【数年前の入院回想の記事になっています!】
緊急入院をする2週間前くらいから、アタシは風邪の症状がきつく、完治しないままで、万全な体調で手術に臨む、ではなかった。
手術室に入室する段階では、術前処置で意識がもうろうとして、手術室看護師さん方が、患者(アタシ)の恐怖心を取り除こうと話しかけられてきたが、頷くのがやっと。
でも、意識がもろうとしている中でも、麻酔導入時には、「笑気と酸素を間違われて、笑気ばかりいれられたら、どないしよ」の不安はあった。(苦笑)
アタシは、手術を受ける度にこの不安は払拭できずにいる。
術後、「西園さん、手術終わりましたよ、わかりますか」と、麻酔科医?主治医?の先生から言われ、頷いたのは覚えている。
が、
その後のことは覚えていない。
ここからは、いのぶから聞いたことの話になる。
体調が万全で手術に臨んだ、ではなかったので、完全に麻酔から覚醒した、ではなく、自ら目を開けることもなく、意識が混濁した状態が数日間続いていた。
術後、1時間毎の観察のために、看護師さんが訪床。
深夜、アタシの担当の1年目看護師さんが観察に来られて、
「西園さん、傷は痛いですか」と、アタシに聞かれた。
すると、目をつむったままのアタシが、酸素マスクを装着されたまま、
「花がいっぱい咲いている、綺麗ね、はす、綺麗ね」
「どこに咲いていますか?」の看護師さんの問いに、
「そこ、綺麗ね、綺麗ね、花がいっぱい」
「水のせせらぎが聞こえるね」と、言いながら壁を指差した。
また、1時間後、観察にアタシの担当の看護師さんが、訪床されて血圧・脈拍・体温を測定されている時に、また、目をつむったまま、アタシが急に、
「お婆さんが入ってきた」と、言った。
看護師さんが、驚かれたような表情で、
「どの様なお婆さんでしたか?」
アタシ、「お婆さん」
「今も、いてはりますか」
アタシは、どこを指すわけでもなく、「そこ」
「そうですか」
看護師さんは観察を終えられ、そのまま慌てて部屋を出られた。
アタシの状態が安定した時に、いのぶがこの一連の話を聞かせてくれた。
そして、
「あの時のTさん(アタシの担当看護師さん)は怖かったと思うわ、あなたが『お婆さんが入ってきた』と言うた少し前に、隣(隣病室)のお婆さんらしい患者さんが、亡くなりはったんや、だから、『どんなお婆さんでしたか?』って、確認しはったんや、深夜の巡視は怖かったやろう」
これは、入院中の序の口の心霊!?体験だった。
『深夜の訪室者!誰!?』
『7階なのに!?』 に、続く。
余談ですが、
退院後、お付き合いがある神主さんにこの体験を話すと、「そのお婆さんに連れて逝かれるとこでした、ご先祖様に助けていただいたのですよ」と、言われた。
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