あんたの心の声を聞くのが怖い。
本当の気持ちを知るのが怖い。
俺をいらないと言う、あんたが‥‥堪らなく怖い。




あの名作「言ノ葉ノ花 」のスピンオフです!!

どう、スピンオフなんだろう?と
思いながら読んでいたのよね。

はっは~ん、そうきましたか。
という感じでした。

どうなんでしょう。
賛否あるのかな?

どちらにしても
人気作品の続編だとか
スピンオフだとか
出すのは苦労するだろうな~、という感じはしますね。


砂原 糖子著「言ノ葉ノ世界」
言ノ葉ノ世界 (新書館ディアプラス文庫 240)/砂原 糖子
¥588
Amazon.co.jp

生まれつき人の心の声が聞ける仮原は、それを利用してずる賢く生きてきた。ある日、車と接触してケガをする。その車に乗っていたのが大学准教授の藤野だった。仮原が初めて出会った心の声と口で発する言葉が全く同じ人間。まるで輪唱のように響く藤野の“声”と言葉を心地よく感じ、そんな自分に苛立った仮原 は、藤野がゲ/イであると知り、偽りで彼に「好きだ」と告げるが…。名作「言ノ葉ノ花」スピンオフ登場。



今回は生まれつき普通に人の思考が頭に入ってくる、、というもの。

ある日突然聴こえるようになった余村とは違って
自分にとってはごくあたりまえのような感覚が
人とは違うのだ、ということを幼い頃に知って
すっかりひねた大人になってしまった男・仮原ww

彼がどんな恋をするのか・・・・・
悪い男ならなおのこと興味を持って私は読めましたよ。

そうなのよ。この仮原、ちょっぴりワルなの。
犯罪者級とかじゃないよ。
かなり世をひねて感じちゃっているな~というのが伺える。
まあ、ある意味仕方ないけどね、彼のような能力を持っていたら。

親でさえ気持ち悪がって自分を捨てた。

詐欺とまではいかないけど、心の声が聴こえることを利用して
御年寄りにちょっと嬉しい言葉をかけて
お金をせしめる、というどちらかというとセコイ?タイプではあるwww

周りの人間たちの2枚舌に
本当は一番嫌な思いをしていることも確か。

でも、人間とはそういう生き物なのだ、と半ば諦めの境地ですから。
そんな時に出会ったのが大学准教授の藤野。
藤野は心の声と口から発せられる言葉が
まるで輪唱するかのように
同じようにトレースするのだ。

仮原はその「歌」にどんどん惹かれていく。
本人は認めてはいないけど
藤野の天然なドン臭さを馬鹿にしながらも
ほんとうは誰よりも藤野の綺麗な心に惹かれて止まないのだ。

最初は馬鹿にしていたのに
実際に藤野が離れていってしまうのでは・・・と思うだけで
辛くなってしまう。
もう、愛しちゃってんじゃん!とツッコミたくなるほどww

ハタからみたら仮原はろくでなしなんだけど
藤野の心の声が聴こえる仮原は藤野の欲しがっている言葉を出すのね。
だから藤野も仮原をとてもいい人だと思っていて
惹かれていくんだけど・・・・

仮原はピュアという言葉からほど遠い人物に見えるが
彼ほど本当はピュアな人もいないんだろうな~。

藤野の犬になりたい、、、と思っていた仮原の
気持ちが読んでいて一番切なかったですね。


それにしても!
あの人物はもしかして・・・と思いながら読んでいたけど
名前も微妙に違うし、どういうこと?と
思っていたらまさかそんな仕掛けを用意しているとはwww

ケータイってなんか前の話であったっけ?
なぜあれを後生大事に持っていたのだ??
やっぱ、もういっか前作読んだ方がいいかね。

あとがきにこのからくりが書かれていたけど
同人誌「言ノ葉日和」で二人はらぶらぶだから
まずこんなことはないですよ~。うん。
砂原さんの遊び心ってやつですかね。

でも、私前作も好きだけど
今回も好きだな。
仮原がメロメロ状態になっているのを
今度は読んでみたい~!!

H度ドキドキドキドキ
切なさ度お月様お月様お月様お月様

あ!忘れてた!!
この作品も「言ノ葉ノ花」に続いて
CDになります!!

発売日、CASTはまだ未定!!


ペタしてね

にほんブログ村 
漫画ブログ BL漫画感想へ
にほんブログ村
にほんブログ村 
小説ブログ BL小説読書感想へ
にほんブログ村   ←参加しています。よろしくねラブラブ
にほんブログ村 アニメブログ 
BLCDへ
にほんブログ村