君といると、苦しい。
君がいなくても苦しい。



COLDシリーズ第二弾です!!

第1弾はこちらやじるしCOLD SLEEP

前回は事故で記憶をなくした透を友人と言う藤島が
身元引受人となり一緒に暮らし始めるところから始まった。

最初は無口で無表情な藤島を苦手に思っていた透だけど
その不器用だけど本当に透を心配する気持ちに触れ
どんどん藤島に惹かれていくんだよね。

今回は2人の過去、、、、
本当はどういう関係だったのか、
2人の関係に進展はあるのか、、、
そういうのが書かれています!

今回も目が離せない!

でも苛々っとしたな~。
藤島にww
ま、でも母親のあの呪縛からは簡単には逃れられないのだろうね。


木原 音瀬著「COLD LIGHT」
COLD LIGHT (ビーボーイノベルズ)/木原 音瀬
¥893
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透をかばって負った傷も癒え、藤島の退院の日がやってきた。再び二人の生活が始まり、恋人として暮らしたいと願う透に、藤島は「君と恋愛するつもりはない」と告げる。透を愛していながら拒絶する藤島は、いったい何を怖れているのか──。二人の過去が明らかになり、ますます盛り上がるドラマティックラブ、待望の第2弾! 加筆&スウィート書き下ろしのほか、『同窓会』の続編も。



藤島は透のことが好きだろう・・・
というのは読んでいてなんとなくわかるのよね。
で、透はもう、藤島のことがとっても好きになっている。

なので、2人がくっつくのに何も問題はなさそうなんだけど・・・・・

そこで2人の過去が明らかになるのだ。
藤島の母は何代も続いた藍染め「凪流」の本家・当主の娘、
そして父はそこの入り婿。
プライドの高い母親に小さい頃からずっと管理・監視されてきたような
生活を送ってきた藤島。
その母親の愛情というか、教育は異常ともいえるものだった。

でも、藤島は他の家庭のことは当然わからないし、
これが世間一般的なことであると思っていたのね。

もう物心ついた時には母親の傀儡的存在になってしまっていた。
というか、母親のキャラが強すぎて
いつもびくびくしていたというのが正解か。

すっかり母親に逆らえない気弱な少年になってしまっていたのよね。
(自/慰だって母親の目の前でさせられていたというのだから驚き!)

父親は何をやっていたのかというと・・・・
仕事人間でちっとも家庭を顧みない。母親との関係も良好とは到底言いがたいのだ。

父に構って欲しいと思っていても
冷たい眼差で一瞥されて終わり。
なので、父親にも甘えられずにいた藤島少年。

そんな時、父親が見知らぬ少年を連れてきた。
父親が認知した子というではないか。
その少年が透だったのだ。
でも当然、そんな子供を引き取るのは母親が許すはずもなく。。。


そう、2人にはこういう背景があったのよね。
で、母親の目を盗んで仲良くなる藤島と透だったけど、
藤島はその時に透のことを好きになっちゃって・・・
でも藤島が透と秘密裏に仲良くしているのを知った母親が烈火の如く怒りまくり
透にこれでもか!ってくらい体/罰を加えるのよ。(マジに瀕死になるくらい)


もう、このシーンは痛かった・・・・・
藤島は母親のそんな姿にすっかりビビリ、透を助けるどころか青くなるだけで
おたおたしているだけだった。
母親のひっこんでなさい!の一言で一層萎縮して
へなへなってしちゃうヘタレ者なの!!

三つ子の魂百までもって言うけれど
このあたりは藤島の植え付けられた母親への恐怖心と
逆らえないという刷り込みは見事なもので
腹立つやら悔しいやらわかっていても藤島をどつきたくなりましたよ!

でもそんな藤島に失望したのは読者ではなく
信頼して頼りにしていた幼き透少年だった!

透を悪者扱いにした藤島母から助けてくれることなく
ただ青ざめて、そして自分を見捨てた藤島のことを
大好きだった分、余計憎く思ってしまったんだな。

そこから透は誰も信じず、
藤島を憎むようになっていくんだけど・・・

実はこの2人、父親が透を自分の子として認知したというのだから
兄弟なのか?と思ったら・・・・・そうではないんだな。
これがまた根深い問題でもあるんだけどね・・・・


まぁ、とにかく、こういう経緯があった2人なんですよ。
なので、藤島はどんなに透に惹かれていても
過去のことが負い目となり透を手助けしても
決して自分の気持ちが実を結ぶことなどない、と思っていたのよね。

だから記憶をなくした透が藤島のことを大好きになって
好きだ、なんだと迫ってくるのを
嬉しいという感情よりも戸惑いの方が大きいのもわかるのよ。

何より、自分が幸せになっては透に申し訳がない・・・という
気持ちが強いんだろうなぁ。。。。


でもね、私、この2巻目が一番甘くてね、好きなの。
透が藤島のことが大好きなのが伝わってくるんだよ。
藤島のために作り始めたケーキも
今では製菓学校へ通いパティシエになることを夢みるほどになったわけだし。


だけど、藤島にしてみたらやっぱり2人の関係は言いたくても言えないじゃない?
こんなに自分のことを好きだ、好きだと言ってくれている透が
実はほんの少し前までは、自分のことを殺したいくらいに憎んでいたというのだから・・・


一見、静かに思えた2人の生活に突然、嵐が。。。
そう、あのとんでもない母親が乗り込んできたのだよね~!
で、ネタがバレてしまった。。。。。

この母親とどうやって闘うのかも見物だったわ。
やっぱり過去に囚われてしまうのか、
それとも同じ轍は二度は踏まないように藤島が頑張るのか・・・

すべてを知った藤島がどうするのかっていうのも気になったし。
それでもこの巻だけでいくと
とっても甘くていい雰囲気になったな、と思えるんですよ。

だからこそ、甘い甘い2人だからこそ、
多分、透が次の最終巻で記憶を取り戻すんだろうな・・・と思ったら
この甘さが余計に怖く感じるんだよね。

甘いのに怖いってどゆこと!?みたいな!!(((゜д゜;)))


毎回思うケド、
ほんと、木原作品は最後の最後の最後の一行を読み終わるまで
安心できんのだよ~!!

そして私のこの怖さは・・・・・・あながちハズレじゃないんだよね、
ってことが3巻目でわかるってわけです。


H度ドキドキドキドキドキドキドキドキ(アマアマな2人を堪能できるのはこれが最後か!?)
ストーリー度満月満月満月満月三日月

COLD LIGHT
¥4,935
楽天

■CAST
高久 透:羽多野 渉、藤島啓志:野島裕史、他


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