相手の考えている事がわかったら・・・

そんなことを一度や二度誰でも考えた事があると思う。

朝起きたらそんな能力がついていた。
だけどそれは苦しみの始まりーーー。

この話を読んで思ったのは
やっぱり人の気持ちなんぞ
わからない方が
世の中幸せなんだってことだ。

雑誌掲載分と書き下ろし「言ノ葉ノ星」が収録されているけど
この書き下ろしがあってこその一つのストーリーと言える。

雑誌掲載部分だけじゃ、きっと本当の意味での
この話の良さが伝わらなかったんじゃないかな~??

砂原 糖子著「言ノ葉ノ花」
言ノ葉ノ花 (新書館ディアプラス文庫)/砂原 糖子
¥588
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三年前から突然人の心の声が聞こえ始め、以来人間不信気味の余村。ある日彼は、自分に好意を持っているらしい同僚の長谷部の心の声を聞いてしまう。罪悪感 を覚えつつも、言葉で、“声”で、一途に注がれる愛情が心地よく、余村も長谷部を好ましく思うようになる。そしてついに長谷部の告白を受け入れるが、余村 が心の声を聞けると知った長谷部の反応は意外なものだった…。切なさ200%!!胸に迫るスイートラブ。


プロポーズをし、甘い夜を過ごした次の日に突然人の心の声が
聞こえるようになってしまったー。
それで知ってしまった彼女の本心。

これってファンタジーというよりホラーに近いものが
あるように感じるのは私だけですか・・??www

だってねー、冒頭、余村が人の心の声が聞こえるようになって
ヒッキーになっちゃうんだけど
そこらへんの心情はホント、よくわかる。。。

恋人だけじゃない、信じていた同僚にも裏切られ
そういうのって知らぬが仏というじゃない。

そんな主人公が開き直って再就職したのが
家電量販店の販売員。
だって人の声が聞こえるから
冷やかしなのか、何が欲しいのか
ホンネを聞き分けることができる。
なので主人公は営業成績優秀なのだ。

そんなある日一人の同僚の心の声を聞いてしまう。
それが長谷部。
この長谷部の心の声がとーーーーってもかわいいの!
見かけはいかついんだけどねww

『あ、余村さんだ、余村さん、好き‥』
なんて乙女チックな感じなのだ。

負の感情が多い心の声の中で
いつしか長谷部のこの心の声がとっても心地よいものに
なっていくんだよね~。

もうこの長谷部の心の声が私には萌えポイントでした!!

この物語は2人が付き合いだして
突然余村が心の声が聞こえなくなる・・・という
展開になっていく。

あんなに心の声を聞くことがいやでたまらなかった余村なのに
段々と逆に声が聞こえないことで
本心がわからなくなり不安になってくるんだよね。

上辺だけをみてるとこの人はとても信頼できそう・・・
だけど今までの心の声では言っていることと考えていることでは違っていた。
では、今はどうなんだ?これは本心なのか?それとも違うのか??

と、前以上に悩むことになる。

でもさ、心の声は聞こえないのが普通。
だから人間はその人の表情や声の調子を察知し
人の気持ちを考えるようになっていくのだ。
でも余村はこの数年、そんなことはしなくてよかったので
そんなことさえもわからずに軽くパニックに陥っていくんだよね。

砂原さんが上手いな、と思ったのは
メールで長谷部とやりとりするところ。
メールだと、相手の本心がわからないじゃない?
だから余計に不安になっていくんだよね。

とにかくファンタジーという一言では
終らせられない、そんなストーリーでしたね。

H度は全然低いですけどこれだけ面白ければ言うことなし!ですね。

H度ドキドキドキドキ

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