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『政府、貨幣発行残高で破綻する(笑)(前半)』三橋貴明 AJER2019.8.20
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三橋TV第131回【緊縮財政という“日本国家の店じまい”】
9月1日。消費税率10%への引き上げまで、残り一か月。
何か、久しぶりに「メルマガ 週刊三橋貴明」ぽいタイトルでございます。会計、バランスシートなどの固い話は、普通はメルマガの方でやっています。
さて、ランダル・レイ教授の、「MMT現代貨幣理論入門」が発売となりました。
「MMT現代貨幣理論入門」の序盤は、定義や会計という、三橋的に最も好きな分野の話が続きます。
まずは、
◆ 国内民間収支+国内政府支出+海外収支=0
(三橋は「政府収支+家計収支+一般企業収支+海外収支=0」と、国内民間を家計と一般企業に分けますが、一般的には↑こうです)
海外収支(=経常収支)が±0と仮定すると、
◆ 国内民間黒字=国内政府赤字
もしくは、
◆ 国内民間赤字=国内政府黒字
になります。
◆ 国内民間黒字=国内政府赤字
もしくは、
◆ 国内民間赤字=国内政府黒字
になります。
上記は、地球上で生きている限り、誰も逃れることが不可能な「法則」です。セイの法則やら、MFモデルやらは出鱈目(厳密には、ほぼ成立しない)ですが、上記はGDP三面等価の原則と同じく、単なる統計的な事実であるため、常に成立します。
結果、安倍政権の「PB黒字化目標」とは、
「国民(もしくは民間)を赤字にします!」
という目標ということになります。
もっとも、財務省は上記の法則は理解しており、2025年までのPB黒字化目標は、
「海外収支の赤字(=日本の経常収支の黒字。財務省の想定は貿易黒字)が、2006年並に激増を続ける」
ことが前提になっているのです。
そんな、無茶な! 米中覇権戦争が激化し、ドイツを先頭にユーロが失速し、さらにブレグジットが控えているわけで、日本の輸出が06年並に増えるなど、あり得ません。すでに、日本の輸出は減少局面に入りつつあります。
ともあれ、さすがに財務省も「PB黒字化のために、国民を赤字にします」とは、説明できないのです。
逆に、この点が「我々が付くべきポイント」になります。日本の政治家のほとんどは、貿易黒字の減少局面では、
「政府のPB黒字化は、民間の黒字縮小、赤字化を意味する」
という「事実」を知りません。
つまりは、知らせなければならないのです。
【歴史音声コンテンツ 経世史論】
http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※特別コンテンツ「邪馬台国はどこにあったのか?(長浜浩明先生」)が、リリースになりました! 超絶的に面白いです。是非、ご入会下さい。
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ところで、上記の式が頭に入ると、「資産=負債」という事実が理解できます。国民が純金融資産(=金融資産-金融負債)を増やしたいならば(増やしたいでしょ?)、反対側で誰かが純金融負債を増やしてくれなければならないのです。
海外収支がゼロと仮定すると、国民が純金融資産という「財産」を増やすためには、別の誰かが純金融負債を増やす必要がある。
本来、資本主義において「純金融負債」を拡大し、投資をするべきは企業ですが、デフレ日本では一般企業までもが純金融資産を増やそうとします。というか、実際に増やしています。
【日本の一般企業、政府、家計、海外の資金過不足(兆円)】
企業までもが純金融資産を増やしている局面で、政府が純金融負債を削減していっているのが、「現実の日本というわけです。
というわけで、我々は自分たちが豊かになる(=純金融資産を増やす)ためにも、政府に「財政赤字を拡大しろ」と要求しなければならないのです。
さらに、政府の財政赤字とは「政府貨幣発行」に過ぎず、インフレ率が適切な水準未満で推移している限り、政府は「いくらでも、政府貨幣を発行し、財政出動して構わない」のです。そうすることで、国民の純金融資産が増えます。
みんな、おカネが好きでしょ? 純金融資産を増やしたいでしょ?
ならば、政府に「財政赤字を拡大しろ」「純金融負債を拡大しろ」と要求しましょう。何しろ、他に我々の純金融資産を増やす方法はないのです(海外収支は水物です)。
政治家や候補者が、
「プライマリーバランスを黒字化します!」
と、演説した際に、
「ちょっと待て! ということは、あれか? お前は、我々の財産を奪い取ろうというわけか!」
と、罵声が飛び交うようにならない限り(もっと上品でもいいけど)、日本が緊縮財政路線から脱却することはないのです。
そして、レイ教授の「MMT現代貨幣理論入門」は、我々の主張が正しというか「単なる事実」であることを、徹底的に教えてくれるのです。
「我々を豊かにしろ!と、政治家に要求しよう」に、ご賛同下さる方は、
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