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今回は、「パラドックス勉強法 その2」についてです。
⇒『パラドックス勉強法 その1』はこちら。
⇒『パラドックス勉強法 その3』はこちら。
パラドックス勉強法は、択一式の問題に正解することに特化した勉強方法になります。
択一式の問題とは、2つ以上の事柄から適切な1つの事柄を選択するという問題です。
パラドックス勉強法は、択一式の問題であれば、四者択一式でも五者択一式においても、有効な勉強方法になります。
では、パラドックス勉強法のステップ1について説明していきます。
【パラドクス勉強法ステップ1】
まず、試験内容の全体を調査します。
試験内容の全体を調査するというのは、資格試験の勉強に使用する参考書や問題集の全体を、大まかに把握することです。
具体的には、次の項目を調査します。
・科目
・参考書、問題集の目次
・問題の形式
・問題の解答と解説の詳しさ
・参考書の大きい見出し
・参考書の小さい見出し
・図、表、グラフ及びその説明
・各章、各見出しのまとめ
これらを調査して、これから学ぶ事の全体像を把握しましょう。
これを行うことで、勉強の「速度」と「理解力」が上がります。
では、なぜそのような効果があるのでしょうか。
それは、参考書などに書かれていることを大まかに知る事で、次に学ぶ内容を予測できるようになるからです。
つまり、全体の流れを知る事で、学ぶ準備が整い、より効率的に勉強できるようにわけです。
ところが、多くの方が、試験内容の全体を調査するという作業をやりません。
勉強を始めるとき、いきなり最初のページから勉強を始めてしまうのです。
これでは、新しい土地に行った時に、地図を持たずに出かけているのと同じです。
どこに何があるのかわからず、行き当たりばったりで、混乱してしまいます。
また、試験内容の全体を調査することは、資格試験の勉強に限ったことではありません。
例えば、今この記事を読まれている方の中にも、本を速く読めるようになりたいという方が、いらっしゃるかと思います。
つまり、速読をしたいという方ですね。
速読をしたい方は、次の方法を行ってみてください。
まず、読もうとしている本をペラペラとめくって、次の項目の調査をします。
・タイトル、サブタイトル
・本の帯
・目次
・大きな見出し、小さな見出し
・図、表、グラフ
・各章のまとめ
・あらすじ、あとがき
その後、その本を普通に読み始めてください。
たったこれだけです。
これを行うだけで、本を読む速度が1割~3割速くなります。
これも、目次や見出しなどから全体の情報を知る事で、その本に何が書かれているのかを知り、学ぶ準備が整うからです。
なお、試験内容の全体を調査する作業は、あくまでも全体を見渡して、これからどのような内容を学ぶのか、あたりをつける程度です。
このときに、内容を覚えようとする必要はありません!
多くの方は、参考書に書かれていることの全部が重要だと考え、手当たりしだいを吸収しようとしてしまうのです。
科学技術は、日々進歩しています。
日々新しい技術が開発され、新しい経済の流れができて、新しい法律が施行されています。
このことは、資格試験を受験する私たちが覚えなければならないことが、爆発的に増加していることを意味します。
つまり、10年前に処理しなければならなかった情報量よりも、現在の方がはるかに多くの情報があふれており、それらを覚えていくのは、かなり大変になってきています。
それにもかかわらず、何でもかんでも覚えようとするのは、現実的ではありません。
私たちは、学校教育の中で、たくさん知識を得ている人が優秀だとされてきました。
小学校でも、中学校でも、よりたくさんのことを覚えさせようとします。
確かに、基本的な知識を詰め込む事は、必要かもしれません。
しかし、大人になってから受ける資格試験の勉強には、今まで学校教育で教わった勉強方法では合理的とは言えません。
多くの資格試験の勉強と、学校での試験は、全く別の物であると認識しなければなりません。
ここを混同してしまうと、いつまでたっても効率的な資格試験の勉強はできません。
自分が成長するに従って、必要となる知識は変化します。
それに伴って、勉強方法も適切なものに変化させる必要があるのです。
今回は、パラドックス勉強法ステップ1として、「試験内容の全体を調査すること」をお伝えしました。
これから資格試験の勉強を始められる方、もしくは、すでに勉強をされている方も、実行してみてください。
必ず効果が実感できるはずです。
⇒『パラドックス勉強法 その1』はこちら。
⇒『パラドックス勉強法 その3』はこちら。
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