この記事は私が音大でやっている授業内容の1部分を
学生の予習、復習の目的でこちらのページに記載しています。


How to improvise とはどんなクラスか?

アドリブをどうやってやるのか?
又はアドリブがどうやったら上手くなるのか?
という疑問に答える?というよりも、

アドリブには
こんな考え方が…
こんな練習方が…

「有るよ」

といったようなアドリブに関する情報の「カタログ」
というイメージで授業計画を作りました。

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前回のChord Tone Soloingのパート2です。


コード(和音)の構成音(CMaj7の場合はド、ミ、ソ、シ)
を、伴奏ではなく、メロディを作る為の材料にする!
と、言うのがChord Tone Soloingでしたね。

「ハーモニー感覚」と俗に呼ばれる物があります。

和音というのは3つ、又は4つの音を同時に鳴らして、
歌の後ろで「ジャーン」とか鳴ってる物ですよね。

突然ですが・・・

みなさん、
「ポッ、ポッ、ポッ、鳩・・・」
って歌ってください。

それでは、
「ゆうや~け、こやけ~の・・・」
って歌ってください。

我々は、鼻歌などを歌います。
お風呂の中で、又は一人夜道を駅から家に・・・

お気づきになりますか?
そのとき頭の中に「伴奏」の用な物が流れてる事を・・・

メロディをアカペラで口ずさめる、
という事は、知らず知らずのうちに、
「トニック=主音」の感覚が身に付いてるから?
なのでしょう。

ようするに!

人間がメロディを歌うことができる、というのは、

主音(そのキーのルート)から
いろんな音に跳んでも、ルートに戻ることができる、
だから、いろんな音に止まっても、
その音と主音との音程関係を緊張感としてとらえ、
快感を得ることができるのでしょう!(おそらく)





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みなさんご存知のように?
元来、和音と言う「物」、又は「概念」は無かった。

我々の祖先(いつかは知れませんが)が「歌」
を歌い始めた、遠~~~~~~い昔・・・

それは、どんな風に始まったのか?分かりませんが・・・
人間が、何故、音楽と言う「能力」を持ったのか?
ものすごい!興味深いですね。

進化論で有名な、かのダーウィンは、
「性的衝動の表現として動物の鳴き声があり、
音楽の上手い個体が異性に好まれるため、
音楽的資質の高い遺伝子が選択されたという「性選択説」を提唱している。」
などとおっしゃっているそうです。

すなわち歌が上手かった「個体」はもてたのでしょう・・・?

それは、さておき・・・

僕の疑問は、
我々の祖先が鼻歌を歌ってるとき、
頭の中には「和音」があったのか?

と言う疑問です。

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和音と言う概念は本当に最近に出てきた物だと思います。
もし、和音を伴奏する為の音楽の1要素として考えるならば、
伴奏するという「概念」が無くてはなりません。

メロディをハモると気持ちいい・・・
と、いう新たな楽しみを見いだした人間が、
倍音を計算して音階を作り、
楽器を発明して、
自然界にある倍音と言う物を利用して、
自分たちが楽しむ為の材料にしていった・・・

すごいですよね!
人間は・・・

音、と言う物は空気があるからあるのですが、
動物達は音を人間と違う用途で使ってますよね。

イルカ、クジラ、コウモリ、犬、等、
彼らは音を、サバイバルの為の大切な情報源として使います。
人間の何百倍もの聴力をつかって・・・

すごいですね!
動物は・・・

(なんの話だっけ・・・)

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和声の感覚って言うのは、
ある程度訓練によって身に付くんですね。

前回のChord Tone Soloingもそうですが、

今回のこの記事も、
和声の感覚を身につける為の様々な方法、
のなかの1例なのです。

僕はジャズ理論と呼ばれる「ジャズ・ハーモニー」
と言うのは、紙に書いた文章や譜例では、
理解するのが大変困難な物だと思います。

先ほども言った、頭の中に流れている伴奏の「ような物?」
が頭に流れるようになる「訓練」
こそが、必要だと思います。

我々の先祖達が考えてきた、
音を楽しむ為のいろいろを利用してみましょう。


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それでは、
和声を利用したメロディの作り方を紹介しましょう。

