ひゃー!
すごく珍しいと思うんだけど・・・
榎田さんの全編高校生の話。

受けも攻めも脇も皆高校生!!

893とかオヤジとか犬も蛇も出てきませんから!
いや、オヤジは出てくるか・・・ホンモノのお父様のオヤジがww

ちょっと新鮮だったわ~。
この高校生の初々しさ・ピュアな感じと
バレエという題材が素敵にマッチ。

バレエを取り上げた榎田作品は
弁護士は恋を自白する 」もそうでしたね。

でも弁護士~はもっと大人です。

本作品は・・・
もう‥‥青春してました!ww

いいわー、私も彼らの交ざりたい・・・
そんな気持ちになったよ~。


榎田 尤利著「少年はスワンを目指す」
少年はスワンを目指す (ビーボーイノベルズ)/榎田 尤利
¥893
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「王子」なんてあだ名がつくくらい可憐な容姿とはウラハラに、不機嫌オーラで誰も寄せつけない転校生・櫛形。クラスきっての硬派な原はそんな彼が気になっ て、ココロは恋する詩人になりつつあった… その頃、原たちのクラスでは、学園祭で「男だけのバレエ」をという話が持ち上がる。それには元バレエダンサー である櫛形にコーチしてもらう必要があるのだが…。大人気学園バレエ(!?)ロマンス!書き下ろしはさらにキュートに。




私、「弁護士は恋を自白する 」は
もう一冊出して欲しかったくらい好きな作品なんですよね。
弁護士がバレエダンサーとして
新たな境地を目指し単独アメリカへ渡ったダンサーと
そしてその仲間たちの話だったのに対し、
こちらは若干17歳にして
大好きなバレエをケガのために諦めようとする少年の話。


高校生のハラセンはある日、体育館で平均台の上でつま先立ちをし、
空を見上げていた少年を見かけた。
その日から彼のその美しい立ち姿が忘れられずにいたんだけど
その少年が同じクラスに転入してきたのだ。

少年の名は櫛形。
イギリスへバレエ留学していたものの、ケガのため日本に戻ってきたのだという。
ところがこの櫛形!
その姿形から「王子」と呼ばれているのとは裏腹に
ものすっごく毒舌!毒舌ってーか、

俺に話しかけんな!俺に近寄るな!放っておいてくれ!!

そんなピリピリオーラを全身から発している。
櫛形はケガでバレエを断念し、
以来、心を閉ざしてしまっているのだ。

そんな彼をついつい目で追い、気付くと彼をじっと見ているハラセン。
いわゆる一目ボレっつーやつだねww

櫛形が王子ならハラセンは・・・野獣?
見た目はデカクて怖い感じだけど、実はとってもやさしくって
余計なことは一言も言わない、高校生ながら
オサーンな雰囲気を出しているww

高校最大のイベントでもある学祭が近付いたある日、
ハラセンたちのクラスでは男たちによる(ってか男子高だしね)
バレエをすることに。
そして未だクラスに馴染めない櫛形に即席コーチになって欲しいと言うのだけど
櫛形は怒って「ふざけるな」と一蹴!

もうこのへんからね、
なんだかスクールウォーズ学祭版って感じ?www
青春だわ~ってwww

櫛形にとってそもそも2ヶ月弱でバレエなんて簡単にできるもんじゃないし
バレエを笑いにするなんて言語道断なのだ

それでもどんどん彼らの熱意に引込まれ、
自分もなんだか皆と一緒に何かをやることが楽しくなってきちゃったり・・・

もちろん、そうさりげにサポートしているのは
ハラセンだったりもするのだけど・・・

この物語、最初はハラセン目線で語られていて
次は櫛形目線なのね。

ハラセンは主人公なわりに地味~な性格。
周りが派手集団なので
ひょっとして埋没してしまう危険性もあるのに
そこはやっぱり榎田さんの上手さですね~。
かえってハラセンがその個性的集団の中にいるおかげで
浮きだっているのだ!
いや、ハラセンだって結構、この性格は高校生とは思えないので
個性的っちゃー個性的。

それにこのストーリーとっても会話のテンポがいい!

まるで交渉人シリーズの
芽吹と兵頭の漫才のように小気味イイのだ!

最初はハラセンのことを大嫌いだった櫛形が
どうやって彼に思いを寄せるのようになっていくのか・・・
そこもまた読みごたえがありましたね。

学祭のバレエのシーンも
小説なのに頭の中で白タイツの
面々が暴れておりましたよwww
そういう情景づくりも引込まれて読んじゃいました!

Hもちゃあんとあります!

バレエダンサーだけあって櫛形なんか
Hの時、思いっきり足を広げちゃうし~!

榎田さんの珍しい学園もの。
十分に楽しませてもらいましたよ~音譜

H度ドキドキドキドキ
ペタしてね

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