この症状はヤッコやハギ系に良く現れ、各アクアリストでも発症する水槽としない水槽に分かれています。
かなり以前にも表記について記したことがあり、その際には他の方々から貴重な情報やご意見を頂きましたが、発症原因を明確に突き止めるまでには至りませんでした。
当方は残留硝酸塩濃度を一番に疑いを掛けていましたが、ある方からヤッコ・ハギ類に見られる本症状は「ライブロックを掏り抜ける際に頭がぶつかり傷が生じ、その傷部分が雑菌による感染症の影響を受け、表皮が剥がれ落ちる」(以下「衝撃による傷」という)と言う説も情報として頂きました。
この際に今まで原因要素と言われていたものの共通事例が認められない為、明確に排除出来た項目は、
①銅の投入
②活性炭の使用
③人工海水の使用
④他魚からの威圧
当方での飼育ではヤッコ系には発症は認められなかったものの、過去に飼育したナンヨウハギとハタタテダイに頭皮欠損症と思われる症状が出たことがあります。
そして今回の画像ですが、

ミナミハタタテダイ-Aの目の後ろから側線に掛けて症状が出ています。(ハタタテダイ系に見られる症状)
同一水槽にはこの個体以外にも別のミナハタとツノハタが居ますが 。。。

ミナミハタタテダイ-B(画像がボケボケですみません。)

ツノハタタテダイ
此方の二匹には全く症状が出ていません。
ここで前記「衝撃による傷」に戻りますが、症状のある「ミナミハタタテダイ-A」は日頃からライブロックの隙間に頭を突っ込む動作は一切しておらず、また側線部にも症状が現れていることからこの「衝撃による傷」も因果関係から外れると判断できます。
現状、同一水槽でも症状の現れる個体、全く支障のない個体に二分化している状況です。
「個体差」という判断は私が一番嫌いな結論付けですが、、、
原因解明が益々暗礁に乗り上げた出来事でした。
本日、「ミナミハタタテダイ-A」を別の水槽に移しました。
以前は、ここで数ヶ月育成していた頃に発症は見られませんでした。
今後の経過を確認していきたいと思います。
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