今日も読んでいただき、ありがとうございます。
欧州車アドバイザーの井岡です。
元々アルファというブランドはメカニズムに凝りまくっていた、なんて言っても、知らなかったなんていう人もいるのかもしれない。
年齢から言っても知らなくて不思議ではない。
僕だって、往年のアルファと言われるクルマたちが現役っで活躍していた頃は免許が取れる年齢に達していない。
でも、このクルマだったらぎりぎりセーフかな?と思ったけどやっぱり違った。
デビューは1989年。
RZを含めて考えると1993年までの販売なので、なんと今から18年前。
アルファロメオ・75というクルマをベースにザガート、フィアットとコラボで製作されたスーパーカー。
スーパーカーといっても、基本的には75のエンジンのチューンナップ版で210ps、ポルシェやフェラーリといったクルマと比べると、そのスペックは大人しいもの。
しかし、スーパーカーの定義が高出力であることなどと誰が決めただろうか。
怪物とも言われるこのデザインと、アルファがメカニカルな部分で凝りまくっていた最後のモデルであるということ、それだけで充分スーパーカーだといっていいのではないだろうか。
ちなみに、レイアウトはFRで数年前の8Cの発売まで、最後のFRモデルのクルマでもあった。
おおよそ、一般人がなんとなく購入するようなクルマではないことは、見た目だけでも分かってもらえると思うけど、中古車の市場を見ても、玉数が少ないことは言うまでもないが、その内のほとんどがかなり程度のいい車でもある。
突然、こんなクルマのことを書いてしまったのは、先日実際に走っているSZを目撃したから。
まだ、今までの人生で2回しか実際に走っているSZにはお目にかかったことがない。
高速道路で、僕はおとなしく走行車線を走っていたときに、右側の車線から追い抜いていったのだけど、かなり後ろにいる時から、まさか、あの顔は!?と思わせる、存在感の大きさ。
そして、追い抜いて行く時のリアの上がったデザインが、なんとも言えなかった。
ちょうど「くさび」のようにも見えてしまうくらいリアが上がっている。
そのせいか、クルマの全長が意外なくらいコンパクトに見えるのも、またスポーティーでいい。
なんだか、155のリアがかなり上がったデザインも、このクルマがあったからということもあるのかもしれないと思ってしまった。
余談だけど、インテリアも革張りのダッシュボードだったり、高級感はたっぷり。
最近スポーツカーで赤の革張りのシートとかあるけど、やっぱり個人的にはベージュレザーあたりが一番好き。
>探すときの注意点
玉数が少ないクルマの割には意外にしっかりした相場が形成されている。
しかし、だからといって、値段だけで判断できるかというと、そんな簡単なクルマじゃない。
75というクルマがベースだから、理論上のメンテナンスは大きな負担のかかるものではないかもしれないけど、製造時から個体差の激しかったクルマなので、中古でこれだけの年数が経過して、一体それがどうなっているのか、見分けることができるのか、すごく難しい所でもある。
本当に信頼できるアルファの専門店に通って探すのがオススメ。
>問い合わせ
上で専門店を薦めておきながら、探してほしいと依頼してくることはないと思うけど(笑)もし何か聞いてみたいことがありましたら、ここから 遠慮なく送ってみてください。
もちろん、このクルマ以外のことでも、単純に記事の感想だけでも大歓迎です。