好きな人とあんまりそうは思わない人がはっきり別れるクルマじゃないだろうか?
今日も読んでいただき、ありがとうございます。
欧州車アドバイザーの井岡です。
個性の強いクルマというのはみんなそういう性格を持っている。
好きな人は好きなんだけど、そうは思わない人はそのクルマを所有するということ自体を理解することができない。
なんとも思わないという人が少ないのが特徴だろう。
しかし、逆に言うと個性の強いクルマの方が、好きな人は本当に好きで、まぁまぁという評価で乗っていることは少ない。
万人に受けてたくさん売れるというのもメーカー側からしたら必要なことかもしれないけど、やっぱりそうじゃないクルマのほうが面白みがある。
そもそも、50万も100万もヘタしたらもっとする買い物をするのに、動けばいいなんて消極的な理由ではつまらない。
そんな人はこんなブログ読まないだろうけど(笑)
さてこのクルマ、個性が強いか弱いかというと、微妙な所ではある。
個性はしっかり持っているのだけど、アクはほとんどない。
ここをよく混同されてアクが強くないと個性も薄いようなイメージで見られることがある。
ベースに使われているのはあのEUフォード・モンデオ
もうさすがに古くなって、その凄まじいシャシー性能がなんていう話をしても、現代のクルマからしたら特別に評価できるものではないかもしれない。
そんな評価ができるのは、あの当時のクルマと比較した場合だ。
しかし、あの当時にして、完全に一つ時代の先を行っていたシャシーの性能は今になっても時代遅れに感じることはない。
こういうのもひとつありがたいポイントだったりする。
古いのに古さを感じない。
今でこそベースを共有している車種でも、運転してみると同じプラットフォームとは思えないできになっていることがよくあるけど、そういうふうになってきたのはちょうどこの辺りの時代からだったのではないかと感じる。
モンデオと同じプラットフォームなんだけど、運転してみるとジャガーらしさはしっかりと感じることが出来る。
ジャガーらしさというのは、ドライブフィールだけではなくて、運転席に座った瞬間にも感じることができる。
シートの素材はもちろんのこと、その適度な硬さと、面を大きくとるのではなくて、たくさんの点で体を支えるようになっている。
面ですっぽりと包んで支えてしまうのもいいのだけど、背筋を伸ばして運転する姿勢をとるためにはこちらの方がそうなりやすいのだろうと思う。
それから、ダッシュボードの素材と色。
ディスプレイやその他のボタン類などの配置。
このへんは知っている人は見た瞬間にジャガーであることを感じる。
そして、何よりもリアビュー
ワゴンという形を語る上で比較に出しておきたいのはセダン。
セダンがワゴンに比べて年寄り臭いというイメージを持たれることが多いのだけど、そういうところからも、ワゴンのほうが若者が使うクルマのイメージが有る。
たくさん荷物を積んで出かけるというところからも、アクティブなイメージがあるのかもしれない。
作る側もそれはわかっていて、ワゴンにはそういうイメージを持ってくる。
しかし、このワゴンはそうでありながらそうでもない(笑)
リアドアに水平に入ったメッキのなめらかなライン。
これが一本あるだけで、ワゴンなのにとっても品のいい大人なイメージになっている。
白髪の混じったひげを蓄えたおじさんが、ハンティングに行く時に乗ってるイメージ。
ただ、こういうクルマは実は難しくて、だから、セダンが好きな人も乗れる!
とはいかない。
僕もそうだけど、セダン党は別にそんなワゴンを求めていない。
不人気で安いセダンがいくらでもあるんだから、わざわざこんなワゴンに乗る必要はない。
だから、落ち着いた雰囲気は欲しいけど、荷物をたくさん積むことがあるからワゴンがほしい。
というすごく限定された人向け。
でも、だからこそ魅力を感じるのだと思う。
>探すときの注意点
せっかくなので、少し値段が上がっても、前オーナーがある程度お金のある人で、ディーラーできっちりメンテナンスをしてきた事がわかる車両を探して欲しい。
Dセグメントという決して大きなクルマではないけど、BMWの3シリーズとはちょっと違う、しっかりお金を持った余裕のある人が乗っていた個体も出てくる。
最初は少し割高になるかもしれないけど、後々の心配の少なさは絶対にこういう車を買ったほうが少ないから。
あと、FFにしておいたほうが無難。
>問い合わせ
イタリア・フランス系のワゴンと比べて考えているんだけど、どっちがいいかな?など聞いてみたいことをここから 送ってみてください。
もちろん、このクルマ以外のことでも、単純に記事の感想だけでも大歓迎です。