cloud
建物自体を船に見立てた設計の飯野海運の本社ビル「飯野ビルディング」。
その1階ピロティの防風スクリーン。
アルゼンチン出身のレアンドロ・エルリッヒ作、いわゆる「CLOUD]。
2011年に設置。
10枚のガラスを重ねることで、描かれた雲は立体感を持ち、日中は自然光、夜は内装のLEDライトによって「大海原に浮かぶ自由な雲」を演出。
ガラス面にぽっかりと白い雲を浮き立たせながら、強いビル風を和らげる。
東京メトロ霞ケ関駅C4出口直結。
敷地北側の「イイノの森」から日比谷公園、皇居へとつながる緑を広大な海ととらえ、「樹海に漕(こ)ぎ出す船」が表現されているという。
「イイノホール」の壁面彫刻もシャレオツ。
同ビルにテナントで入っている「肉つけうどん うつけ 霞ヶ関飯野ビル店」。
このうどん、素晴らしいぞ。
こちらは「イーノの森」。
台東区の広大なドッグランのある公園。
法枠工
みうらじゅんがよくいう「ワッフル」だ。
がけくずれの危険がある斜面をコンクリートのわくでおさえて、斜面をくずれにくくする工事のこと。
わくの中にしばや木などを植えることもよくある。
一般的にはモルタルを吹き付けるという。
草や木が生えていない斜面は、雨の力で土がけずられたり、ひびが入ったりして、くずれやすくなっているが、表面を草や木でおおうと、雨が降っても直接地面には当たらないので、くずれにくくなるとのこと。
これを見ると、せっちゃんこと斉藤和義の「ワッフル ワンダフル」を口ずさみたくなる(笑)。
昨今必要性が爆増しているのでは。
ところで、法面工事には土を盛る盛土法と、切り土法とがある。
切り土法は地表面が雨水で洗掘されて溝が形成される「ガリ浸食」が起こりやすい。
なので、地表面を何らかの植物で被覆させる必要がある。
この植物の役割を天然の雑草が担うことがある。
法面の環境は様々で、水分含有量なども多様に富んでいる。
結果、多様性に富んだ植生が発生する。
根を横に伸ばすもの、縦に伸ばすものなどが混在することとなり、縦横無尽な根のネットが誕生する。
これにより土壌流亡が防止されると考えられている。
雑草とは、人の管理次第で有用にも無用にもなるという二面性があり、これこそが雑草と人との関わりの基礎であるといえようか。









