これは以前にもコラムで何度か書かせてもらった事ですが、ゆたぼんが産まれるまでに妻は三度の流産を経験しています。
その内の二回は稽留流産で子宮内で胎児がバラバラになりました。
死亡した胎児がそのままの状態で子宮内にとどまっていると、進行流産に移行して大量出血を起こす可能性や、子宮内で感染を起こしてしまう可能性があるため子宮内除去手術を受ける必要があります。
妻はその手術を二度受けました。
医師からは習慣流産と診断され、子どもを産むのは難しいと言われた中、数年後に無事ゆたぼんが産まれたのです。
「きっとゆたぼんは三度の流産でもあきらめないで、四度目のチャレンジをして生まれて来てくれたんだ」と妻と僕は話しました。
ゆたぼんは僕たちのもとに生まれる為に再々々々チャレンジしてくれた!
どう考えるかは自由なので、僕たちはそう考える事にしたのです。
ゆたぼんは四歳の時に高熱を出して生死の境を彷徨いました。原因不明の高熱が数日間続き、入院し、本当に大変でした。
ゆたぼんがお腹の痛みを訴えた事により、腎盂腎炎が悪化した「急性巣状細菌性腎炎」と分かったのです。
ゆたぼんの腎臓はその時に傷ついたままで、今も腎臓二つでようやく一つ分の機能しかしていません。半分以上は傷ついたまま機能してないのです。
一時的に回復したゆたぼんでしたが、その後の検査で再び細菌が逆流している事がわかり、手術する必要がありました。
大学病院でもできない手術だったので、更に大きな病院への紹介状を書いてもらい、ゆたぼんは手術する事となったのです。
ちょうど五年前、五歳になったばかりの時。
全身麻酔をして、手術は数時間に及びました。手術室から出てきて意識を取り戻したゆたぼんは副作用もあり、泣き叫んでいました。
暴れて傷口が開くと大変なのでベッドに縛りつけられた状態が二、三日続きました。
何より辛かったのは、その病院では入院に保護者が付き添う事ができなかった事です。
五歳になったばかりで大手術をしてベッドに縛りつけられた状態のゆたぼんを残して病院をあとにしなければならない。
あの時は本当に辛かったです。
しかし、それからあっという間に回復したゆたぼんは、クリスマス前に無事退院できました。
その後も夜尿症、夜驚症など色々ありましたが、今こうして元気いっぱいに生きています!
手術した傷跡は今も残っているし、これから一生残るかもしれないけど、この傷跡こそが「生かされた証」です。
だからこうして今日を迎えられている事に感謝して、これからも共に学び、成長していきたいと思っています。
ハッピーバースデーゆたぼん!
今回の妻の手作りケーキはゆたぼんのリクエストで麦わら帽子を被った「天才ゆたぼん」でした(^^)