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今回は、「覚えすぎには害がある」についてです。
資格試験に効率的に合格して、その資格を元に生産性のある活動を行おうとする人にとっては、今回の記事について知っておく必要があります。
逆に、学者レベルの知識を身に付けたい人、試験で100点を目指す人にとって、今回の記事は参考にならないかもしれません。
そういった方は、覚えなければならない事が、山ほどあるでしょうから、覚えすぎる事に越した事はありません。
心理学用語で「逆向抑制」という言葉があります。
新たな事を覚える事によって、前に覚えた事を忘れてしまう事です。
まさに、「ところてん」状態ですね。
資格試験の場合、出題される範囲は決まっています。
しかし、多くの参考書では、試験合格レベル以上の内容が詰まっているのです。
そうすると、どうでしょうか。
初めてその参考書を見た人は、「範囲が広くて、覚える事がいっぱいあるなぁ~。」と思います。
そして、「内容がチンプンカンプンでわからない。」「難しい。」と感じ始めます。
さらに、「勉強が手につかない。」「もう、参考書を開くのもイヤだ。」と最終的には、挫折してしまいます。
また、挫折せずに勉強を続けて受験したところで、本当に試験で大切なところを覚える事ができておらず不合格になります。
このように、最悪の結果になってしまうのです。
つまり、あまりにも情報が多すぎると、試験で問われる本当に大切な部分以外も頭に入ってきてしまい、先に覚えた大切な知識を「逆向抑制」の作用によって忘れてしまうのです。
このような事が、起こらないために2つの方法があります。
まず1つ目は、エビングハウスの忘却曲線でも言ったように、時間と共に記憶は忘れられていきますので、「復習」することです。
「なんだ、結局復習かぁ、めんどくさいなぁ。」と思われるかもしれませんが、復習なくして勉強とはいえません。
人間は、忘却する事が当たり前なのです。
エジソンであろうが、アインシュタインであろうがどんな天才でも、忘れて当たり前なのです。
2つ目は、「優秀な参考書と出会う」ことです。
試験範囲が絞られていて、自分にとってわかりやすい参考書を1つだけ選ぶ事です。
(関連記事>>■参考書選びの基準その1『わかりやすさ』)
ここで大切な事は、1つだけ選ぶ事です。
他の参考書に浮気しない事です。
2冊も3冊も選んでしまうと、情報量が増えて「逆向抑制」が働いてしまうからですね。
これが、効率的な資格試験合格への第一歩となるのです。
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