お前は、俺のもんだろ‥‥!


このセリフにいろんな思いが込められてました!!

交渉人は嵌められる 」の続きです!!

これは二冊で一つのストーリーとなっているので
両方読まねば内容が繋がりません~。

ほんと、もう、切なかった、辛かった。

読んでいて、胸が締めつけられそうになりましたよ。

前巻の終わりが
詐欺師・環に自分か芽吹かを選んで、と言われた兵頭が
迷わず環を選んでしまったのよね。

わかっていてもがく然としてしまう芽吹。

そして芽吹はどうするのかーーーー!?


とりあえずキャバクラでハメはずそっとww

ハルアキ姉妹におっ☆ぱいムニムニ攻撃を受けて
世界の首都当てクイズなぞして
兵頭のことなんて綺麗さっぱり忘れてやるーーーー!!

ってやっていた芽吹がとっても楽しそうでした(いや、ほんとは心で泣いているんだけどね)

私、シリーズ通して芽吹がキャバクラ通いとかしているシーンがとっても好きなの。
なぜかしら?ww
フツーの助兵衛なおっさんみたいでスキ!!
そしてそれを見て青筋立てている兵頭がこれまたスキ!!ww


榎田 尤利著「交渉人は諦めない」
交渉人は諦めない (SHYノベルス)/榎田 尤利
¥903
Amazon.co.jp

「俺は先輩だけの男です・・・たとえなにがあろうと、絶対に」
下町は両国に芽吹ネゴオフィスとして事務所を構える芽吹章は、嫁姑問題以外ならなんでもござれの交渉人だ。
そんな芽吹の恋人は泣く子も黙ると評判の893兵頭寿悦だった、ほんの少し前までは……
いまや兵頭は芽吹の敵でもある天才詐欺師・環の恋人となり、痛めつけられる芽吹を見ても顔色ひとつ変えない。
仕事も恋もうまくいかず、傷心の日々を送る芽吹だが、人を信じることをやめようとしない。
そんな芽吹に、環は苛立ちを隠さず……!? 
俺は俺を信じる。人を信じていこうとしてる、自分を信じる! すべてを懸けて、芽吹の反撃が始まる!?


交渉人シリーズを通してのテーマとも言える「人を信じること」
人間は弱い生き物ですからね。
だから時に人をだまし、人にだまされ、傷つき悩んだりするけれど
それでもやっぱりどこかでは人を信じたいという気持ちが皆どこかにあると思うのよね。

でもそこに絶望を感じてしまった時、人はどうなってしまうのか。

誰でも若林にもなり、環にもなり、芽吹にもなりうるということなんだと思う。

若林の自殺というのは読んでいてもとても辛いものだった。
彼は少年時代、義父から性/的虐待を受けて育った。
悲惨な少年時代に死にたいと思ったことが1度や2度ではないと思うのね。
だからこそ、大学時代、あんなに明るくて人が集まってくるような人が
「なぜ人は生きていくのか」っていうような哲学の道に進んだのも頷けるのだ。

何かのきっかけがあれば若林もまた環の道にいってしまった可能性もある。
だけど若林は人を信じる方を選んだのだ。

あがらない雨はない。

若林があんなに芽吹に構っていたのは彼に自分の姿を投影していたのかも知れないね。
それだけに、芽吹のあの言葉は若林を打ちのめしてしまったのだろう、と。

ホームセンターの夢を芽吹がみるじゃない?
嵌められるの冒頭と諦めないの最後に。
これはこのまま芽吹の心情なんだけど、奈良さんの表紙がこれを現していて
読み終わった後、鳥肌がたつ思いだったわ!

嵌められるの裏表紙、写真の中の若林が枝から垂れ下がるロープの端を
雨の中握っているのよね。
そして諦めるでは、雨はあがり、ロープはもうしっかり枝に括りつけられて下がってくることはないのだ。
その脇を若林が走っていく・・・・・

奈良さんってしっかり読んでこの表紙のイラストを描いたンだ、と思ったら
またじっくり隅々まで眺めてしまいましたよ。。。



すっかり、芽吹と若林のことばかり書いちゃったけどww
話はドンデン返しあり、まさに志津の憧れ続けた「スティング」が
この下町の【ネゴオフィス】にあったなんて!!
チーム芽吹はサイコーでした!!ww

もうこのへんはBL云々を越えて楽しかったよ!


でもね、私、一つだけどうしても解せないの!!

どうしてこの大の893組織が二組も
天才とはいえ一介の詐欺師(しかも後ろ盾もない一匹狼らしい)に
言いように振り回されているのか。

USBメモリーを巡ってもともと対立していた二組の893組織が
ますます対立を深め、
しかもそれを逆手に詐欺師の環がいいように振り回す。。。

環になにか手を出せない理由があるのならいざ知らず、
もっとも893らしいやり方でいくらでも環を痛めつけることはできたんじゃないですかね?
なんで環の要望とワガママをあれだけ聞かなくてはならないのか。。。

最後メモリーは結局警察に渡ったじゃない。

え?って感じだったの。

相手に渡るなら警察に渡った方がいい・・・・とあったけど
それなら、生意気な環ごと海の藻くずと化しても良かったんじゃないの??
こっちにメモリーを渡さない、もしかしたら相手に渡す気でいるのなら
それこそそういう選択もできたんじゃないかってこと。。。

そりゃこれは最終手段だろうけど、これだけ893をコケにされてても
なんだか皆大人しいんだもん。

普通の893組織ならこれでは済まされないでしょう!

という違和感はあったんだけど
それでもそれを上回る面白さだったんで、ま、いっか!ww

気付いたら芽吹と兵頭のいちゃこらには触れていなかったわ・・・・
うん。
今回は仕方なかったとしても兵頭は他に手をつけちゃったんだから、
そこで反省してなさいっ!ww

芽吹のグルグルしているあの思いがすごく伝わってきたよね。
そして冒頭のこの「お前は俺のもんだろ」のセリフ!
ぐっときちゃったよ。


12月のキヨと智紀のスピンオフ作品が楽しみだよ~!

タイトルは・・・・

「特殊清掃夫はしゃべらない」とかだったりしてww

H度ドキドキドキドキドキドキ
切なさ度キラキラキラキラキラキラキラキラ

ペタしてね


にほんブログ村 漫画ブログ BL漫画感想へ
にほんブログ村
にほんブログ村 小説ブログ BL小説読書感想へ
にほんブログ村   ←参加しています。よろしくねラブラブ
にほんブログ村 アニメブログ BLCDへ
にほんブログ村