まずは
「7-3の法則!」
7-3と言うのは、
コードの7thから次のコードの3rdに移る、
いわゆるガイド・トーンと呼ばれる物です。

4度進行するコード進行の時によく使われmす。。
とても機能的に(気持ちよく)次のコードに進行して行く感じを作る事が出来ます。

4つの音(1、3、5、7)を動かすとき、
最初の音は必ず3度、
終わりの音は必ず7度、
にします。

$『道』Blog

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それでは、このコード進行に7-3ガイドトーンでメロディを作りましょう。


(・ω・)/このコード進行です
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o(^-^)o7-3ガイドトーンを書き込みます。
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(*^ー^)ノリズミックなアレンジを加えます。
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ガイドトーンだけを書き込んだ譜面を見ながら、
リズムだけを自分で即興してアドリブの練習をするのが良いでしょう。



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もう一つは、
テトラ・トニックという
「4音スケール」を使ってのアドリブラインの作り方。


テトラとは4という意味です。

4つの音を使ってコードを表して、その4音を連結して行く事によって
メロディ(アドリブライン)を作って行きます。

このテクニックはBeBop時代に流行った?テクニックで、
ジャイアント・ステップス等に代表される、コードがめまぐるしく
変わって行くタイプの曲に適用されます。



コード・タイプ別テトラ・トニック
次の5つのタイプのコードにテトラトニックを
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実際にはこんな感じで使われます。
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順番を入れ替えてもいいです。
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オプションとしてこれも使えます。
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ドミナント7thの場合はこれも使えます。
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そして、クロマチック=半音階もコードを表す事ができます・・・
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上記の譜例は厳密に言えばテトラトニックでは無いのですが、
コルトレーンに代表されるBeBopのプレーヤー達がよく使う常套句です。
4つの音で7thコードの特徴を表した、
ビーバップ・クロマチック・フレーズと言えるでしょう。


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テトラ・トニックを使ったアドリブ練習法(フレーズ制作法)は
細かいコード進行の場合に大変有効です。

アップテンポで2拍づつコード進行が変わる、
その2拍の間にコードトーンを当てはめていくと言うのは、
大変高度な技術を必要とします。

逆に言うとこの方法はコード進行に対する、
「動体視力」を鍛える事が出来ます。





それでは、
コード・トーン・ソロ
テトラ・トニックと
サブⅤ
ロジックを使ってフレーズを考えてみましょう。

[|:C|A7|Dm7|G7:|]
このコード進行は1小節に一つ、4拍づつ動くコード進行です。
これをわざわざサブVというロジックを使って、
細かく動く進行に替えます。

[|:C Bb7|A7 Eb7|Dm7 Ab7|G7 Db7:|]

と、いうふうに、リハモナイズします。

そしてリハモナイズしたコード進行に大して
コード・トーン・ソロやテトラ・トニックを
あてはめて行きます。

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1625の循環コード進行
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1625をsubVをつかってリハモしたもの。
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このように、subV(裏コード)を使ってリハもしたサウンドに対して、
テトラトニックを当てはめる練習をするのです。
このサウンドになれてくると、
あなたは立派な「変態フレーズ=アウト」の使い手として、
準備OK!

セロニアス・モンクやバド・パウエルらが創造して、
ジョン・コルトレーンが引き継いでいった、
コードの細分化というBeBopの大切な要素、
そうしてジャズが良い意味でも悪い意味でも、
特殊な音楽になっていくきっかけにもなったサウンドが体験できると思います。


コード進行の細分化の権化?
ジャズという「音楽」を
ミュージシャンの「訓練法」
として進化させていった原因を作った?曲であります。


セッションでもよくやる、
定番コルトレーンチューン!


これもカッコいい!