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今回は、エックス線作業主任者試験の解説で『シグモイド曲線』についてです。
それに関する問題では、次のような選択肢が出題されます。
「線量を横軸に、細胞の生存率を縦軸にとりグラフにすると、ほとんどの哺乳動物細胞ではシグモイド型となる。」
この選択肢は、正しい記述です。
この記述は、線量と細胞の生存率のグラフについて問うものです。
私たち人間の体は、約60兆個という膨大な数の細胞で構成されています。
細胞が生命活動を行う事で、私たちは生きていられるのです。
仮に、人間に大線量のエックス線を照射したらどうなるでしょう。
細胞がエックス線によって傷つけられると、細胞が死亡して本来の機能を果たせなくなります。
ただ、人間の細胞の場合、エックス線量が小さい時はほとんど死にません。
しかし、ある一定量のエックス線量を超えると、急激に細胞が死に始めます。
人間の細胞の中に、細胞が生きるための核となるような重要な部分が複数箇所あります。
その複数箇所にエックス線がぶつかると、細胞の死が始まると考えられています。
このとき人間の細胞が、エックス線の照射により死亡する確率をグラフで表す事ができます。
それを生存率曲線と言います。
生存率曲線は、横軸にエックス線の線量、縦軸に生存率をとったグラフです。
↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑
(これメッチャ重要です!)
先ほど述べたように、人間の細胞はエックス線量が小さい時、ほとんど死なずに生存しています。
しかし、エックス線量が大きくなるに従って、急激に細胞が死に始めるので、特徴的な曲線を持ったグラフになります。
(実際にグラフが無いとわかりにくいですが、ご了承下さい。)
このようなグラフの型を、シグモイド型と言います。
人間の細胞に限らず、哺乳動物の細胞の生存率曲線は、このようなシグモイド型になります。
↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑
(これメッチャ重要です!)
ここで、今回の選択肢に戻りましょう。
すると、「線量を横軸に、細胞の生存率を縦軸にとりグラフにすると、ほとんどの哺乳動物細胞ではシグモイド型となる。」という選択肢は、正しいことがわかります。
哺乳動物細胞では、シグモイド型になることを覚えておきましょう。
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●【目次】[X線]エックス線の管理
●【目次】[X線]関係法令
●【目次】[X線]エックス線の測定
●【目次】[X線]エックス線の生体
※本ブログでは、わかりやすいように比喩的表現を、使用することがあります。それらは、実際の事象を、完全に表現したものではありませんので、ご了承下さい。