅然とした天佑の蠱惑的な魅力としたたかさに、浅野は激しく心を動かされる。やがて紅閨楼が運動家の拠点だという噂を聞いた浅野は天佑を探ろうとするが、謎めいた彼には秘密があり…。



浅野には悔恨の出来事がある。
それは学友であり国を裏切っていた国貴を
最後の最後で逃がしたことだ。
それは自分の甘さがしでかしたこと、、、、と思っているのだ。
その浅野に何の因果か上海へ特命を受けて行くことに。
とはいえ国貴たちが上海へいることは知らない浅野。
ちょっとそこらへんはドキドキした展開でした。

今度会ったら浅野は容赦はしないだろう、、という気持ちもあったので。
でも浅野ってば国貴を見ても遼一郎を見ても
彼の関心はもはや彼らにはないんだよねー!いや、確かに国貴には
まだ未練はあるのだけれど、
それ以上に心を惹かれる人物に出会ってしまった、、というべきか。
それどころではない人物にこの上海で遭遇してしまうのだ。

それが「紅閨楼」の主・梁天佑。

かなりの美貌の持ち主。

しかも単なる美形ではない。
隙のないその身のこなし、そして「紅閨楼」が治外法権であることが
『公認』されていることに浅野は梁天佑から
目が離せない。
うん。離せないのは何も怪しいからなんではなく梁天佑の妖しさからもなんですね。

浅野ってつくづく、
美形で気が強くてお高くて底の知れない人物が好きなんだなぁって思うww

抗日運動の拠点であるとわかっていても
手がつけられずにいる「紅閨楼」。
梁天佑自身は運動に関わっておらずともそこを隠れ蓑に
運動家たちが集まっているのはわかっているのだが。。。

梁天佑は実は日本のさる大物の落とし胤なのだという噂が・・・・

と、すればなぜ梁天佑はこの上海で育てられ
なぜ抗日運動に加担をするのか。。。。

このさる大物人物はその後明らかになるんだけど
いやー!さすが清澗寺家シリーズ!
なかなか世の中狭いですねwww

浅野と梁天佑の関係はかなり複雑。
お互い、惹かれてはいる。
敵だとわかっていても梁天佑を抱かずにはいられない浅野と、
浅野の心が国貴にわずかでもあるとわかると嫉妬にかられる梁天佑。

でも会えば拳銃を向け合う関係。。。。


やまねあやのさんのファインダーシリーズで
麻見と飛龍がそんな関係っぽかったよね。
二人の間には体の関係はないけれど(ニアミスで)
秋仁がいなかったらこんな浅野と梁天佑の関係に近い感じになったんじゃ・・・

割と萌えるんですよね。
惹かれ合いながらも会えば戦う二人ってwww

今もこんなにあなたが憎いのに
あなたが欲しくて欲しくて‥‥殺してやりたいくらいに欲しい


こんな告白されたら浅野もたまらんわけですよ!
もともとこういう人に弱いからね。
それに対する浅野の返事もまた良かった!


で、この二人最後は・・・・

いつかどこかで読めるのでしょうか。。。。



それからもう一つ収録されています!
「凍える蜜を蕩かす夜」

次男・和貴のオハツの話!ww

コレ読んだら、なんで和貴があんなにひねくれちゃったのか、、、
ちょっとわかる。
国貴のことをすごく信頼してて頼っていたのに
あの言葉はかなりキツかった。
確かに国貴は彼なりに家を再興しなくちゃならない、、、という
思いに駆られていたんだろうけれど、
あまりにもタイミングが悪かったよね。。。。

だから和貴は心を閉ざし、そしてそのどうしようもない気持ちを
伏見に委ねてしまったのだ。

そうか、
和貴の最初の男は伏見だとあったけど
どうやってそうなったのか、
単に伏見が楽しく手ほどきしたんだとばかりに思っていたけどww

一番、清澗寺に囚われ、
冬貴の呪縛から逃れられず
苦しんだのはこの和貴なんだろうね。

今はM奴/隷として
深沢に調/教される毎日で
幸せでいいんじゃないかい?www


ふう、ようやくこれで
1部最後の上下巻を読むことが・・・

全サ小冊子が遅れている間に
本編を読む終わることができるといいな。


H度ドキドキドキドキドキドキドキドキ
ストーリー度満月満月満月やや欠け月

ペタしてね


にほんブログ村 漫画ブログ BL漫画感想へ
にほんブログ村
にほんブログ村 小説ブログ BL小説読書感想へ
にほんブログ村   ←参加しています。よろしくねラブラブ
にほんブログ村 アニメブログ BLCDへ
にほんブログ村