グループの上層部が、週初めにいらっしゃいました。
いつもマイク会議で声は聞いていて、
上司から「いかに尊敬すべき人物か」も繰り返し聞かされていましたが、
お会いするのは初めてでした。
S上司の惚れ込みようは半端無くて、
「もう、とにかくカッコいいんだよ。うちの社長もそうだけど、
人間としても男としても最高なんだよ」
ということで、S上司からすると、この会社の上層部は誰もがカッコよくて、
尊敬すべき人物で、
イヤな人物など一人もいない・・・
という感じです。
熱くて純粋なS上司らしい受け止め方ですが、
実際にお会いした社長もステキな方でしたし、
その日お会いした上層部もステキな人物でした。
営業のトップだけあって、
「人たらし」なんでしょうね。
一瞬で人を惹き付けるオーラと気さくさに長けているのでした。
「今日は遠いところをお疲れ様でした」
とあいさつしたら、
とびきりのにこやかさで、
「遠くないよ。新幹線で1時間程度だったよ~」
とおっしゃるので、つい図に乗って
「今日は遠くないところをお疲れ様でした」
と言ってしまいましたが、
アハハと笑ってくださいました。
上司たちも社長も、わたしより8~12歳年下なのですが、
やっとわたしと同い年の役職者に会えたのでした。
ただし皆さん、海千山千なだけあって、
わたしと比べても、とんでもなく大人です。
同じ日の夕方、わたしはお客さんの家で商談がありました。
上層部にも「頑張って(オーダー)取って来て!」と送り出され、
どういう結果であれ、何時であれ、
みんなとの飲み会に合流することになっていました。
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その日は「玄関デモ」と呼ばれる、ちょっとテンション落ちの商談でした。
「部屋が散らかっているのですみません」という理由でしたが、
4時間半の玄関はキツかったですよ。
体は冷えるし、
床は固いしで、
足は途中から崩させてもらっていましたし、
半コートは着たままでした。
みなさん始めは1時間程度のつもりで聞くのですが、
2時間半くらいはあっという間に経ってしまうのです。
その後システムの体験をして、
契約に至って契約書やたくさんの書類取り交わしとなると、
4時間半くらい平気でかかってしまうのです。
その日もお母さんを引き込むことには成功したようで、
途中二人の娘さんが帰宅したため、
「娘さんたちの夕飯のこと、見てあげなくて大丈夫ですか?」
とお聞きしたものの、
「大丈夫です」とおっしゃって、
完全にこちらのペースでした。
料金説明のところで「ちょっとキツいかもしれません」という言葉が出ました。
「金額がかかることなので主人に相談しないと・・・」という決まり文句も。
しかしそういった決まり文句に対するクロージングにも成功して、
とうとうお母さん、
ご主人の許可もご本人の意思も取らずに、
(娘さんは隣室にいたのですが、勉強嫌い&人見知りとのことで、
体験のときに声掛けしてもらったのですが、加わりませんでした)
申込みに至りました。
わたしも年齢の近いそのお母さんにすっかり感情移入してしまい、
「こういうお母さんとご縁が出来たら嬉しいなあ」と心から思っていました。
契約成立の瞬間は、言葉に表せないほど嬉しい瞬間です。
何しろそこに至るまでの労力や緊張、
寒さ、移動時間、待ち時間、交通費など半端じゃありませんからね。
売上の数字も上がって、上司も大喜び、
そしてまた自分の担当生徒さんも増えるのですから。
結局終電で帰ることになりましたが、
上司に報告を入れると、やはり狂喜乱舞してくださいました。
何しろ、上層部がいらっしゃる酒席に、
「部下がオーダーを取って来た」という花を添えることが出来たのです。
「駅に着いたら、タクシーですぐに店に駆けつけてね」
とのことで駆けつけたのは午前零時。
店に入った途端、みんなで大祝福をしてくださいました。
「どんなだったの?」
「玄関に4時間半でした~」(まず第一声で言ってしまったのはそこ・・・)
「エライ!よくやった!」
「で、母だけ契約(本人が体験しないでも、お母さんをすっかりその気にさせる契約)でした~」
「マジで~?!お前強いよ。そこまで惚れさせちゃった?すごいよ」
S上司もビックリ!
