

ブログネタ:
子どもと大人、どっちが楽しいと思う?
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私は大人
派!
実際には、大人も子供もそれぞれの楽しみがあると思います。
別に、子供の頃より今の方が幸せとかも思わないし。
当時も今も幸せなんでしょうな。
もしかしたら、子供の気楽さを維持したまま
大人の行動力を得てしまっているのかもしれない。
自分勝手に生きていますから。
でも、ま、あえて選ぶならやっぱり大人。
だって海外一人旅やり放題なんてできたの、
やっぱり大人だからだもの。
普段あまりそれを実感することはないのですが、
他人を見て、痛ましさや微笑ましさと共にそれを痛感したことがあります。
グァテマラのキリグア遺跡
に行った時のことです。
あんまり大勢の観光客は来ないようでした。
ティカルやコパンなど、もっと規模が大きくて保存状態の良い遺跡が
いくつも近くにあるからでしょうか。
ですが、王の肖像や銘文が刻まれた素晴らしい石碑が
いくつも残っておりまして、
それを目当てに訪れるマヤ文明ファンもたくさんいます。
私は特別にマヤ文明を勉強してるわけでもないけれど、
ここも絶対に外せないと固く心に決めておりました。
なにしろ、石碑と言う歴史書をこの目で拝めるのですよ!
ソールズベリでマグナ・カルタの本物を見た時にも興奮しましたし、
私こういうのに弱いんでしょうね。
と言うわけで、基地となる小さな村に泊りました。
村には食堂はあったように思いますが、
場所が離れていたので宿でご飯を出してもらいました。
テレビがついていたので眺めながらご飯を食べていたら、
「千と千尋の神隠し」の予告編をやっていました。
タイトルはどう訳しているんだろうと思ったら、 「千尋の旅」 。
なんかつまんないな(笑)
他にも何人か宿泊客はいるようでした。
女の子とお父さんの声なども聞こえてきましたから。
翌朝、しっかりと朝ご飯を食べ、
村外れの雑貨屋でお菓子と飲み物を買ってから、
バナナ園の中をてくてくと遺跡に歩いて向かったのでした。
道には、収穫した際に零れたらしい青いままのバナナが
たまに落ちていました。
興味をそそられて拾い上げ、皮を剥いてみようとしましたが、
身にくっついていてはがれませんでした。
熟さないと離れないのね、知らなかったわ。
てか、話には聞いてたけど、こんな青いままの状態で収穫するんだね…。
ためしに一口かじってみましたけど、
青臭くてちょっとえぐかったです。
途中にバナナ工場もありました。
で、
到着した遺跡がどれほど素晴らしかったかはまた別のお話。
でも少しだけ写真をご紹介。
遺跡は、手前の方が原っぱのように開けていました。
そこに、石碑が点々と立っています。
びっしりと刻まれたマヤ文字。
巨岩の全面にレリーフ。

奥には、建物の基礎部分が残っていました。
一番保存状態の良い建物の端に座って、ただぼうっと時を過ごしました。
何が面白いのかと言われても説明なんてできない。
こういう遺跡にいると時が経つのを忘れる。
遺跡好きの方にならわかっていただけると思います。
自分好みの遺跡って、その場にいるだけで興奮しますよね。
ぼろぼろに崩れた建物に触れて眺めているだけで幸福で、
心が満たされて、楽しくて嬉しくてたまらない。
この日はこの遺跡だけで1日取っていましたから、ゆっくりできました。
その時、白人の親子がやってきました。
13、4歳と思しき女の子とお父さん。
ああ、昨日の晩、同じ宿にいた人たちだな。
しばらく歩きまわった後、お父さんが 「帰るよ」 と戻り始めました。
女の子は別の方に脚を向けながら懇願する声で
「待ってよ、あっちにも建物があるわ」
でもお父さんは明らかに苛立っていました。
「どれを見ても一緒だ、さあ、行くよ。
バスに乗り損ねて延々と待つのはごめんだ」
一人で戻っていくお父さんの姿に、
女の子は別の建物を観るのは諦めて戻り始めました。
でも、あまりにも未練が強かったのでしょう。
彼女は、私がいたその建物の中央の草の上に立って、
お父さんに殊更に明るい声で呼びかけました。
「ねえお父さん! 私たち今、王宮の中庭にいるんだわ!」
「ただの草はらだ。さっさと来なさい」
お父さんは一顧だにしませんでした。
中米旅行中なのか、駐在員の家庭なのか。
この遺跡を観たがった娘に父親が付き添ってきたのでしょう。
父親にしてみたら、娘の酔狂に付き合うにも限度があるというところか。
それきり黙ってお父さんの後について戻っていく女の子に、
本当なら言いたかったんですよ。
言えば良かったな。
あと5、6年もすれば、一人で旅できるようになる。
そうすれば好きなだけ遺跡を見てまわれる。
あともう少しの辛抱だからね。
言葉を交わすこともなかったけど、
あの子は私たちの仲間なのだと思いました。
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