株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから
三橋貴明のツイッターはこちら
人気ブログランキングに参加しています。

チャンネルAJER更新しました。

『政府が国債を発行すると家計の預金が増える①』三橋貴明 AJER2019.2.26

https://youtu.be/mBjN9lCa2h8

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【一般参加可能な講演会のお知らせ】
衆議院議員あんどう裕・第一回日本の未来を考えるセミナー
https://www.andouhiroshi.jp/japan-future
2019年3月9日(土) 15:00-

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 

 

三橋TV第59回【統計マジシャン土居丈朗!】

https://youtu.be/0RPAAftgC5Y

 

 結局、「金融緩和」「財政拡大」「成長戦略」というアベノミクスは行われませんでした

 いわゆる三本の矢は、「金融緩和」「緊縮財政」「構造改革」という三つにすり替わり、消費税増税、各種政府支出の削減をする緊縮財政を強行し、同時に日本国を破壊する農協改革、種子法廃止、IR法、水道コンセッション、移民法、発送電分離、高プロ、派遣雇用固定化、漁業法改正、患者申出療養(混合診療)開始、TPP、日欧FTAといった構造改革を次々に推進(こうして並べてみると、凄いですね・・・)。

 反対側で、原発再稼働には動かず、北海道のブラックアウトを引き起こし、FIT(再生可能エネルギー固定買い取り制度)はそのまま、外国人の土地取得にも制限をかけず、国土強靭化や地方創生は「口だけ」で予算は付けず。

 そして、ついに日米FTAの交渉開始というわけで、ここまで日本国を破壊した政権は、過去に例がないでしょう

 特に問題なのは、やはり緊縮財政。せめて「デフレ脱却」だけでも実現してくれれば、動きがとりようがあるのですが、わざわざ消費税を増税し、自ら「安倍デフレ」を引き起こした。
 
『【藤井聡】「アベノミクス」は、結局、やられてなかった。
https://38news.jp/economy/13240?fbclid=IwAR3Gucwx399AP2d4kKBFN2TFHziz4zPDsTuvXgLZa1SjP_moTzapKE6k0cc
 「アベノミクス」というと、ヒトによってとらえ方はそれぞれです。
 一般的に、「金融緩和」のことだけを指して、アベノミクスと呼ぶことが(新聞などでは)多いようです。
 が、もちろん、三本の矢がそろってアベノミクス。
 そもそも、当方が2012年、(総選挙後&組閣前の)当時の安倍自民党“総裁”に提案していた資料に掲載していたのが、こちらのフローチャート。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1700559520044984&set=a.236228089811475&type=3&theater
 この考え方はいたってシンプル。
 アベノミクスの全体の目標は、(実質)賃金を上げて、国民を豊にすること。
 そのために、第一に、「金融政策」で日銀から金融市場に大量のマネーを供給します、
 第二に、そのマネーを、金融市場から実態経済に注入するために、徹底的な「財政政策」を行います。
(その際に、その財政でインフラを形成すると、経済成長はさらに加速されます)
 そうして実態経済が活性化すれば、国民への所得が増えていき、国民が豊かになっていく・・・
 これが、当方のアベノミクスと呼ばれる経済政策の全体イメージ、でした。
 そして、おそらくは、誰が考えても、「三本の矢」を前提としたアベノミクスというものは、このイメージにならざるを得ないものです。
 では、安倍内閣は実際に、このイメージ通りにアベノミクスを展開したのでしょうか?
 まず、「金融政策」については、文句なく徹底的に進められています。(マネタリーベースが何倍にもなりました)
 では、「財政政策」についてはどうかというと・・・残念ながら、全く進められておらず、民主党政権の方が、積極的に展開していた、というのが実態なのです。
 こちらのグラフをご覧ください。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1700564250044511&set=a.236228089811475&type=3&theater
 これは、「政府が民間に注入したマネー量から、政府が民間から吸い上げたマネー量を差し引いた値」つまり、政府の民間への資金供給量の推移を示しています。
 ご覧の様に、安倍内閣が誕生してから、一貫して、民間への資金供給量は縮小されてきたのです。
 これを、先ほどのフローチャートで言うなら、本来なら、左側の「金融市場」から右側の「実体経済」に政府がマネーを注入していかなければならないところ、それを「やらない」どころか、むしろ「縮小」させて、右側の「実体経済」から右側の「金融市場」に、マネーを吸い上げる圧力をかけ続けていった、という次第です。(後略)』

 

 
 藤井先生は資金供給量で見てますが、わたくしは資金過不足で見ます(どちらでも同じです)。
 
【日本の中央政府の資金過不足(億円)】
 
 図は、中央政府の資金不足を見たものです。藤井先生の図は対GDP比で、わたくしの図は実額なので、ややズレが生じますが、実態としては、
「藤井先生の図を上下逆さまにすると、三橋の図になる」
 ことにお気づきになられると思います。

 民主党政権期には40兆円弱だった政府の資金不足(政府から民間への信金供給量)」は、18年には11兆円にまで絞られてしまいました。

 その分、政府が実体経済からマネーを取り上げたという話です。(挙句の果てに、負債返済でマネーを消した

 何度か書いていますが、安倍政権が「せめて民主党政権期」の資金不足を続けてくれていたら、我が国は毎年(最低)5%の勢いで経済成長を遂げ、デフレ脱却はとっくに果たせていたでしょう。

 国民が豊かになる経済を取り戻すことができれば、色々と展望が開けたのでしょうが、安倍総理は自ら活路を塞ぎました

 挙句の果てに、再度の消費税増税。狂っています。

 文天祥ではないですが、我が国は「正気(せいき)」を取り戻さなければなりません。そのためには、国民が右だ左だと争っている場合ではないのです。

 今後、わたくしは様々な「反緊縮財政」「反グローバリズム」「反竹中平蔵」の動きを取っていきます。結果的に、「な、なぜ・・・」と思われるケースも出てくるでしょうが、目的は「経世済民を取り戻す」ことです。

 過去に何やった、過去に何言った、何だかんだと「排除の理論」を振り回している限り、我が国の展望は永遠に開けないでしょう。

 反緊縮財政、反グローバリズム、反竹中平蔵の政党が必要です。
 
「反緊縮財政、反グローバリズム、反竹中平蔵の政党が必要だ」に、ご賛同下さる方は、
↓このリンクをクリックを!
本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。
◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページは↓こちらです。
↓こちらです。