「俺もそれはやったことないよ。出来るんだ~。新しい形だよ。すごいよ」
「で、これを真っ先に報告すべきでした~。
○○(上層部の役職名)が昼間クリニック(この会社でいうコーチング)してくださった中の、
△△のエピソードをクロージングで使いました」
「え~~~?!」(一同、椅子から転げ落ちそうになる)
「あの話をお客さんの前で使ったの?すごいよ。大した奴だよ」
その後は飲みねぇ、食いねぇの大歓待でした。
そんな瞬間はあらゆる苦労が報われる瞬間です。
ゴーストタウンに引き続き、幽霊列車になっています。
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と、ところがです(涙)
キャンセルが来たんですよ~。2日後に・・・。
通常はキャンセル防止のため、翌日すぐに生徒さんに「英単語の覚え方」を指導するのですが、
お母さんがまず娘さんを説得するのに時間が必要だろうと思い、
わざと一日空けてしまったのですよ。
上司が気にして「間を空けると良くないから、今夜電話しといてあげるよ」
と言ってくださったのですが、
上司はその日も多忙で忘れてしまっていたようで、
わたしも気になって、何度か「電話してもらっていいですか?」
とお願いしようと思ったのですが、忙しそうな上司の姿を見て、
「ま、いっか・・・」と思ってしまたのです。
でもこの「ま、いっか・・・」が命取りになるとは!!
結局お母さんが娘さんを説得できなくて、
娘さんがイヤと言ったため、お母さん自身も急に費用面でキツとい思ってしまったようで・・・。
一瞬にして契約は水の泡となってしまいました。
前回から、否決、SP、契約キャンセルという手痛い目に遭い続けているわたしです。
でもこんなことで落ち込む自分は認めたくないのです。
すぐに立ち直って前へと進みたいのです。
でも・・・・
翌日はなんだか元気が出なかったです。
不安なことが多過ぎるのです。
コンスタントにアポやオーダーが取れていくかという不安。
顧客満足をさせていけるのかという不安。
目先のことだけでなく、マネージメントのことまで考え、
主体的に動いていけるのかという不安。
ビジネスパーソンとして常識的に立ち回っていけるのかという不安。
電話掛けの名簿リストが早く回り過ぎてしまう不安。
アポが取れた瞬間の嬉しさの反面、
「どれだけ交通の便が悪くて、遠くて、寒い中で何時間も待機したり歩かなければいけない場所なのか」
「どれだけ交通費がかかって、そこに何度足を運ぶことになるのか」
という不安。
次の休日が無事にちゃんと取れるのかという不安。
「ますます寒くなっていくし、フットワーク軽く動けるためにも車は必要でしょ」
との上司の言葉はもっともで、
これが無いと話にならない感じなのです。
移動の不安だけでも、行動や結果に大きな影響を与えていることは確かなのです。
新人としてはそこそこにアドバンテージが取れていて、
上層部にも名前を覚えていただいて、
上司にもかわいがっていただいて、
人間関係にも恵まれていて、
不満事はほぼないはずなのに、
不安事でいっぱいなのです。
つねに追い立てられている感じなのです。
「やっている」というよりも、やはり「やらされている」のでしょう・・・。
お客さん(生徒や保護者)に対しては常々、
「(勉強を)やらされ感で来ちゃった子が将来社会に出て使い者にならなかったりするらしいですよ」
なんて話をしているにもかかわらず、
うっ、それってわたしじゃん・・・
見えないオバケに怯えてるわたしです。
なんとなく疲れているわたしです。
教育関連営業の離職率(3年以内)はトップだとか50%近くだとか、
そんなニュースを今朝のNHKで見ちゃいましたし、
両親をはじめ、友人で心配している人たちが少なからずいることも、
ちょっと動揺を感じる一因なのかもしれません。
ヘタレです。
(イカン、イカン)
そんな中でもプチ嬉しいことはありますね。
担当生徒のお母さんから、
「理科が裏表100点でした」なんてメールをもらったら、
とても嬉しい気持ちになるものです。
今回は月曜日が仕事で、代わりに土曜の今日が休日でした。
夕方から仕事が入ってしまっていましたが、
昨夜になって延期になって、
今朝は一番で美容院に行って来ました。
まさに7月末以来です!
20年来の担当さんにも
「別の仕事を見つけておいてあげるよ」と言われてしまいましたが~。
バッサリと切りました!
カラーとトリートメントもしました。
かなりお疲れな人・・・という雰囲気で情けなかったのですが、
またちょっと復活できたかな?
明日からまた頑張らないとですね。
ピンクの部屋着がテキトー過ぎますけどねσ(^_^;) お粗末さま
それより、腰近くまであった髪をベリーショートにしたという娘の姿を、
間直(ぢか)に見れていないのはショックです。
バッサリ切った心境とかも、ちゃんと聞きたかったのに、
ちっとも聞けていないです。
年末ギリギリまで仕事なため、
お正月、わが子たちに会うのばかりが楽しみな母です
ちゃんと調理してお皿に盛ったよ・・・の図。
載せるほどのものじゃありませんが。
月曜日はブログお休みしますが、番外編をアップするので見てやってくださいね
それではまた~
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