ロシアン鉄道の夜 | 旅中毒

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バックパックと少しのお金とパスポートがあればいい。行けば行くほど行きたい場所が増え、人生狂って後悔なし!

1994年のロシアツアーにおいて私がとてもとても楽しみにしていたことの一つが、サンクト・ペテルブルクからモスクワへの夜行列車での移動でした。赤い矢号だったのか、エキスプレス号だったのか、はたまたアヴローラ号だったのか…記憶に残っていません。

私、昔からシベリア鉄道に憧れておりましてね。あれで大陸横断すると2週間かかるんですってねえ。真ん中のイルクーツクまでにして1週間だけにしたって人も何人かいましたね。その間お風呂どうすんのって聞いたら、


とある男子 「入れませんよ」

とある女子 「夏だったから、洗面所でホースで水浴びさせてもらった」


どっちも勇ましいな。



私たちはただの1泊の夜行列車です。でもいいの。大好きな夜行列車!


駅の様子。

旅中毒 ―かくて卑しき道を―


車両はこんな感じ。

旅中毒 ―かくて卑しき道を―


車内はこんな感じ。

クリスマスシーズンだから飾り付けしてあるんだな。

旅中毒 ―かくて卑しき道を―



記憶していたよりずっと狭い…。けど、2段ベッドでもないし、壁もきれいだし、ライトも壊れてないし、かなりグレード高い(当社比)。

旅中毒 ―かくて卑しき道を―


私たちが乗った車両の若い車掌さん。車両ごとに車掌さんがいるらしい。

旅中毒 ―かくて卑しき道を―



列車が発車してしばらくたって落ち着いた頃に、皆で一つの部屋に集まって、車掌さんを交えて楽しくお喋りしました。


――正しくは、楽しくお喋りしたのだと後から聞きました。


私は参加しておりませんもので。



同室の人が 「集まるからおいでー」 と呼びに来てくれた時、私はもう夢の中へと旅立っておりました。


ドアを開け放ったまま、ベッドに仰向けに寝そべり、ガイドブックを胸に伏せて、リンゴを口にくわえて寝ていたそうです。


ものを食べている最中に、それもあんな姿が廊下から丸見えの状態で意識を失うとはよほど疲れているのだろうと言うことで、起こすのはやめたのだと聞かされました。



車掌さんと話しができなかったのは残念ですが、さらにもう一つ残念なのは、リンゴをくわえた私の寝姿を彼女が写真に撮っておいてくれなかったことです。




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