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経世済民学_年末特別対談『三橋貴明&安藤裕「日本経済この一年」Part1』
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何のために国家があるのか? 自己責任論蔓延の空気を否定せよ! [三橋TV第334回]
https://youtu.be/RMHghdl6KqQ
メディアが報じないシェアエコの深い闇|裏でほくそ笑むプラットフォーマー(室伏謙一)
https://youtu.be/_rYTdn6XVHI
【年末特番】伊原剛志&藤井聡が語る2020年の大総括 [2020 12 28 放送]
https://youtu.be/X5nXUdLsTe4
はい、というわけで、最も忘れたい年なのに、忘年会さえ開けない、2020年が終わろうとしています。
今年は、とにもかくにも、「疫病蔓延下の自己責任論」のおぞましさに打ちのめされた年でした。
同時に、狂った自己責任論の「構造」がはっきりと見えた年でもありました。
結局は、こういう話なのです。
【財政破綻論から国民国家崩壊へのプロセス】
特に印象的だったのは、本田圭佑氏の
「政府も全員を救うことは出来ない。優先順位の高いもんを政府が助けて、低いもんを国民同士で助けられるかどうか。」
というツイートです。
もちろん、本田氏に「悪意」があるとは思いません。単に、
「日本政府にはカネがない。だから、全員を助けることはできない」
という「前提」になっているだけです。
いや、政府は「貨幣」「予算」「財政」的には、全ての国民を助けることができますから。単に、国債を発行し、PB赤字を拡大すればいい。
不十分とはいえ、ある程度はしたでしょ? 何か、問題ありました?
【年度別プライマリーバランス赤字額(左軸)、長期金利・インフレ率(右軸)の推移】
http://mtdata.jp/data_73.html#PB
要するに、本田氏は多くの日本国民と同様に、貨幣観を間違えているわけです。
【国家観と貨幣観】
本田氏に「国家観」「共同体意識」がないとも思えませんので、「貨幣観無き、国家観保有者」として、
「本来であれば、全ての国民を助けなければならない。同じ国民なのだから。だが・・・・・」
と、財政破綻論の呪縛に囚われ、国民選別論や自己責任論に向かってしまうわけですね。
【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】
特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみた~第一回 歴史時事編~」公開中!
http://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/
ちなみに、国家観も貨幣観も間違っていると、
まるでナチスとサッチャー!大阪維新の会の危険性 大阪都構想 空白の10年で失ったもの(三橋貴明×森裕之)
https://youtu.be/ZzrVrJI0SQw
の動画で、森先生が解説して下さったように、
「オレの税金を、くだらないことに使いやがって!」
と、ルサンチマンを爆発させることになります。
コロナ対策でいえば、
「オレの税金を、生活保護受給者や風俗嬢の現金給付に使うんじゃない!」
といった感じですね。
いや、生活保護受給者だろうが、風俗嬢だろうが、「同じ日本国民」だろうが。しかも、そもそも税金は政府の予算の財源じゃないから。
あんたの税金は、現金給付に向かうことは決してなく、国債の償還で「ジュッ!」と消えるだけだから。
スペンディング・ファースト!
【RE:明るい経済教室 #17】空文化している財政法第5条~スペンディング・ファーストを成立させている財務省証券[桜R2/12/28]
https://youtu.be/wfqYHyYc7Xc
また、もはや笑ってしまうのですが、いわゆる「保守派」と称している言論人たちが、「全ての国民を救う」政策に猛反発し、挙句の果てに「大阪市廃止構想(いわゆる都構想)」に賛成してしまったのが、2021年という年でした。
頭、悪いな~、本当に・・・・。あんたたちが「保って、守りたい」ものは、一体全体、何なの?
結局のところ、日本を「正常化」させるためには、正しい国家観と、正しい貨幣観の双方が必要ということです。どちらか一方が欠けると、自己責任論や選別論に走り、あるいは政治家や政党の「愛国プロパガンダ」にコロリと騙される。
まあ、問題がここまで可視化できた以上、解決することができるのかも知れません。少なくとも、問題を認識せずに解決することは、これは神様にも不可能なのでございます。
それでは、本年は大変お世話になりました。
2021年も、なにとぞよろしくお願いいたします。
三橋貴明
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